番組紹介

ラジオNIKKEI第1 毎週土曜日 22:00~22:30

45年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

新着記事

11月18日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.11/17 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.384~台湾特番 台中訪問】

  先週が日光、そして今週が台湾・台中と来れば、このコラムの数少ない読者からおしかりを受けるかもしれないが、そこは一つご容赦を...。さて今月の23日(祝日)の午後、恒例の台湾特番(1時間番組)を放送する。
  台湾~日本の友好親善を図るためのこの特番も、台湾政府(台北駐日経済文化代表処)や関係各位の後援・協力を受けて、なんと今回で23回目、17年に喃々とする御長寿特番となっている。ぼくがまだラジオ日経の局員時代に、新橋の飲み屋で市村潔子女史と出会い、そこから番組企画がスタート(初回は香港だったが...)、ほぼ年2回のペースでオンエアーを重ね今に至っている。その間台湾自体も国民党から民進党、再度国民党そして民進党と政権も180度目まぐるしく変わっているが、どうにか特番は命脈を保ち続けている。これも一重に幸運のおかげか、はたまたスタッフの実力・熱意の賜物か...、いずれにしろこの2つが上手く融合され今まで続いていることは間違いない。

 出演者ギャラや海外取材費、打合せ費など諸々の諸経費を総計すると毎回かなりな赤字、それを自己負担と言う悪循環で、知り合いの税理士からは、早く番組から手を引けなどともアドバイスを受けるのだが、乗り掛かった船と言うかささやかな国際貢献と言うか...、スタッフ一同も国際的ボランティア感覚で、これまでどうにか続けているのが実態。その上全員がかなり強烈な台湾フリークになっているのもまた紛れもない事実でもある。

 さて今回の特番は来年かなり大掛かりな花の博覧会「花博」が開催される予定で、台中市を全面的にクローズアップした内容になっており、台湾中からその活動が注目を集めている若手市長の代表格、林佳龍台中市長も当然番組に出演する。肝心の花博の開催は来年秋のことで、私たちが訪れた初夏の台中では南国気質の人達のイベントだけに、まだ会場整備(市内の3か所で開かれる予定)もほとんど進んでおらず、ここが開催予定地だと言うところを車で見て回っただけだった。その状況は、11月現在でもまだ余り変わっていないようでもある。ただ台中と言う台湾中部の大都市、台北、高雄に続く台湾第3のこの都市は、急激な発展を遂げている市で台北からは新幹線で1時間弱、台北への通勤者も増え新築マンションも並び、台湾で最も住みやすい街と言う評価も得ている注目都市。ここには台湾国立美術館や日本人建築家設計になるオペラハウスなど、台湾現代文化のメルクマールになる博物館や音楽ホールなどもあり、色々な意味でこれから発展していくに違いないと思わせる魅力的な街でもある。

 この街の魅力については、あの一青窈の姉さんでエッセイスト・女優、そして現役の歯医者でもある、我らの良き仲間・一青妙さんが熱く語ってくれているが、我々スタッフが正式にこの街を訪れたのは10数年振り。街の様変わりにはかなり驚かされた(市庁舎も日本時代のものから変わっている)。一方日本統治時代の古い建物もリノベ―トとされ残されており、それが喫茶店、レストランなどいろいろな店舗として生かされている。その代表格の宮原眼科は、その名称通り戦前は大きな眼科だったが、現在は同名の洋菓子屋兼スイーツ店になっている。3階まである吹き抜けの立派な建物で、壁面一帯は古書(模造品のようだが)で埋め付くされ、さながらハリー・ポッターの魔法の館と言った趣きで、台中観光随一の目玉となっている。その他にも茶芸館などかつての日本家屋を生かした店舗をパーソナリティーの山本直也アナがレポート、花博関連では日本側代表の福井プロデューサーも登場、博覧会の見どころ、台湾中部・南部の花の魅力などを紹介してくれる。

