番組紹介

ラジオNIKKEI第1 毎週土曜日 22:00~22:30

45年超の歴史を有する、民放ラジオ最長寿級のジャズ番組。進行役は、フリーアナウンサーの山本郁。毎回ミュージシャン、シンガー、ジャズ関係者などをスタジオに招き、そのゲストにゆかりの曲をかけてジャズ・トークをお届けします。

新着記事

5月20日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.05/19 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.358~GWの追分周辺は...】

 GWは追分の山荘に居た。4月30日から
1週間以上、かなりたっぷりとした休暇だったが(まあ東京にいても毎日がほぼ日曜日とも言えるのだが...)、車の渋滞など混雑を極める軽井沢の街方面に出ることも無かったし、事故の後の療養中で(調子は絶不調...)まず喫緊の問題をクリアーしないとならず、連日山荘周辺の東信地域(軽井沢、佐久、上田等々)の温泉巡りが今回の主行事だった。この地域での温泉のお勧めは先ずはこのコラムでも再三登場の温泉水も汲める上田市郊外の室賀「ささらの湯」。続いては以前毎日新聞にも紹介記事を書いた小諸市郊外の布引温泉。この2つがマイベスト温泉だが、この軽井沢近辺では何と言っても車で1時間ほどの草津温泉とすぐ隣の万座温泉、この2つがビッグ2。だが現地に行くには高い山超えをしないとならず、かなり大変で頻繁に足を延ばすことも叶わない。そのため近場でのお勧めは上記の2つの他に、泉質の素晴らしさで佐久市望月の春日温泉、上田市のお隣青木村の田沢温泉、この2つの老舗温泉(平安時代から続くとも言われる)になる。室賀温泉と布引温泉には今回特に熱心に通ったが、果たして交通事故の療養に好いのかは今でも判然とはしていないが...。

 
ところで今年のGWは全体的に天気にも恵まれ、軽井沢周辺も天気晴朗で快適な休暇週間だったが、肝心の人出は中心街近くに行ってないのでしかとはしない。ただ周辺の車の混雑ぶりからも相当な数が出ていたことは窺える。今回のGWは半ば頃から3日ほど娘夫婦が山荘に泊まりに来ており、色々と周辺を案内させられた。まず2人が行きたいと言ったのが、GW中に開催されていた恒例の佐久市國際バルーンフェス。これまでも数回イベント会場には行ってるのだが、到着時間が遅く既にバルーンは飛んでいなかったり、また強風で飛ばなかったりと、多くのバルーンが飛翔している所をまともに拝んだことは無かった。それだけに娘夫婦と共に早朝5時半に山荘を出発し、バルーン会場の千曲川河川敷に向かったが、会場到着が朝の6時半でも既にバルーンは30機程が天空に舞い、実に幻想的な風景で見事な限りだった。ぼくもこれほどの数のバルーンが舞うのを間近で見たのは初めてのこと、感激の光景でした。早朝にも関わらず多くの人達が河川敷会場に集まり熱心に声援を送っていたが、流石に佐賀と並ぶ正式な国際バルーンコンテストだけあり面白い競技ではあるが、こちらは競技ルールも分からぬ素人。ただただ空漂うバルーンの美しさに感激していただけでした...。

 このほかにも
娘夫婦を色々な店に連れて行ったが、肝心の軽井沢のお店には混雑も考え行かず仕舞い。この軽井沢で皆様に是非お勧めしたいのは、ぼくが自称応援団を務めている「カフェ・グルマン」。元広告マンのマスター平井氏が3年ほどかけてコツコツと手作りした個性的なお店、そしてフランス修行した娘さんの手作りキッシュなどの軽食、そしてテラスから御影用水越しに見るお山(浅間山)の見事さ、何は置いても軽井沢に来たら是非行ってみる価値ありのお店です。場所は街の端でいささか遠いですが、追分にあります(正式には御代田町ですが)。そしてもう一つ、こちらは軽井沢のメインに位置するランチ店のペンション「星の子」。ハンバーグやフランクフルトなど数種類のランチがあり、値段は何とワンコイン=500円。数年前に知り合いからこの店(ペンション)の存在を教えてもらって以来、中軽井沢に出る時は必ずここによるほどの御贔屓。軽井沢の町役場の裏にあり道のりはいささか分かりにくいが、そのぶん味、コストパフォーマンス等言うことなし。カナダ人の旦那に威勢の良いカミさんで切り盛りしている林間のペンションだが、今ではそのランチによって別荘族などにも大人気の店。夜はなかなか高価なステーキなどを出すようだが、ランチはコスパ最高の旨いメニュー揃い。一度行くと病みつき間違いなしです。
 
