番組紹介

ラジオNIKKEI第1 毎週土曜日 18:00~18:30 ほか

55年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

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1月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2019.01/18 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.445~女流ジャズピアニスト&オルガン奏者登場】 

 ジャズピアニストでオルガン奏者が今回のゲストなどと書くと「なんだ特に目新しくもないじゃないの...」等とお叱りを受けてしまいそうで、確かにジャズオルガン奏者の中にはピアノも巧みに弾きこなす、と言うよりもオルガン奏者は殆どがピアノも巧いと言うことでもある。その代表格は女性のシャーリー・スコットあたりだろうが、その他の有名オルガン奏者もピアノアルバムを出しているケースも多く、殆どは両刀使いでもある。ただしこのオルガンがジャズなどで使われるハモンドオルガンではなく、教会やコンサートホールなどに置かれている本格的なパイプオルガンとなると、話は全く異なって来る。巨大な楽器とも言えるパイプオルガンは、教会の中に置かれることも多く、数多くのパイプをペダルで鳴らし荘厳な教会音楽を奏で上げ、ジャズとはおよそ正反対な性格のもの。この全く異なる性質の楽器(鍵盤楽器とでは一致しているが...)を、その両方を巧みにこなす奏者がいるとは思えなかったのだが、意外にぼくの近くにいたのである。

 
ジャズピアニスト岩崎良子=パイプオルガン奏者小野田良子さんである。ジャズとクラシックで名前を使い分ける彼女、実は我が早稲田ジャズ研の一世代下の後輩で、その存在についてはつい最近知ったところ。昨年秋にジャズ研の総会が新橋のジャズクラブであり、偶然席がすぐそばで初めてちゃんとした形で話をしたのだが、おばさんながら(失礼)仲々にチャーミングな女性。ピアニストとしてユニークな個性の持ち主とは知っていたが、パイプオルガン奏者だとはつゆ知らなかった。元々この大型楽器を備えているのは殆どが教会だけなのだが、コンサートホールなどにも置かれている所もある。それだけに実際に演奏する場所が余り無いのでは...と思ったが、彼女は聖路加国際病院のパイプオルガン奏者としてボランティアでもう10年以上働いているのだと言う。

 彼女のジャズアルバムそしてパイプオルガンのアルバムを送ってもらって家で聞いてみると、これが中々に面白い。と言うことでゲストとしてスタジオに遊びに来てもらうことにした。ピアニストとしてはギター(スパニッシュ&フラメンコ)とパーカッションによるちょっと変則的なトリオで活動することも多く、『ラ・カメリア』『ジプシーの風に吹かれて』等と言ったアルバムタイトルからも分かるとおり、スペインなど意イベリア半島系の情熱的音楽を愛するひとのようである。またパイプオルガン奏者としてはカザルスホールでオルガンとピアノを掛け持ち(両方の間を駆けずりまわって演奏した、大変な作業だった様だが...)するアルバムも出しており、
どうしてピアノとパイプオルガンを両立させようと思ったか...、パイプオルガン演奏の難しさ、愉しさ等など、様々な興味深い話を番組ではしてもらっている。
 今やクラシックの伝説的大家になった感のあるフジコ・ヘミングは、一時聖路加国際病院でパイプオルガン奏者の同僚として彼女と共に演奏しており、「可憐な花がささやいている様な演奏に聞き入ったものです。それはとても気品があり趣味の良いものだったと思います」と岩崎さんのことを評しているが、その通りの実に心地良いジャズ演奏だし、一方パイプオルガンの方は実に荘厳な響きを持って伝わって来る。ユニークで可憐な人でもある。

【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストであり、オルガニストの岩崎(小野田)良子さん】
La Camelia「カザルスホールに響きあう、聖なる音・俗なる音」
「ジプシーの風に吹かれて」から
M1 La Camelia
M2J.S.バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
M3SUNFLOWER
M4Melan-Coin
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1月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2019.01/11 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.444~ミスターBN】

 ジャズ全盛期(1960~70年代)を代表するジャズ専門レーベルと言えば、「BN」「プレスティッジ」「リバーサイド」の3大レーベルとなっており、今でもこの3大レーベルの名盤特集などの記事も音楽誌などで時々目にするが、この中で実際に今も存続しているのはBN(=ブルーノート)だけ。ただしこのBNも一時は活動停止していたが、大所のレコード会社がそのジャズ部門の強化の為にこのレーベルの再興を図り、それが現在まで続いている次第で、今ではこの「新生BN」からはロバート・グラスパーなど時代をリードするジャズプレーヤーや新しいジャズアルバムも数多く誕生、ジャズシーンの新潮流にもなっている。

 
このジャズ全盛時から現在までの数多くの秀盤~「BNジャズ」を日本で不朽のものにした立役者、それが「ミスター"BN」とも呼ばれる行方均氏である。彼は元々東芝EMIの洋楽部門のトップを務め、同社がユニバーサルレコードとの合併以降も、洋楽部門の代表と言う立場で頑張っていたのだが、種々の事情などもあり退職、自身でBN関連のジャズ本を出したりジャズアルバムのプロデしたュースなどを精力的に手掛けたりしていた。
 しかし数年程前に白血病が見つかり入院生活を余儀なくされ、ミスターBNもこれまでか...と多くの関係者から心配されたが、闘病の甲斐あってどうにか退院、外出も出来るようにまで回復したと言う。ちょうど彼のジャズ本「ジャズは本棚にあり」も昨年秋に出されていたので、良い機会なので久しぶりに番組に登場してもらえないかとオファーを出すと...喜んでという返事。そこで久しぶりにスタジオでのご対面となった。彼とはおよそ2年振り以上の顔合わせである。

 奥さんに伴われてスタジオに現れたナメちゃん(行方均氏)は、長い闘病生活だけにいささかやつれ気味、傲岸不遜と言った趣きも強かったかつての威勢の良さこそ失われていたが、思いのほかに元気で自身の病気の話なども気さくに話してくれたが、なんと自身血液を入れ替えO型に変わってしまったと言う。山本嬢も血液型が変わって性格は...などと聞くと些かも変化なし...ということだが、奥方はいささか怒りっぽくなったと語っていた。

 
入院生活が明けると早速ジャズ活動も開始し、ヤマハホールで入場料ありのBN関連の講演会を3か月連続で実施するのだと言い、その宣伝も番組の中でちゃっかりしていた。このBN講演会は彼が見出したピアニスト、高校生でセンセイショナルなデビューを果たし、今や30才代を迎えた松永貴志のソロピアノライブの演奏付きと言うもの。有料のジャズ講演会自体は珍しくはないがそれをヤマハホールでやる...。ここら辺も強気なナメちゃんならではと言った感も強く「大病を経験しても人間は変わらないなー」と変な感慨を抱いてしまった程。

 
番組では松永君ともう一人彼が手掛けた大物ピアニスト、大西順子の新作からも数曲取り上げ、闘病生活とジャズなどを語ってもらったがナメちゃん健在と言う思いも強かった。 何時までも元気で...、「ミスターBN」。

【今週の番組ゲスト:ジャズ レコード プロデューサーの
行方 均さん】

最近プロデュースされたアルバム「THE WORLD OF PIANO」(松永貴志)、「」(大西順子)の2枚を中心にお話を伺いました。

M1Ode To Joy(歓喜の歌)/ 松永貴志」
M2For You All / 松永貴志」
M3Apple of My Eye / 大西順子」
M4Teenager / 大西順子」