番組紹介

ラジオNIKKEI第1
毎週日曜日 18:30~19:00
毎週木曜日 22:30~23:00(再放送)

55年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

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2月23日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.02/21 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.501~ジャズ切手】

 ぼく達の子供の頃は、今から思えば本当に貧しい時代だった。貧しくはあったが今のような貧富の差は激しく無く、皆がそれなりに不公平感を味わうことも無くある意味平等で、それなりに満足し活況でもあった。ぼく自身は杉並区の高円寺で育ったが、こうした感じは都市でも地方でも、そう変わりはないのではないだろうか...。しかし子供の頃は本当に娯楽は少なく、町の映画館に行くのが唯一の愉しみと言う感じでもあった。
 そんな小学生の頃突如沸き起こったのが、切手収集の大ブームだった。当時ようやく戦後の混乱期を脱し日本の経済成長期が始まった頃で、スポーツのアジア大会なども開催され話題を集めていた。それまでは切手のデザインも地味目なものが殆どだったのだが、この頃から記念切手も出されるようになり、写楽や歌麿などの豪華多色刷りの浮世絵切手などが評判を呼び、それに伴い小学生達も、こうした切手を集める趣味が流行した。こうした豪華な切手は枚数もそう多くは無く高値を呼び、切手交換なども子供たちの間で盛んだった。大人たちの中には、プレミアを付けて売りさばくと言った連中も出て来て、切手屋(今ではコイン業者が兼務している様だが)等に行って持っている切手がいくらになっているか...等を確かめ、自慢しあったりもしたものだった。しかしこのブームも郵政省が記念切手の発売枚数を増やし、プレミアがつきにくい手段を講じたため、ブームも一気に減衰してしまった。


 まあこんな切手収集の話が、どうこのコラムに関わるかと言うと...、先日ある出版パーティ―のお知らせ通知が手紙で届いた。親しい知り合いが発起人の一人で、彼が送ってくれたものらしいのだが、そこに貼られていた1枚の切手、これに偶然目が留まったのだった。発起人の彼はぼくがジャズ関係者だと言うことを知っており、それもあってかジャズサックスプレーヤーを描いた、所謂ジャズ切手を貼ってくれていたのだ。お前こんな切手が出ていること知っているか...と言った感じで...。そのジャズ切手を見ていて小学生時代の切手収集ブームを思い出したと言う次第なのだが、久々に惹き付けられる切手だった。

 調べてみるとこの切手、楽器シリーズの第2弾と言うことで全部で10枚出されており、ジャズの楽器(トランペットやトロンボーン、ヴァイブなど)が7枚、残りの3枚がジャズプレーヤーを描いたもので、サックス奏者、ベーシスト、そして女性ピアニストが描かれている。このジャズ切手シリーにはもう1種類あるようで、そちらはディキシージャズシリーズ。バンジョーなどの楽器が描かれているとのことで、10枚のシリーズセットはモダンジャズシリーズの方が200円ほど高いのもご愛嬌。それにしてもお堅い郵政省がよくこんな粋な企画を通したものだと、いささかほっこりとした気分になった。ジャズプレーヤーのイラストも、決して上手くは無いのだが、実に味のある旨口のもので愉しめる。良いものを見させてもらった気になるのがなんとも良いのだ。

 こんなジャズ切手、本場のアメリカでは当然シリーズ物でいくつも出されているが、その一つのシリーズ~ジャズの巨匠シリーズに採用されているのが、今は亡きジャズ写真家のアベちゃんこと阿部克自さんのもの。確かデューク・エリントンの写真をイラスト化したものだと思うのだが、そのイラストはそのままエリントンのあるアルバムのジャケットになっている筈で、今となってはなんとも懐かしい想い出だ。アベちゃんが癌との長い戦いの末に亡くなってもう10年以上、色々付き合いも深かっただけにやはり寂しい。そう言えば追悼会を新宿の「J」で行い、店の壁に長い時間かけて彼の写真を展示したのも良い想い出だ。彼以降世界で認められるジャズ写真家が現れていないのは大変に残念な事。一時は多くの若者がジャズ写真家を目指していたと言うのに...。

【今週の番組ゲスト:シンガーソングライターのTeaさん サウンドプロデューサーでベーシストの時枝弘さん】
M1Summertime
M2Such A Tease
M3Shampoo
M4Russian Rouletta

2月16日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.02/14 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.500~ビルボードジャズチャートをめぐって】