 
この他軽井沢を除く東信地区でぼくのお奨め店(保証済みの店ばかり)は、先ずウナギの依田屋。しなの鉄道・田中駅近くのこのうなぎ屋も絶品。地元ではかなり良く知られた銘店だが、惜しむらくは全国区になっていない。値段もさほど高くなく味は絶品。山荘に友人などが来ると一度は連れて行く店で、誰もが感激してくれるが、最近はぼく自身の財布事情が芳しくなく余り行っていない。ウナギでは長野県で最高点献上のお勧め店です。同じ田中駅(東御市)から丘の道を上がり、浅間サンラインにぶつかると、ここには焼肉の名店がある。七輪亭。ここも人気の店で好評に応え数年前には松本市にも支店を出している程。味の良さに加え店のロケーションの良さもあり眺望も抜群。上田市を含む塩田平が一望出来る。そしてもう一軒、これは殆んど話題にもなっていないラーメン店なのだが、上田市の郊外にある「寿分」。ここが上田市の数ある(いや東信州でも...)ラーメン店の中でも抜群の旨さ。どうしてタウン誌などで評判にならないのか本当に不思議でもある。ここは「ささらの湯」に向かう途中にあるお店、街の外れに位置しておりそのロケーションで大分損をしているのだろうが、丹念に古き良き時代のラーメンの味を再現しており、一度食べると病みつきになること請け合い。ぼくも手打ち麺と言う看板に惹かれ偶然入ったのだが、温泉探索の途中や菅平でのラグビー観戦の後に、友人達を連れわざわざこの店を訪れることもしばしば。この店も感激の声多々で、口うるさい娘夫婦も「うまい」を連発していた。まあこうしたぼくの軽井沢&東信お勧めの店情報は、今度改めてまとめて書き記したいなーと思っています。

 こんなGWだったのでCD整理を済まそうと意気込んでたものの体調不調の為叶わず、余りアルバムも耳にしていないのだが、たまさか机乗っかっていたフランスの中堅ギタリスト、シルビアン・リュックのソロアルバム『アンブル』が思いのほか良かった。自身のオリジナルや「いそしぎ」「オール・ブルース」等の有名曲をソロギターで綴ったもので、もう10年以上前の作品。好アルバムを出すことで定評のあった「ドレフィス」(今はもう会社を閉めたが)から出されたもの。こうした作品がCDの山の中から見つかる辺り、もう少し真剣に自身の在庫盤を聴く必要があるなと、痛く反省しました。それにしても事故の後遺症、早くどうにかならないものですかね...。これまでの行いのせいかも知れませんが、頗る不調だけにせっかくのお休み、残念ながらお愉しみ全開とは行きませんでした。
【今週の番組ゲスト:ジャズヴォーカリストの山口葵さん】
 Swing in Strings』から
M1Charade
M2Stolen Moments
M3「黄昏のビギン」
M4Lover, Come Back to Me
M5The Girl From Ipanema

5月13日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.05/12 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.357~ジャズ・ヴォーカル・コレクション好評】