 番組のエンドメッセージは日本ではまだ余りお馴染みではないのだが、本国台湾では桑田佳祐張りの歌唱と人気を誇る伍百(ウーパイ)にお願いしている。こちらは余りピンとこなかったのだが、彼が出演するなんて...と台湾の人達から言われ、却ってびっくりした次第。また東京で楽しめる台中と言うことで、都内のスイーツ店や饅頭店など人気スポットも登場します。乞うご期待!
【今週の番組ゲスト:デンマーク在住のピアニスト 平林牧子さん】
『WHERE THE SEA BREAKS』から
M1「もういいかい?」
M2「ワンス・アポン・ザ・シー」
M3「スケルツォ・フォー・ブルー」
M4「ウインターワルツ1」

11月11日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.11/10 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.383~日光見ずして】

 11月頭に永年恒例になっている、大学時代のクラブ仲間(ジャズ研)10数人との年1回の親睦旅行に行ってきた。場所は紅葉真っ盛りの日光。陽明門の全面改修も終わった絶好のタイミング、天気も快晴で言うことなしである。この親睦旅行もう30年以上続いているもので、昔はそれぞれの子供達も参加する家族旅行会だったが、子供も中学に入るようになると親との旅行などは敬遠、自然に仲間だけの旅行会になってしまったが、実によく続いている。今はほとんどの面々がリタイア生活だが、サラリーマン時代は2泊3日の旅行で山登りや海外遠征なども実施したこともある。最近は先立つものも乏しくなってか...一泊旅行となってしまったが、皆の体調や金回りなどを考えればこの線が妥当な所。

 今回は日光の東照宮を見学、その後日光湯元の温泉に一泊、その後帰京と言う、「日光見ずして結構と言うなかれ...」と言う格言を実現した、典型的な親睦旅行スケジュール。朝早く常磐線の綾瀬に集合、ここでレンタカーを調達、一路日光へと向かう。綾瀬と言うのは今回初めて降りた駅だがかなりな賑わい。中央線育ちだけに常磐線沿線は殆ど分からないが、まあどこも駅周辺はそう大差ない。東北道をひた走りかなり早い時間に日光到着、直ぐに改修なった陽明門や三猿、眠り猫などの名所見学に向かったが、平日にも関わらず余りの見学者の多さに驚愕。その上世界各国の言葉が飛び交う汎グローバル状態。アジア系が多いのだろうがそこは区別がつかず、もっぱら非アジア系の人々の多さに驚かされる。陽明門境内などは歩くのもままならない程で拝観料もかなりなもの...、誰もがその日銭のたかを計算してここでもため息が漏れる。

 肝心の改修なった陽明門はその白さが際立ち、廻りの飾り彫り物も綺麗さが目立つ。少し前に見たあの姫路城にも似た感慨があった。それにしてもこの人の多さ。確か数年前に仕事で見学に来た訪れた時も平日、それほどの人では無かったのだが、世界遺産に登録されたことで観光客が一躍増加、まさに芋の子を洗う状態。そこに幼稚園の園児たちの集団のはしゃぎ声なども交じり、樹齢数百年の広大な境内林に様々な声がこだまする。厳かな中の喧騒、これもまた興味深いもの。"見ざる、言わざる、聞かざる"の三猿は、巷間言われているように顔が少し歪んでしまったようだが、どれがオリジナルかは判然としないだけに、まあこれも良しなのだろう。余りの人出に押され東照宮見物も早々退散、今夜の宿の奥日光湯元温泉に向かう。かつて良く山行をしていた頃には、何度となく訪れていた戦場原周辺も久しぶりの来訪。主峰の日光白根山頂上周辺には雪がびっしりと付いておりさながら冬山状態。日光湯元の温泉は典型的な硫黄泉で、全国で4番目の濃度を誇る硫黄泉と言うことだが、さすがに硫黄泉は温泉キングと言った趣きで気持ちが良い。この湯元温泉に最初に来たのは小学校低学年の頃で、お袋の大学時代の友人がおかみをやっていると言う老舗の"小西旅館"に泊まった筈。今でもあるのかと探してみると、奥日光きっての老舗旅館として今も健在だった。この湯元の源泉湯畑は温泉街の裏手にあり、そこは温泉寺と言うお寺の境内。このお寺は素泊まりすることも出来、全国の温泉好きにはかなり知られている事実。濁り湯を堪能し翌日は霧降の滝(華厳の滝よりも見事とも思える)などを見物、一路帰路に着く。