 「ビルボード」と言えば世界最大の音楽業界誌で、ここのヒットチャートはポップス音楽好きならば、物心ついた頃から一番気になるものの一つの筈。その上ゴージャスなライブハウスまでも世界中で運営など、今や一大音楽コンチェルンに成長している。そんなビルボード誌では毎年年末、ロック、R&Bなど各分野での年間チャートが発表される。ぼく自身はもうかなり長い間、ビルボード本誌などを見ることも無くなってしまった(ジャズなどはほとんど無視されているのもある為だが...)が、ここのジャズチャートはいささか気になる所ではある。そのジャズチャートだが昨年度のチャート結果について、ジャズライターの杉田宏樹氏がジャズブログ「PJ(ポートレートインジャズ)」で取り上げていたので、ここで一寸紹介してみようと思う。


  まずその結果だが、第1位は歌手のマイク・ブーブレ、2位は御大トニー・ベネット&ダイアン・クラールの黄金デュオ、3位はヴァン・モリソンと言う順番で、3つともボーカルもの。ぼくの大好きなSSWにしてブルースロック系シンガー、モリソンが3位に入っているのは大変に嬉しいことだが、彼は一時ジャズに接近したアルバムを発表してはいたが、今回のアルバムは完全にモダンブルースで決してジャズでは無い。ことほど左様にビルボードのジャズチャートは歌もの中心だし、所謂ジャズの世界とは異なっており、ベスト10作品の中でも所謂インストジャズは、ジョン・コルトレーンの話題になった発掘盤2枚ぐらい。そしてこれは杉田氏も指摘されているが、ジャズとは対極に位置する(とぼくなどには思われる)所謂「カントリーミュージック」、そのシンガー、それも女性のカントリーシンガーのアルバムが2枚もランクインされているのである。悪漢トランプの大統領就任以降、白人メインを標榜する愛国ミュージック(?)のカントリーミュージックが、威勢を得て跋扈している一つの現れと見ることも出来るだろう。
 カントリーとジャズの接近では、このチャートにもランクインされている大物ウイリー・ネルソンが第一人者で、彼はもう30年近くスタンダードソングを歌い続け、『スターダスト』をはじめ数多のスタンダードソング・アルバムで人気を博している、いまやスタンダードシンガ―でもある。今回チャートにランクインされている女性シンガーは、トリー・シャイヤウッドとマルティナ・マクブライドの2人で、ウイリーに影響されたことは間違いないのだが、トリーの方はその存在ぐらいは知っていたが、もう一人のマルティナは全く未知の存在。ぼくの勉強不足をいたく恥じ入ったが、杉田氏によればこの2人のアルバムは、いずれもがフランク・シナトラの十八番をうたったものらしい。ジャズは元気なくてもジャズスタンダード(小唄)は、やはりアメリカ人の心の故郷なのだろう。もし今シナトラが生きていたら、マフィアとの繋がりも深い右翼チックな彼のこと、真っ先にトランプの元に駆け付け、トランプ賛歌でも歌ったに違いないだろうし、それは日本の安倍とその周辺に陣取る、数多の歌手達との桜パーティ―の構図にも良く似ているが、世界は広い様で狭いものでもある。まあ音楽の世界でそう目くじら立てても詮無いこと。今日は久々に御大シナトラの名唱「夜のストレンジャー」でも愉しむことにしましょうか...。まあシナトラの言動は別として、彼の歌は流石に良いものですね。

【今週の番組ゲスト:ジャズドラマー 神保彰さん】
M1Amber Sky
M2Joker
M3Red Dress
M4Outer Limit






2月9日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.02/07 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.499~ジャズ講座4年目】

 中野区の公民館から頼まれて、初心者向けのジャズ講座(と言ってもそんな大げさなものでもないが...)を始めて今年で4年目。毎年1月末から2月に週1回開催、大体3~4回の講座もので、参加するのはぼくと同世代の
高齢おばちゃん達がメイン。それにおじちゃんが加わり毎回40名前後、中年以下は日中の午後に開講と言うこともあり殆んど皆無で参加料は無料。僅かな参加料でも払えば出席率は良くなるのだろうが、無料だと申し込みだけはしても、当日になるとその日の気分で来ない人も結構いて、特に天気具合では申し込みの半分以下などと言うこともある。