 今から40年以上も前のこと、未だジャズが若者達の間で勢いを持っていた頃、即ちぼくの大学生時代以降、ラジオ局(日本短波放送/現日経ラジオ社)に入り、そして今は亡き先輩ジャズプロデューサー、木全信氏から「テイスト・オブ・ジャズ」の担当を任された1970年代初め頃までは、東京に数多くのジャズ喫茶(ジャズアルバムを聞かせる喫茶店で当時は輸入盤など高価で買えなかった)があった。ジャズの街新宿には伝説の「木馬」「渚」「ポニー」、そしてタケちゃん(北野武)がバイトをしていたことでも知られる「ジャズ・ヴィレッジ」等々、ざっと20軒近くはあったはずで、ぼくの生まれ育った高円寺の街にも、「毘沙門」など6~7
軒はあったはず。ジャズ鉄道線とも言える中央線沿線には、どの街にも数軒のジャズ喫茶はあったと思われる。それほどの隆盛振りだったのだが今やジャズ喫茶は見る影もない。しかし中には老舗として今なお頑張っている店もあり、新宿には「ダグ(旧ディグ)」、吉祥寺には「メグ」、そして四谷に「イーグル」、ここら辺がジャズ御三家と言った感じ。これにぼくの早稲田大のジャズ研仲間、幸田稔君がオーナーのジャズクラブ「J」も加えることが出来そうだが、そのジャズ喫茶御三家には、それを支えて来たジャズ界裏ボスとも呼べる名物オーナーがいる。「ダグ」の中平穂積氏、「メグ」の寺島靖国師、そして「イーグル」の後藤雅洋氏である。

 
このうち後藤氏が最も年下でぼくとほぼ同年代。彼は確か慶応大の学生時代から既に店を始めていた筈で、「イーグル」は四ツ谷駅から歩いて数分のビルの地下にあり、ここには場所柄、上智大の学生が多く集まっていた。この店で盤回しのアルバイトやの授業の合間を過ごした杉田宏樹、村井康司などは、今やジャズライターとして活躍、彼らは「イーグル派」等とも目されており、その総帥が後藤氏という図式になっている。このうち村井氏は小学館の社員(辞書編集部のはず)。そこでジャズ関連企画も頼まれることもあるようで、そこで実現したのがCDブックとも言えるジャズシリーズ企画。この監修を師とも言える後藤氏に頼み数年前にジャズ企画がスタート、月2回発行のジャズCD本は中々の好評で、今は3期目でジャズ・ヴォーカル・シリーズとなっている。このヴォーカル・シリーズは最も読者受けが良い様でシリーズの続編が決定、この5月からスタートすることになった。そこでこのシリーズ、特にヴォーカル・シリーズの好評さの要因などを伝えて貰おうということで、後藤氏と小学館のシリーズ担当者に今回番組ゲストに来てもらうことにした。後藤氏は久々の番組登場である。

 元々このジャズCD本企画、マイルスやロリンズ、コルトレーンと言った大物達をピックアップしたもので、それらが一巡し次に何を...となった時に、苦肉の策として出てきたのがボーカルものだったらしい。しかしこのボーカル企画が女性達にことのほか受け、読者層を大きく拡げたのだと言う。後藤氏もこれにはニンマリと言った感じで続編シリーズの第一弾は有名ミュージシャンをバックにしたジャズ・ヴォーカルの名唱と言うことで、ヘレン・メリルの「帰ってくれたら嬉しいわ...」(夭逝した名トランぺッター、クリフォード・ブラウンとの共演)、北欧の名花モニカ・ゼッターランドの「ワルツ・フォー・デビー」(ビル・エバンスとの共演)など代表的ナンバー12曲が収められている。後藤氏自身もこのヴォーカル・シリーズを監修するまでは、そんなにこの分野に関心が高く無かったのだが監修してみて教えられることも多かったと言い、何より女性ファンが増えたことが嬉しいとも語ってくれた。

 なおこのボーカル続編シリーズの誕生を期して、小学館編集部では読者プレゼントとしてサラ・ヴォーンの名盤『枯葉』のジャケットを写し込んだブラックトートバックを作成。なんとこの素敵なトートバックと新ボーカル・シリーズの第1弾CDムック本を、番組リスナーにそれぞれ5名プレゼントしてくれることになった。