 それにしても40年近く、良く続いてるものである。まあ殆どが東京やその近郊育ちの中堅サラリーマンの子息ばかり。そんな所も長く続く所以だろうが気の置けない良き仲間達である。以前は車の中ではジャズを掛けて鑑賞...などと言う殊勝なこともやっていたが、今では殆どだれも関心を示さない。ただ一人熱心なのがいて最近自身が感心したアルバムを持参、車内で掛けるのだが殆どの連中は興味を示さない。と言うことでその熱心なTくんの為に、彼が持参したそのアルバムを再度紹介することにしよう。

 彼のお勧めはヴィジュー・アイヤーと言う今注目のピアニスト&コンポーザーのアルバム。インド系アメリカンの彼は数学者でもある異色のジャズメン。インドには様々な楽器やリズムが存在しているが、彼はそれらを研究、独自のスタイルを作り上げている才人である。名門"ECM"から何枚かのアルバムを発表しているが、今若手では最も期待される一人。純粋なアメリカンよりも彼の様なインド、またアルメニアとかトルコなどと言ったジャズ辺境系のミュージシャンの方にこれから期待するところも多い様だ。

【今週の番組ゲスト:ラテンジャズピアニストの深井克則さん
9月リリースの新譜『Rebirth』から
M1Blue Sky Blue
M2Rebirth
M3On Green Dolphin Street」
M4Caribe

11月4日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.11/03 番組スタッフ 記事URL

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【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.382~ハリー・ボッシュ】

 翻訳小説の分野でハリーと言ったら、今ならばまずはハリー・ポッターなのだろうが、今回のハリーはぼくの好きなハードボイルド小説の主人公ハリー・ボッシュのこと。そのハリーの本名はヒエロニムスで、あの有名なオランダ幻想画家のヒエロニムス・ボッシュに因んで母親が付けたもの。その母親は娼婦、そして父親は不明と言う(大富豪の落とし種と明かされる)のだから、かなり凄まじい境遇で育ったと言う訳。その彼が今はLAの癖のある敏腕刑事だと言うから結構な驚きでもある。

 
アメリカを代表するハードボイルド作家、マイケル・コナリーが創作したこの刑事ものハードボイルド小説は、現在までに本国で17冊ほど出されており、日本でもかなりの数が翻訳されている人気シリーズ。コナリーには映画にもなったリンカーン弁護士シリーズなどもあるが、最大の売りはこのハリー・ボッシュシリーズ。ドン・ウイズロー、デニス・レヘイン、ローレンス・ブロック、そして探偵スペンサーシリーズの故ロバート・B・パーカーなど、これまでぼくが紹介して来たハードボイルド作家達と並び、全米で高い人気を誇る彼だが、ぼくは余り刑事ものが好みでは無いので、このハリー・ボッシュシリーズも何冊か買い求めてはいても(上下2巻ものが多い)、典型的な積読の対象でこれまで実際に手にしたことも無かった。それがある知り合いから、ボッシュは刑事ながらもかなりなジャズフリーク、ジャズを聴いている場面も頻繁に登場するから早く読むべきだと言われ、追分の山荘に捨て置かれていた、「暗く聖なる夜(03年講談社文庫)」を読み始めたらば、これが噂通り圧倒的に面白い。幸運なことにこの本でのボッシュはLA警察を辞め、私立探偵の免許を持ちながらかつての自身の未解決事件を追う役割で、単なる警察ものハードボイルド小説でない所もぼくの趣向にピッタリ。その上ジャズ好きが昂じたボッシュは、シュガー・レイ・マックと言う往年の名ジャズサックスプレーヤー(今は養老院入りしている)に、実際にサックスの教えを受けると言うおまけまで付いている。ぼくやジャズファンには応えられない内容。あのサッチモが唄う名曲「この素晴らしき世界」が、重要な場面で印象的に流れ、アート・ペッパーの諸作を自宅で酒を飲みながら聴いたり、LAの有名ジャズクラブ「ベイクドポテト」でデイトや食事をしたりと、スリルある物語展開の間を濃厚なジャズ色が埋める。幼い頃に孤児になったボッシュが、ジャズに目覚めたのはなんと15才の時で、カーラジオから流れるチャーリー・パーカーの演奏を耳にして以来とのこと。それだけにアルトサックス好きで、それが昂じて実際に演奏を習うところまで行ってしまうと言うのだから、もう素敵の一言。その上かつての自身担当の未解決事件を追うボッシュ。ハードボイルド小説の定石「卑しい街を歩き、真実を探求する」。この執念もまた並大抵のものでは無い。