 初年度は頼まれた責任上ぼくもかなり真剣、その前年の暮れ辺りから題材を吟味、アルバム集めなどかなり忙しくしたものだった。高齢者中心と言うこともあり関心が向けやすいのでは...とも思い、和ジャズ~日本のジャズと言うのにスポットを当て、エノケン、川畑文子など戦前のジャズブームから、中野と言う街を考え「中央線ジャズ」と言ったテーマ迄、4回ほどで和ジャズの俯瞰を行った。区の担当者からはジャズ初心者が中心の教養講座と聞いてはいたが、本当にジャズを知らない人が殆どで、あのマイルス・デイビスの名前を知っていたのは数名、流石にサダオさん(渡辺貞夫)さんは人気だったが...。この講座、ほとんどぼくの一人語りだったが、最終回の中央線ジャズは西荻窪にある有名ジャズスポット「アケタの店」のマスターにしてジャズピアニスト、自称天才アケタこと明田川
壮介氏にゲスト登場してもらい、店の宣伝も兼ね中央線ジャズ(この名称はアケタの店に由来する)の沿革などについて語ってもらった。
 参加者で「アケタの店」を知っている人は皆無。ただ会場には担当が悪知恵を働かせたのか古いエレキピアノが置いてあったので、天才アケタはこのエレピを弾きながら話を進めてくれ、これがかなりな好評。参加者はつまらない講座よりもこうした実演やゲストとのトークなどを喜ぶものだと痛感。2年目から努めてこの形式にしたが、なにせ公民館主催だけに先立つものが無く、殆どのゲストは手弁当。頭を下げ実情を話し、参加してもらっているのだがなんとも心苦しい。

 
さて今年もその講座がスタート。今年のテーマは「ジャズする喜び、ジャズ聴く楽しみ...」と言うことで、ミュージシャンやシンガーにジャズの愉しさを伝えてもらおうと言うもの。2回目(2月19日)にはなんとあの日本ジャズ界で実力・人気トップのテナーマン、川嶋哲郎さんが登場することになっている。良く彼がこんな講座を受けてくれたものだと感謝・感激なのだが、どうやらソロで数曲吹いてくれそうな感じ。もし興味ある方で中野周辺のジャズファンの方がいれば、直ぐに中野区弥生公民館に尋ねてみることをお勧めします。素晴らしいこと間違いなしです。

 そんな今年度のジャズ講座=ジャズトークの1回目は新進のジャズシンガーを招くことにした。新人ながらおばちゃん世代には圧倒的人気を誇る人、心療内科医にして日本医大の特任教授でもある海原純子女史である。彼女とはもう30数年の付き合いで、昨年秋に出されたジャズデビュー作では、彼女からのTEL一つで売り出しに全面協力することを約束させられ今に至っており、その結果はかなり上々で先生もご機嫌。今回のお願いも二つ返事でOKしてくれた。人気の女医先生&シンガーが来ると言うので申し込みは60名を超し一応打ち止め状態。彼女とも一度の打ち合わせで当日を迎えたのだが、この日
最悪なことになんと中央線事故で、武蔵小金井駅で電車は完全にストップ。会場に着くのがどうしても30分ぐらい遅れそうと担当にに伝えると、もう参加者が待っていると言うではないか...。こちらもあせりまくったのだが、そこはトーク慣れしている海原大先生、定刻に一人でスタートさせ進行してくれており、20分遅れで会場に着くと会は大盛り上がり。さすが場慣れた先生、ファンの気持ちを掴むコツを熟知、ほぼ先生の主導で1時間半無事終了。冷や汗ものながらも感謝・感謝の1時間半だった。講座終了後担当から「いやー流石海原先生立派ですね、小西さんもう少し遅れても充分に...」などと嫌みの一つもかまされたしまったが、それも至極当然のこと。最後は彼女のデビュー作『ロンド』とぼくの持参CDプレゼントのじゃんけん大会で閉め、参加者たちも大満足だった。

 新進ジャズシンガー海原純子のデビュー作『ロンド』はかなりな好評の様で、その知名度も上がりつつある。その上ANAの国際線ジャズチャンネル3月分は、このアルバムが全面紹介されることが決まり彼女も意気揚々。ぼくの遅刻などは一切気に掛けない鷹揚さで、これも万事目出度し目出度し。しかしまた一つ先生に借りが出来てしまいました。彼女のデビュー作『ロンド』充分お薦めに価する逸品です。是非皆様も...