 お申込の
宛先はおハガキで 
〒105-8565 港区虎ノ門1-2-8虎の門琴平タワー 日経ラジオ社「テイスト・オブ・ジャズ・プレゼント」係まで
またはこの「テイスト・オブ・ジャズ」サイトの右側「番組宛メール送信フォーム」からプレゼント希望と記し(番組の感想などを添えていただければ幸いです)お送りください。抽選で合計10名の方へプレゼントします。素敵なバックですのでぜひご応募ください。


【今週の番組ゲスト四谷ジャズ喫茶「イーグル」店主の後藤雅洋さん(右)、小学館「 JAZZ VOCAL COLLECTION」編集長の小林慎一郎さん(左)】
M1My Foolish Heart / Tony Bennett & Bill Evans
M2
Waltz For Debby / Monica Zetterlund & Bill Evans
M3
The Man I Love / Joni Mitchell & Herbie Hancock
M4
You'd Be So Nice To Come Home To / Helen Merrill & Clifford Brown

5月6日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.05/05 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.356~ブルージャイアント新展開】

 ジャズやジャズメンを素材にしたコミック~ジャズコミックではおそらく世界最高峰とも言える石塚真一の「ブルージャイアント」。文化庁の漫画大賞も受賞しているこのジャズコミックが国内編を終了、いよいよワールドワイドな展開を迎えることとなり、タイトルも「ブルージャイアント・シュープリーム」に変更、そのコミック版の第1集がこのほど登場した。「ブルージャイアント」とは天文学で言われる超巨星のことで、ここではジャズテナーに目覚め世界一のジャズプレーヤーになることを目指し成長していく若者、宮本大を指している。仙台で生まれ育ったバスケット少年、宮本大がある日突然ジャズの面白さ、楽しさに目覚め、大学受験も止めテナープレーヤーになろうと独学で仙台の広瀬川河畔で練習を積む。今から半世紀ほど前、即ちぼくらの若い頃ならいざ知らず、最近のジャズを志す若い連中は国立音大や洗足音大等のジャズ科、あるいは直接バークレー音楽大やカーティス音楽院あるいはNY州立大などの本場のジャズ科を目指す筈なのだが、彼はそうした既成のジャズ路線を歩かずひたすら自身で道を切り拓き、たまたま彼の川縁での独学練習を耳にしたNY帰りのジャズ教師(かつてはかなりその将来を嘱望されていた人物)が、そのプレーに関心を持ち弟子に迎えてひたすら腕を磨き、その後単身上京しライブの現場で徹底して腕を磨いていく。まあまさにかつてのジャズプレーヤーの成長そのままの展開。そしてブルーノート東京にも似たライブハウスで彼のグループ「JASS」(テナー、ピアノ、ドラムと言う変則トリオ)が演奏、日本での活動はそれでお開きとなり(単行本10巻)、彼は単身新たな世界を目指す...。

 
このジャズコミックの面白さは、大と言う意慾あふれるいささか向こう見ずな好青年を通し、ジャズの持つ何とも言えない蠱惑(こわく)力が見事に描き出されていること。この蠱惑力はその初期の仙台編に最もよく表れており、テクニックは無いが野太く力強いテナートーンでひたすらその情熱を奏で上げる。その極致が仙台のジャズフェスでの単身路上ライブ。そのソロ演奏を立ち止まって見続ける仙台市民の驚愕の表情、それが2ページにわたり30コマ近い描画として丹念に描き出される。ジャズの至福をこれほど見事に描き出した成功例は無い。ただし彼が東京に出て仲間とグループを組んでからは、本格的なジャズのお勉強も入ってくるだけに、いささかそのジャズコミックとしてのパワーとエネルギーは損なわれてしまう。まあそれも無理からぬ所でそのため有名ライブスポットでの演奏を最後に、東京編は突如打ち切りになる訳である。そして次に大が選び出した修業の場、それが今混迷を深める欧州~ドイツの首都ベルリン。言葉も全然できない彼がこれからどんな修業を積むのか...、そして憧れの本場NYへどう向かっていくのか...。
 