 
ただ残念なことには、私立探偵としての彼の役割はこの次作『天使と罪の街』(04年)までの2作のみで、以降はまたLA警察に戻り殺人課の刑事として働くと言う、ぼくには余り好ましからざる展開となってしまう。作者コナリーは言う「もしハリーを探偵として使い続け、殺人事件を次々解決して行ったら、シリーズの信憑性を欠いてしまうだろうと分かったんだ。それだからハリーにバッチを返すことにしたんだ」と...。この後書きを読んだ時、ハリー・ボッシュ・シリーズにかなり興ざめしてしまったのも事実だが、私立探偵ボッシュが活躍する2作は大好きで素晴らしい。今日本だけでなく世界中が右傾化し住みにくくなっている時代、国や大組織に個人が押しつぶされ生きにくい、そんな悪しき時代を敏感に写し取る様な警察小説の大流行(日本もそうだが...)。この時代をどうリベラリスト=真の自由人として生き抜いていくのか...。ハリー・ボッシュも私立探偵として様々な軋轢や制約のなかもう少し頑張って欲しかったのだが、残念なことである。そこら辺にも象徴されているように(私立探偵ハードボイルド物の衰退)、ぼくらオールドボーイもこの悪しき時代に押しつぶされそうになっている様にも思えてならない。ハードボイルド小説を読み、ジャズを聴きながら、しばしばそんなことを考えている...。 
【今週の番組ゲスト:音楽評論家の村井康司さん/シンコーミュージック・エンタテイメント書籍編集者の播磨秀史】
シンコーミュージックから出版された村井さんの著作『あなたの聴き方を変えるジャズ史』をご紹介頂きました。
M1Maple Leaf Rag / ガンサー・シュラーとニューイングランド コンサバトリー ラグタイム アンサンブル」
M2Black Beauty / デューク・エリントン」
M3Rocker / マイルス・デイビス9重奏団」
M4Corcovado / マイルス・デイビス ギル・エバンス」
M5Sky Blue / マリア・シュナイダー ジャズオーケストラ」

10月28日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.10/27 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.381~選挙戦おわる】

「大義無き...」「無気力...」「脱力...」など様々な形容句で語られた今回のご都合主義選挙、小池・前原と言う希代のバカの目算違い(それが狙いだったと見る向きもあるが...)で政権批判の野党票は四分五裂、更に金正日と言う醜悪独裁者の野望なども後押しし、安倍宰相率いる自民・公明連合軍が大勝利。これまで3度も国民の信託を受けた首相はいないなどと宣い、「選挙実施は絶妙なタイミングだった」と自画自賛、臨時国会はモリ・かけ問題追及を逃れるため開催しないなど、以前と変わらない態度。これが許されるものか...とも思うが、ある面で民意の総意でもあるから民主主義国家としてこの結果、ある程度受け止めるしかない。

 
しかし野党も野党、まさか民進党の連中がいくら小池と言う女性版ヒットラー(山東昭子女史弁)へ順風が吹いているとはいえ、誕生したばかりの希望の党に丸呑みされるような案へ乗っかる。まあ前原と言う男は昔からそうだったがここまでひどいとは思わなかったし、それを民進議員も彼に一任などと言って唯々諾々従うなどとは...、開いた口が塞がらない。あの悪名高い「軽口」菅直人も、最初は小池さんのお手並み拝見...などと喜んでいたのだが、それが小池の排除発言からころっと態度を変える...。これでは市民派宰相の名が廃ると言うもの。