【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストの三木成能さん
10年ぶりのリーダーアルバム
Challenger』から
M1Challenger 
M2「英雄ポロネーズ 
M3Coffee Samba 
M4「背水の陣 


2月2日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.01/31 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.498~エースのジョー逝く】 

 エースのジョーこと俳優の宍戸錠さんが亡くなってしまった。自宅で倒れている所を発見され死亡が確認されたと言う、孤独死だったようだ。本当に個性的な俳優さんだったし、素晴らしくダンディーな漢だっただけにとても寂しい。と言ってもジョーさんの存在を知る若い人はそう多くない筈だし、中高年の人達でもその全盛期を知る人はそう多くないと思う。石原裕次郎、小林旭、渡哲也、藤竜也と言った、全盛期の日活の主役を張った錚々たる面々の一人で、善人ヒーローだけでなく、あくの強い悪役もこなし映画界のヒーローになった、得難い存在だった。

 ぼくがジョーさんと仕事をしたのは今から30数年前、たった一度きりのことだった。但しその仕事の間1か月位の付き合いは、今となっては本当に忘れ難いものでもある。当時ぼくはスポーツプロデューサーとして、シーズン中はプロ野球中継を担当、野球のオフシーズンは毎週3時間半のスペシャル番組の制作を担当していた。毎週このスペシャル企画を6か月間、25本近くの特別番組を2年間ほど作り続けたが、月4本強の番組の内、1~2本は外部のプロダクションとの協同制作、残りが自主制作。これがなかなかの難物、今考えれば良くこなしたと思うが、自身の勉強にもなった貴重な特番制作だった。その中の1本が「我が愛しのヒーロー達~日活映画のスター達」と言う企画で、ぼくが好きな日活映画のヒーロー達のインタビューと映画の音声などを組み合わせた中々の力作で、往年の日活を偲ぼうと言うもの(その時に日活はポルノロマン路線でかつての全盛時から10年余り経っていた)。
 日活の宣伝部も協力してくれ、これは自慢になるのだが、この内容とほぼ同じ企画が、そのまま「ヒーローズ」と言うタイトルで映画化された。ラジオ番組が映画化という例はまあ余り無く、この映画の監修役は特番で進行役候補の一人に挙げていた、作家の矢代俊作氏(日活映画フリーク)。ラジオの特番を聴いた日活の宣伝部の一人が、この企画を編成会議に提出、それが通って映画実現と言うことになった様だが、大変に嬉しく自慢できる想い出でもある。

 
 そしてこの特番では役者さんとのコネクションなども考え、当時の中堅監督の長谷部安春氏にお願いすることにした。大のジャズ好きで、フジタツちゃん(藤竜也)の野良猫ロックシリーズなど、実にシャープでいい映画を撮っていたので、出演を頼むことにして基本OKも貰っていた。しかしどこかからこの話を聞きつけたジョーさんが(宣伝部で打合せをしている時だと思うが)その場にやって来て、「あんしゅん(安春)はドモリなんだから、そんな大役は無理だ...。俺が手伝ってやるから...」と押しかけ協力。特番の中のハードボイルドドラマの主役をこなしたり、日活撮影所の取材などにも全面協力、ジョーさんの力もあって裕次郎さん、旭さん、渡さんなどの大スターのインタビューもスムーズに進み、我ながらかなりな自信作に仕上がった。ラジオ番組の賞でもある民放賞のラジオエンタメ部門にも出品しようと言う話にもなったが、登場スターが脇役まで含めかなり多数で、3時間半の特番を1時間に縮める(1時間番組が提出規則)のは不可能と判断し断念したのだが、その代わりが日活本体による映画化。
 何かと想い出多い特別番組だったのだが、1か月近くジョーさんも協力してくれ、全ての収録が終わった時には、進行役の安春さんや構成の高平哲郎氏などスタッフを引き連れて、銀座・青山のクラブをはしご、実に愉しい一時までも設けてくれた。真の映画スターの一人だったと思う。10年ほど前には家が全焼、住まいも無くなってしまったが意気軒高、俳優魂を見せている姿を頼もしく・心強く感じてもいた。

 
 ジョーさんとはその時1度きりのお付き合いで、まさに一期一会だつたが、意外なことに奥さんの遊さんとは、2度ほど番組でインタビューしている。宍戸遊さん=エッセイスト・俳人で、俳句の番組や高齢化を考える番組でご一緒しているのだが、インタビュー終了後にポツンと「私の夫は俳優で、子供も俳優をやっている(宍戸開)の。結構有名なのよ...」と語ってくれたので、ジョーさんの奥さんと言うことが分かった次第。彼女ももう10数年以上前に亡くなってしまい、ジョーさんは寂しき一人暮らし。しかしあのダンディーさは何時までも失われなかったはず。大変に残念だし、寂しく悲しい。享年86才。黙祷&献杯