スタートのころの様な愉しみはいささか薄れたとしても、このジャズ・コミックはそのタイトル通り光り輝いている。頑張れ宮本大と一声かけたくなる。
【今週の番組ゲスト:ベーシストの加藤真一さん】佐藤允彦さん(Pf)とのデュオアルバム『An evening at Lezard』から
M1「Close Enough for Love」
M2「Theme for Lezard」
M3「When October Goes」
M4「Thus the Song Passed」


4月29日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.04/28 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.355~ジャズのお勉強】

 昨年の4月から1年間にわたってジャズ評論家の青木和富氏を講師役に迎え、毎月最終週の「テイスト・オブ・ジャズ」の時間に行って来たジャズの歴史講座「ジャズのお勉強」も今回が最終回となった。当初は昨年の暮れまで9回程を予定していたのだが、ジャズ120年余りの歴史を僅か9回だけで振り返ると言うのも到底難しいということで4回ほど延長、ようやく今回の21世紀のジャズと言うことで一通りの締めを迎えることになった。20世紀の歴史と共に歩んだ20世紀最大のポピュラーミュージック=ジャズは、1940年代の末頃からスタートしたモダンジャズエイジになる迄、およそ10年おきにそのスタイルを進化させ続けた、進化・発展の音楽でもある。即ち20世紀の誕生とほぼ同時に誕生した創成期のジャズ、そしてニューオリーンズジャズ、それからカンサスジャズ、更にベニー・グッドマン、グレン・ミラーなど、多くのスイングスターを生んだ30年代から40年代にかけてのスイングジャズ、そしてビバップとも言われたモダンジャズ迄。その長いジャズの歴史を再度おさらいしようと言うことで青木氏にお願いしたのだが、まあその狙いはある程度は満たされた筈で、リスナーの反応も概ね悪いものでは無かった。最終回は今のジャズと言うことで、ロバート・グラスパー、上原ひろみと言う現在の東西2大スターをメインに据え、今の時代のジャズの特徴を俯瞰してもらった。

 
講師のジャズ評論家の青木氏は、下町の中心街、門前仲町の老舗のせんべい屋の次男坊で、店は兄貴が継いでおり門仲の一等地で今でも老舗せんべい屋として君臨している。彼は早稲田大学の理工科出身で、本職は技術屋のはずなのだが、道を踏み外し大学を出て直ぐくらいからジャズライターとして仕事を始め、以降40年以上、一度も勤め人経験をしたことの無い羨ましい身分だが、そこはフリーだけになかなか厳しい面も多々あるようだ。今の彼の自宅はあの富士山の山麓・鳴沢村。元々の別荘地を改造して東京を引き払い、ここを実家にしてすでに数年。番組収録が終了すると急いで新宿のバスタから富士吉田行きのバスに乗り込む。いろいろ大変な思いをして東京に出てくるわけだが、本当に頭が下がる思い。

 
今回で一応青木氏のジャズのお勉強は終了し、次回からは「カズ・ジャズ・トーク(仮)」のタイトルで、引き続き青木氏に毎月月終わりに色々なテーマ、ディズニーやフェス(祭り)等などで、ジャズに関する自由なトークとアルバム紹介をしてもらう予定。下町っ子で話題も豊富、メカにも強い彼だけに、他には無いジャズトークが聞かれるはずで、皆様も楽しみにして下さい。取りあえず来月はそのイントロと、ジャズのお勉強のおさらいも兼ね「ぼくの好きなジャズ・ベスト4」として、青木和富とはいかなる趣向を持ったジャズ評論家なのか...と言うことが解る、彼の最も好きなアルバムを4枚持参してもらいそれぞれについて語ってもらうことにしている。どんなものが登場するのか...それはぼくも楽しみにしている。これからスタートの「カズ・ジャズ・トーク」ご期待下さい。
【今週の番組ゲスト:「ジャズのお勉強」音楽評論家の青木和富氏】
M1「Will Soon Be a Woman/Ibrahim Maalouf」
M2「No Worries/Robert Glasper」
M3「Time Difference/上原ひろみ」
M4「Anything Goes/Tony Bennett&Lady Gaga」