 
でも今回唯一良かったのは、枝野幸男と言う「漢」政治家がいたこと。良くあのタイミングでたった一人で新党を立ち上げた(立ち上げられた)こと。もう少し遅ければ今回の選挙、目も当てられないものになった筈で、これからの日本の進路に一つの明かりを照らした感もある。大体選挙スローガンなど実行できるものは無いが、今回の「まっとうな政治を...」は、実に心に響く効いた言葉だったと思う。その上漫画家の小林よしのり、一水会の鈴木邦男(早稲田大の同期で右翼派学生のリーダーで敵対していた)などの右派論客が、彼の応援演説に駆け付けた...と言うところは、これまでには無い政治の注目点だった様に思う。少し心ある論客ならば今の安倍政治許せるものでない筈なのだ。

 
それにしても今や日本の政治・論壇の座標軸は、文芸評論家斎藤美奈子も言うように大きく右旋回してしまい、「産経」「読売」と言った御用マスコミによって、リベラルと言う言葉は左翼の代名詞(もう一つガラパゴス左派もある)として扱われキャンペーンされるほどで、評論家などもこうしたマスコミの姿勢を忖度して語ることを止めつつある。こうなれば小林・鈴木両氏など心ある論客達は、こうした危険な現状を心から憂うしかない。それもこれもあのディアボロ安倍が生み出した悪しき弊害なのである。

 
それともう一つ気になったのは選挙の最終日、秋葉原での演説会。長い旗竿に日の丸をかざした多くの親衛隊が、ゾロっとディアボロ宰相の廻りを固める。何かあのナチス・ヒットラーユーゲント(親衛隊)の集会でも見ているような光景でもあった。ただこの集団にメットを被せたら、数十年前の早稲田大の大隈講堂前大決起集会にも似た構図でもあるのだが...。これからの日本の「希望」は、「漢」枝野代表が下からの目線を保ち続けつつ、まっとうな政治の実現をどう図っていくのか...。それを愉しみに見つめていくしかない。

 
といった所で今回の1曲。生涯ジャズリベラリストとして生き抜いた故チャーリー・ヘイデン(ベーシスト&作曲家)が主催する「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」。その力感溢れる素敵なファーストアルバムの最後に収められている「勝利を我らに~ウイ・シャル・オーバー・カム」を...。上からではない下からの改革がなされるように...。我々もひたすら注視してゆきたい。
【今週の番組ゲスト:『ジャズよもやま話』音楽評論家の青木和富さん
『バラードを楽しむポイント』を教えていただきました。
M1It Never Entered My Mind  / Stan Getz
M2What's New / Art Pepper
M3My Funny Valentine / Bill Henderson
M4My Ideal / Kenny Dorham


10月21日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.10/20 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.380~ハローウィンとジャズ】

 ここ10数年、9月半ばぐらいから10月にかけて、街は異様なカボチャのおもちゃやお面などで埋め尽くされる。所謂「ハローウイン」祭りである。それまではほとんど見掛けなかったもので、オールドボーイのぼくなどは関心も無かったのだが、アメリカから渡りじわじわと若年層や女性陣に浸透し始め、今では秋の一大イベントと言う認識も高まり、街は仮装の若者や子供で溢れかえる。本場アメリカなどではこのハローウイン、恐ろしい仮装集団が実際に街や人を襲うなどと言う、いかにもあの悪漢トランプを生み出した、悪しき大国ならではの事態がここ数年起きているとも言われ、この流行は間もなく付和雷同型社会の日本でも起きるの
では...とも考えられる。しかし多くの連中は果たしてこのイベントがどんな起源を持ち、何時がその当日なのか...、意外と知らないものと思えてならない。と言うことで好奇心旺盛のチャンジー(じい様)でもあるぼくが、恥を忍んで調べてみるとこれはなんとあのケルト民族(アイルランド)由来の収穫祭が起源。そこでは人々が仮装して悪霊を追い払い収穫を祈願するのだそうで、お祭りは10月30日と決まっているとのこと。そうなるとこの日に都心の盛り場~特に渋谷が凄いようだが、そこに出没しなければ仮装した馬鹿な悪ガキたちにも会わずに済むと言うもの。数年前たまたま運悪くこの夜に渋谷の飲み屋で打合せ、帰り道はひどい目にあったので、この10月30日と言う日、オールドボーイ達はしっかりと心に留めておかねばならない。