【今週の番組ゲスト:ピアニストでコンポーザーのなら春子さん】
M1「ドラムツリー」
M2
Maria Cervantez
M3
「夢」

1月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.01/24 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.497~片岡義男とドーナツ盤】 

 正月休みと言うよりも、年中が休日の様なオールドボーイのぼくにとって、わざわざ正月休みなどと言うことも無いのだが、その正月に読んだ本や漫画本の中で、音楽関係は1冊のみ。それも純粋な音楽本では無く音楽を絡めた...と言う内容。本の題名は「コーヒーにドーナツ盤 黒いニットのタイ」と言ったちょっと長めの洒脱なタイトル。そこから判る方は判るはずなのだが、バブル時代に一世を風靡した作家、片岡義男のエッセイ風短編集。サブに1960~73とあり、60年から73年までの自伝風短編を年ごとに書き連ねたたもの。


 1960年早稲田大の学生時代にコラムやエッセイを雑誌に書き始め、74年に順風満帆に小説へと手を染め始めた頃までの話が、全部で40数編収録されている中々に面白いもの。始まりの1960年は一編のみで、タイトルは「ディーン・マーチンもリッキー・ネルソンンも、今のうちから...」。そして最後の73年は2編で、そのオーラス小編のタイトルは、「その歌を最も淡白に唄った彼女が傘を僕に差し出した」。いかにも片岡流ディレッタンチズム溢れたタイトルで内容もそれを映し出したもの。各篇の最後にはその中身の主軸になるドーナツ盤やアルバムジャケットがカラーで紹介されている、ある種の音楽小説とも言えそうな短編集。最初の60年の一編には、ディーン・マーチンの「ライフルと愛馬」(映画"リオ・ブラボー"の主題歌)、そしてベルト・ケンプヘルド楽団の"真夜中のブルース"(映画"朝な夕な"の主題曲)と言った当時大ヒットしたドーナツ盤、最後の73年には八代亜紀のヒット曲「なみだ恋」(同年の大ヒット曲)のドーナツ盤と言った具合で、それぞれドーナツ盤が紹介されている。片岡はこの本の後書きでこう記している。「60年から73年まで、ぼくがフリーランスのもの書きだった時代の日々は、いちいち思い出すまでもなく、その時代の音楽が必ず聞こえていた」と...。


 片岡の耳に聞こえていた音楽はポップスや流行歌が多かった様だが、この時代は当然ジャズ全盛時代でもある。63年の「あのペンネーム(コラム書きの時代はテディ―片岡というペンネーム)はどこから」のスリーブ(掲載ジャケット)は、オリバー・ネルソンの名盤『ブルースの真実』、67年のタイトルもずばりの「赤提灯の先にはビル・エバンス」では、彼の代表作でぼくがベストアルバムと信じている『エクスプロレーションズ』と言った具合で、ジャズアルバムも5枚ほど取り上げられている。あの時代を映せばもう少しジャズも...ともジャズ関係者のぼくなどは思ってしまうが、そこが片岡流、どこまでも片岡ダンディズム全開なのである。

 バブル全盛期には時代を映し最も人気の高い流行作家だった彼だが、アメリカ中西部の男達、時代に取り残された20世紀のカウボーイ像を見事に描き上げた「ローンサム・カウボーイ」などは本当に絶品。アメリカの小説家でもここまで見事に西部を描き切れないといった傑作で、感嘆しながら読んだ覚えがある。 


 ところで40年ほど前に、彼は当時のFM東海(現FM東京)で「気まぐれ飛行船」と言う深夜の人気トーク番組を、曲者ジャズシンガーの安田南を相手に担当しており、FM東海のスタジオは当時ラジオタンパのすぐ近く。同じ頃ぼくも高平哲郎氏の文芸番組を担当、収録時間も似ていたので収録終わりに良く高平氏に会いに南がスタジオに遊びに来て、片岡氏は嘘ばかりでもう番組アシスタントを止めたい々...などと、ツッパリらしからぬ愚痴を言い募っていたこと、今となっては懐かしい。」でも南ちゃん、片岡氏は嘘も交えながら作品に仕上げる小説家なんだから、一寸ぐらい嘘が入ったってしょうがないんじゃない」と軽く諭す高平氏の言い分も、何やら懐かしく想い出される。皆まだ若く、覇気のある時代だったのですね。ジャズも元気そのものだったですし...。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富さん】
今週はジャズトーク。昨年注目した日本人ミュージシャンについてお話しいただきました。