4月22日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.04/21 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.354~17追分春景色】

 先日の交通事故の影響で体・心共に絶不調、これはひとつ温泉療養にでも行かねばと思い立ち、山荘の水とおし(12月から4月半ばまで水を止めている)作業の準備も兼ね、追分近くの温泉旅館に一泊と決めた。どこの温泉にしようかと熟慮した結果(体の不調に幾分効けばと言う点も考慮)、いつもの上田市郊外の室賀の里「ささらの湯」での温泉汲みもしないとならないので、それも考慮し少し遠いが外湯には何回か入ったことはあっても、宿泊は初めての戸倉上山田温泉の旅館を取ることにした。明治初めの開湯と言う比較的歴史の浅い温泉街で、千曲川を挟んで戸倉温泉と上山田温泉に分かれており、泉質もそれぞれ異なる。今は戸倉温泉の方はいささかすたれた感じもあるが信州を代表する温泉街、その上山田温泉の方の千曲川沿いの旅館に決めた。

 
身に降りかかった惨事でもある交通事故に関して言えば、加害者である83才の爺さんは肋骨が折れ1週間ほど入院、そのため事故現場検証も10日ほど遅れたんだと、見舞いも兼ねて伊豆の韮山から電話して来た。それによれば事故当時の記憶は殆どなく、こちらの車に突っ込んでようやく意識が戻った様子。怪我がなくて何より等と他人事のように言うから、危うく怒鳴りそうになったがそこはぐっと飲みこんで大人の対応。しかし調子は最悪、とんだ災難で爺さんを恨むことしきり...。交通事故にあうと体調はもちろん車とすれ違っても体が引いてしまう感じは残る。困ったものである。

 
上山田温泉に向かう当日、昼前に追分の山荘に到着し雨戸をあけ風を通す。山荘や別荘などは殆ど使わないものも多く、そうなると風通しをしないだけに家の傷みも早い。ただこの4月初めの時期はさすがに空いている別荘は殆どないのだが、ここを定住地に変えてしまっている人もちらほら。陽光も温かく日向ぼっこには絶好だが、長居は出来ない。一路上田郊外に向かい効能あらたかな室賀温泉(日帰り温泉施設)で温泉水を汲み、上山田温泉に向かう。室賀からは800メートル近い山越えをすれば上山田温泉にまっすぐ出れるのだが、うっすらと雪も残っているので山越えは断念、大きく迂回して千曲川添いを下り上山田温泉に着く。以前は歓楽温泉として悪名を馳せた戸倉上山田温泉街もこの30年ほどは家族連れ・夫婦連れが中心の温泉街に変貌、もともと泉質は良いとだからもっと人気が出ても良い筈だが、かつての悪評が影響しているのか余り活気があると言い難い。その上平日だけに訪れる温泉客も少ない。旅館は千曲川べりのこじんまりとした宿で築80年強。その離れの一室でここもかつて火事で一度焼け、立て直したのだと言う。食事も久しぶりの部屋食だったが、若い人達は余りこうした堅苦しいスタイル、好まれないのではと...言った気もする。浴場はビル仕立ての本館6階屋上にあり、千曲川が真下という感じで中々に気持ち良い。ただ泉質は上山田の有名な外湯、"かめの湯"や"瑞祥"などに比べるといささかパンチ=強度に欠ける。強烈さは無いのだが、事故後の治癒的な湯あみなのでまあこれ位が妥当なのかも知れない。

 
その日はかなりゆっくり寛ぎ、翌朝はまた追分の山荘に戻った。お山(浅間山)はてっぺんの方がまだ真っ白、雪をかぶったお山の姿もまた雄々しく見事である。追分の4月は未だ冬の終わりと言った感じで、全体に寒々としているが、天気が良かったのでポカポカ陽気。そろそろ桜の開花も...と言った感じもあり、この静かさ・穏やかさは貴重だ。
 