 
それにしてもこのお祭り、ヨーロッパ移民の中でも最も新参者でもある、アイルランド移民によって新大陸アメリカに持ち込まれた訳だが、今では宗教色は皆無でただ単なる仮装のお祭り日(子供主体だが)と成り果ててしまい、それを秋に何か新たな商売ネタをと考えていた日本の広告業界と流通業界の結託で持ち込まれ、今の異常な隆盛になったと言う次第だ。こんなことに熱中する位ならばもっと政府内閣をしっかり監視する方にでも精力を注げば...とも思うが、それもオールドボーイの孤独な嘆きなのかも知れない。もう世も末である。

 
さてこんな忌まわしきハローウインだが、これを商売のタネにと考えるのはどこも同じで、音楽業界も右に倣え。この時期には「ハローウイン・ミュージック(ハローウインにぴったりな音楽)」なるコンピレーションアルバムもいくつか登場している。ただその多くはなぜかその起源を尊重してか、宗教的色彩の濃いクラシックのコンピレーションアルバムである。そこでぼくのハローウイン関連ジャズナンバーのお勧めを一つ。現代屈指のジャズピアニストの一人、チック・コリアが自身のトリオで吹き込んだ「グレート・パンプキン・ワルツ」。これは『ハッピー・アニバーサリー、チャーリー・ブラウン&スヌーピー』と言う一頃大人気だったジャズレーベル「GRP」が企画したアメリカンコミック「ピーナッツ」関連オムニバスアルバムに収録されているもの(70年代初めの録音)。このコミックならではの愛らしさ全開のジャズワルツで、少しのおどろおどろしさも無い所がなんとも微笑ましくてグッドです。

 
それにしてもこんな仮装のお祭りにうつつを抜かすならば、もっと他にも骨太のものがある筈で、今年はあの革命児チェ・ゲバラの没後50年。少しは彼の生きざまでも...などとも思うが、それならばおまえ自身は...と問われると返す言葉も無い。チェ・ゲバラに関しては大メジャー「ユニバーサル」が、その没後50年を期して「チェ!アフロキューバン・ジャズ」というジャズラテンの素晴らしいコンピレーションアルバムを出してくれた。ディジー・ガレスピーからチューチョ・バルデス、ミッシェル・カミロまでどれも血沸き肉躍る熱演・快演が全14曲、興奮しまくりです。仮装なぞを止め熱き志で...とオールドボーイの繰り言を再び。

【今週の番組ゲスト:SHOTA LEE BIG BANDのリーダー李 祥太さん】
5月にリリースされた1st アルバム『希望峰』から

M1Starting Line
M2「A Simple Pleasure」
M3Kibo-ho

M4But Beautiful
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10月14日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.10/13 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.379~温泉三昧】

ぼくのようないい年令をしたオールドボーイともなると、どうも出不精と言うか外で行動するのが何かと億劫になってしまう。以前だとあそこはいい温泉だ...などと聞けば、速攻で行動を起こしたものだったが、最近は余りそんな気にもならない。時間はたっぷりあっても、先立つもの(お金)が無い...と言う悲しい現実があり、まずはそれが大きな理由だが、それと同時に何事にも行動する意欲が沸かなくなっており、腰が重くなっているのである。

 
まあこんな具合だからこの所新しい温泉探求もほとんど行かなかったのだが、少し前に追分の山荘に滞在した折、思い立って以前から行きたかった妙高・黒姫近郊の妙高温泉群(頚城温泉群とも言える)の温泉を訪れてみることにした。妙高山には未だ登ったことは無いのだが、黒姫・飯綱と言った北信を代表する幾つかの山(妙高など北信五山と呼ばれる)の頂は数度踏破している。この山塊の主峰、妙高山にも山仲間から誘われ、火打~妙高と連なる素晴らしい縦走コースを歩くはずだったが、特別番組の取材が入ってしまい山行は直前でキャンセル、その時の悔しい思いもあるだけにこの近郊の温泉探訪は、是非実現したいとも思っていたのだ。それと同時にもう一つ行きたかったのが上越高田市。古くからのこの城下町は雁木街など独自の冬風景が残っている印象深い街で、妙高地区温泉群からは30分ほどの所。