M1You're My Heaven, You're My Hell / 小曽根真 featuring No Name Horses
M2
Kaleidoscope / 上原ひろみ」
M3
BADIATHREE VIEWS OF A SECRET / クリヤマコト  アコースティック ウェザーリポート」
M4
SKYLARK / 上杉亜希子 佐藤允彦」
M5
THE KITE / 鈴木良雄」

1月19日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2020.01/17 番組スタッフ 記事URL

「テイスト・オブ・ジャズ」は2020年1月より毎週日曜18:30-19:00(本放送)ほか、木曜22:30~23:00で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.496~荒ぶるをうたう】 

荒ぶる吹雪の逆巻く中に 
球蹴る我らは銀塊砕く  早稲田のラグビーは斯界になびき いざゆけ我らが ラグビー早稲田 ララワセダ ララワセダ ララララ ワセダ」 

 早稲田ラグビー部が、大学選手権で優勝した時だけに唄われる部歌「荒ぶる」。まさかこの勝利歌を、新装なった新国立競技場でのラグビー初戦で聞けるとは...、本当に感激もの。不覚にも落涙してしまい、「あら感激の涙ですか...」等と周囲から揶揄されてしまったが、まあそれも致し方ない所。なんと10数年振りにこの歌を部員達の唄声で聴いたのだから、感動・感涙は当然のことなのだ。試合終了後の記者会見では、相良監督・斎藤キャプテン共に、実に誇らしい顔付きで勝利を語り、質問に答えていた。


 この令和2年の1月11日、この日はぼくの中でもこれからも忘れられない1日になる筈だが、このワセダラグビー優勝と共に、この日はぼくにとって、いや世界中にとっても大きな重要イベント、台湾の将来を決める総統選挙が実施された日でもある。この総統選挙は昨年の台湾特番でも予想した通りに、民進党の蔡英文総統が圧倒的な大差をつけ再選を果たすこととなった。この2つの喜びが実現した日だけに、正にぼくにとっての記念日でもあった。かなりな部分「利」に流されがちな台湾の人達が、大国中国の露骨な利益誘導を断ってでも、自由と民主を選んだと言う事実、これは忘れてならないことと言える。今年また台湾特番を放送出来れば、そこら辺の台湾の人達の真情も探ってみたいと思うし、懸案の蔡英文総統のインタビューも実現させたいとも思っている。


 さてラグビーの方だが、決勝戦は大方が明大優勢の予想だったし、ぼく自身も力量的には明大に分があると思っていたが、最後の勝利は早稲田ラグビーだと確信していた。キーマンの中野将吾の復活やFW陣もかなり整備されてきている等と言う戦力面のアップなどもその根拠でもあるが、それ以上にぼく自身に好いことが続いている感もあったからなのでもある。と言うのも新年の大吉と言うおみくじ結果だけでなく、年明けに行った別府湯浴み旅行の鉄輪温泉で、一日に3回も綺麗な虹を目撃したこと、更に当日会場に向かう途中喫茶店で時間つぶしをしている時、何気なく時間が気になって見てみると、なんと11時11分を指しており、それも1月11日。正に1並びの好日・好時間の実現で、これではっきりと勝利を確信した次第。試合内容は前半は斎藤主将のPGを皮切りに、完全に早稲田ペース、4トライを畳みかけゼロ封と言う思わぬ大差で前半終了。このままで終わらないと思った後半も、明大に3連続トライを重ねられるなど苦境を迎えたが、どうにか2トライを返し逃げ切りに成功、10数年振りの「荒ぶる」に到達したのだった。


 思えば今年も2回の菅平詣で、この10数年の菅平詣ででは早稲田ラグビーフリークの中でも、かなり上位に位置される実績を誇るのだから、荒ぶるの合唱に涙するのも至極当然とも言えるのだ。まあ本当に全て目出度し々の1月11日(土)でした。


【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストの若井優也さん】
昨年リリースされたご自身名義での7枚目のアルバムWill』から
M1Etude Op.10 No.6

M2Spring Has Sprung With A Little Melancholy 
M3Children's Play Song
M4Will: Part 1



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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

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