山荘近くの話題としては、以前から工事をしておりいつ完成なのかが気がかりだった、佐久パラダイス(佐久インターの近く)の温泉健康施設がなんと昨年11月末に完成していたと言う。信越高速道路から直行出来る佐久パラダ・スキー場をメインにした施設(冬以外には昆虫館など家族向け施設も利用される)に、新たに佐久市が温泉健康施設をプラスした形式。2年ほど前から気になっていたのだが、それが完成したとあらばこれは行かなければ...と言うことで、山荘に着くとすぐに新設の平尾温泉「パラダ」に向かう。ただこの近くは余り温泉が出る地域ではないので、期待はしていなかったのだが、やはりその通りで温泉施設と言うよりも健康スポーツ施設に温泉が付いている形で、実際の温泉は露天風呂一か所だけ。後は様々なお風呂が並ぶ健康ランドと言った体裁だったが、ただここのお勧めはその露天風呂からの素晴らしい景観。佐久平は一望だし、八つ岳連峰、霧ヶ峰、美ヶ原、そして北アルプスの山々まで、山好きならば応えられないパノラマビュー。温泉は余り勧められないが、この見事な景色だけでもいささか高めの入浴料も許してしまうという気にさせる。

 そして今回の山荘訪問にはもう一つの役割もある。それが今年また7月末に実施される「軽井沢ジャズフェス」協力関連先への挨拶。フェスを始めた友人の伊藤八十八プロデューサーが亡くなってもう数年、奥さんの妙子さんがその遺志を引き継いで開催し続けているのだが、今年もまたお笑い界の重鎮、高平哲郎氏の全面協力(構成・演出など)で開催を決めたとのことで、高平氏からも連絡ありぼくもまた微力ながら協力することにしている。高平氏の話だと今年は洗足学園のジャズ科教授を引退した誠一ちゃんことテナー奏者の中村誠一を司会に迎え、色々と面白いことをやりたいという。彼のかつての師匠、山下洋輔御大がフェスに登場するかはまたのお愉しみだが、今年も番組に誠一・哲郎両氏を迎えて、このジャズフェスの宣伝をしてもらおうと思っている.そうなれば誠一ちゃんは20年振りぐらいの登場と言うことになる。彼の娘さんも今やジャズシンガーとしてそれなりの売れっ子になっているので、親子共演も面白いかとも思う。皆様もお愉しみの程...
【今週の番組ゲスト:ベーシストの紙上理(しがみただし)】
Ellingtonian7の『In A Sentimental Mood』から
M1In A Sentimental Mood
M2Song Of Five Islands」
M3Hokkaido No Uta」
M4Ellington Medley



4月15日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [「テイスト・オブ・ジャズ」プログラム情報]

2017.04/14 番組スタッフ 記事URL

テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.353~ラジオ出演】

 久方ぶりにラジオ出演をした。と言っても当然、ラジオ日経の番組ではなく他局のジャズ番組である。局はFM東京の子会社でデジタル音楽放送を行っている「ミュージック・バード」。パーソナリティーが吉祥寺の辛口親父こと寺島靖国師で、タイトルは確か「寺島靖国のジャズ・カフェ」。何とこの局ならではの2時間に喃々とする長尺ジャズ番組である。番組は10数年続いていると言う「ミュージック・バード」の名物番組で、かなり前からゲスト出演しろと師から迫られていたのだが、毎回何かと理由を付けてやんわりと断り続けて来たのだが、ある事情があって今回はついに断り切れずに番組出演せざるを得なくなってしまった。
 「ミュージック・バード」は音楽専門局なので当然ジャズ番組も多く、ライター仲間の杉田誠一氏やMrブルーノートこと行方均氏やFM東京で様々な音楽番組を手掛けた小針氏など、様々な知人たちが番組パーソナリティーを務めており、まだぼくもラジオ局員だった頃は時々ゲスト出演したものだったが、最近はとんとご無沙汰。久方ぶりに麹町にあるエフトーこと、FM東京の局舎に向かった。
 番組の収録は毎週土曜日の午後とのことで、四ツ谷駅から歩いて行ったのだが、土曜日だけに警備員に呼び止められ事情を聞かれるなどややこしいことこの上なし。まあ日頃世話になっている(?)寺島師の頼みだけにここは従順に従い、「ミュージック・バード」のある4階へと上がるが、いささか到着が早かったようでまだ誰もいない。スタジオなどを見学させてもらったが、以前と違い全てワンマンスタイルのスタジオで大分狭い感じ。前にはエフトーの立派なスタジオで収録した筈なのだが、ここら辺にも時の経過を感じさせる。ただしスタジオ自体はかなり使いやすい設計にはなっている。少しするとディレクターの太田氏が到着。彼はもう30年以上前、ラジオたんぱがFM東京に第2スタジオ(ライブ収録も可能な大きなスタジオ)を貸し出していた時代、そこで収録されていた渡辺貞夫さんの「ナベサダとジャズ(もしかしたら「マイ・ディア・ライフ」というタイトルか...)」でADを務めていた男。あまり話をしたことはないが顔見知りになっては長い。そうこうするうちに御大寺島師匠も到着。何か打ち合わせでも...と思ったが特にそんな気配もなく、もう一人のゲストの到着を待つ。