 
当日は早朝に追分の山荘から信越道を走り、2時間弱ほどで高田市に到着。城跡やこの町を代表する日本画家、小林古径のアトリエなど市内の名所を巡り、この古都を堪能した。その後一路直江津に向かう。ここは上杉謙信など上杉氏のお城跡=春日城があり、これが完全な山城。上まで行くのにそうはかからないだろうとタカを括っていたらこれが大間違い。たっぷり30分近い山登りで、かなりな汗をかいてしまった。昔の人はこんな所を軽々と昇り降りしていたのだから、その足腰の強靭なことを実感、同時に自身の体力の衰えもだが...。その上に下山道を誤って大回り(道標にも誤りあり...)、なんと上りの倍以上の時間がかかってしまった。トホホな城跡巡りだった。

 
これで相当時間を食ってしまったので、真っ直ぐに妙高温泉群の関温泉に向かう。妙高山は2000メートルを越す越後随一の名山でその麓には赤倉、関、燕、妙高、杉野沢など数多くの温泉が湧き出しており、大きな温泉群を形成している。その中で最も有名なのが赤倉温泉だが、そこから大分高い所にあるのが燕温泉(本当に山奥でここに数軒の旅館あり)で、そのすぐ下に位置するのが関温泉だ。標高1500メートルを越える高山温泉で古くからの湯治場兼スキー場。今スキー場は若者のスキー離れでなかなか成り立ちが難しいようで、関温泉も例外でなく寂れた感じが強く、ぼくのような温泉好きにはそこがまた応えられない所でもある。泊まった宿もスキー客がメインで、日頃は余り泊り客もいないと嘆いており、その日は平日と言うこともありお客は誰もいなかった。こうなるとお目当ての温泉は貸切状態で言うことなし。その上温泉の質も硫黄泉の掛け流し、久々に良質なお湯を堪能した。

 翌日は早朝にそのすぐ上にある燕温泉の無料露天風呂に入湯、これまた妙高山がすぐ真上に見える絶好のロケーション。時間も時間だけに当然誰もいないので、お湯を独り占めで久し振りに温泉の醍醐味を堪能した次第。ここには河原湯と山の湯と言う2つの無料露天風呂があり、河原の湯の方が一般にはお勧めとのことだが、こちらはいささか遠いので山の方にしたのだが、妙高山の突峰がすぐそこに見え、山好きにはたまらない場所で、是非皆さんにも推薦したい。この日はもう一軒池の平温泉(ここは以前来たことあり)にも浸かり、温泉堪能旅は終了。

 
この後はこれも一度是非行きたかった黒姫高原の「童話館」に足を延ばした。この黒姫にはあの童話作家、岩崎ちひろさんが別荘を構え執筆活動に励み、他にも色々な作家の別荘がある場所。広々した高原で、黒姫、飯縄、主で峰の妙高と北信の3名山が見事に見渡せる素晴らしいパノラマ。そこにある童話館は、妙高町が管理する名称通りの童話を扱った美術館で、岩崎さんの別荘も移築されており、自ずと童心に帰れる場所。アメリカの絵本作家、モーリス・センダグの代表作「怪獣たちの住むところ」の特大ポスターを買い求め、また追分の山荘への帰路についた。温泉、ファンタジー、コスモスなど秋の花々...、たっぷり秋を満喫した2日間でした。
 
今回の1曲は、センダグ風な童心とジャズの熱情溢れるジャズファンタジー、今巷で話題の上原ひろみとエドマール・カスタネーダの共演ライブ盤から、ひろみのオリジナル「ファイアー」と言うことにしましょう。特大ポスターは山岳写真家の山写真と一緒に、山荘の壁を大きく彩っています。

【今週の番組ゲスト: スティールパン奏者の山脇妃見子(きみこ)さん】

初のリーダーアルバム
1 ~Talking much about oneself can also be a means to conceal oneself~から
M1Chicken or Egg?
M2Stamp
M3Caribe
M4My Favorite Songs by Panorama 2K17
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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

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