 
そしてそこに現れたのが20代後半の美女。これならば収録も愉しくなるなー、などと一人にやついていると寺島師からその美女を紹介される。岩谷さんと言い今注目の女ケーブル師だと言う。ケーブル師と聞いてもなんのこっちゃか良く分からなかったが、これが高価なオーディオケーブルを扱う仕事師なのだとのこと。若い美形ながらも変わった人だなーと感心しきりだったが、今回の番組の趣旨は彼女が「ジャズオーディオに於けるケーブルの重要性について」、なんとこのわたし目に教えてくれるのだとのこと。それに対しぼくの方は彼女にジャズの面白さ・愉しさを伝えて欲しいのだと寺島師は言う。まあほとんど打ち合わせなどもなく番組はスタート。用意してきたキース・ジャレットなどを掛け彼女にその素晴らしさを伝えるのだが、果たしてどう伝わったか、自信は皆無。一方彼女はケーブルなどを用意(オーディオケーブル会社の宣伝社員の様だ)、高いケーブルだと音の解像度も格段に違い、彼女の解説も堂に行っており、その美形振りも相まって納得すること多々で、いちいち頷き返していた。

 
2時間の収録もまあどうやら順調に終わり、局舎近くの中華料理屋で打ち上げ。美形で明るい岩谷さんのおかげで大分愉しい思いも出来た。この次は我が"「テイスト・オブ・ジャズ」にゲスト出演頂き、ジャズオーデなどについて話して貰おうということになって会はお開き。聞けば彼女この仕事についてまだたったの1年。それが天性の耳の良さで、オーディオ業界でもう評判のケーブル師として認められているのだと言う。天は二物を与えた好例だと彼女を褒めておいた。好い印象を持ってくれたかな...。

 彼女が持参したアルバムはテナー奏者、チャールス・ロイドのECMから出した新譜『アイ・ロング・トゥ・シー・ユー』。あの世界の歌姫ノラ・ジョーンズもゲスト参加しており、その曲「ユー・アー・ソー・ビューティフル」(ジョー・コッカーが歌いう大ヒットした)を掛けたが、これがまたいい音でいい歌いっぷり。痛く感心しました。
【今週の番組ゲスト:シンガーのMARUさん】
1stジャズアルバムとなった『I CAN HANDLE IT』から
M1Getaway
M2
Doesn't Really Matter
M3
Agua De Beber
M4
Lover Man
M5
Hallelujah I Love Her So

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パーソナリティ

山本 郁
やまもと かおる

新潟テレビ21アナウンサー・ラジオNIKKEI契約アナウンサーを経てフリーに。
ニッポン放送では『高嶋ひでたけのお早う!中年探偵団』最後のアシスタントをつとめた。
ラジオNIKKEI『聴く日経』、『テイスト・オブ・ジャズ』のパーソナリティー等。

新しい一週間の始まりにお耳にかかれて光栄です!!
今聴いて下さっている“あなた”をマイクの向こうに意識して価値ある情報を、正確に分かり易くお伝えします。

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