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テイスト・オブ・ジャズ

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テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.363~スマップ崩壊】

 あのアベちゃんが共謀罪を強引に国会で通し、自身のお友達が経営する加計学園の許認可問題には完全にほっかむり。世論調査の支持率が一気に急落すると、今度はTVでお詫びと反省の弁をしおらしく語る。これで国民はまたまた納得し支持してくれる筈と...、このどこまでも国民を舐め切った態度、それも夫婦共々なのだから、何をかいわんやである。更にこの会見のすぐ後に森友学園に家宅捜索を入れる。悪者にされた(?)籠池氏は「国策捜査」と息巻き、かみさんは「父ちゃんが余りにかわいそう」と大声で嘆く。単なる茶番とは言えない悲劇が起きている訳だが、同じようなことはあのトランプが支配するアメリカでもあり、この世界はどこまでも崩壊に近づきつつあるようにも思えてならない。この歯がゆさ、そして無力感、どうにかならないものなのか...。

 
そんな折、昨年から話題になっていたあのスマップがついに完全崩壊、香取慎吾以下の3名がジャニーズ事務所を9月で脱退、もともと残留を表明していたキムタクの他に、リーダー中居も残ることになったのだと言う。新聞や雑誌など大方のマスコミは中居の残留を「スマップの絆を絶やさないため...」などとに扱っているが、これもあのアベちゃんが言う印象操作によるもので、ジャニーズ事務所のマスコミ操作術に芸能マスコミが乗らされただけ。真相はどうかわからないが、あの屈辱の美談風に会見を開かされたスマップのリーダーが、色々事情はあったとしてもさっさと残留を決めてしまうのも、極めて日本的な解決方だとも言えそうだ。まあいずれにせよJ-ポップシーンの頂点を極めた彼らが、ここで完全に崩壊してしまったのは悲しくも残念なことでもある。

 
ぼくはアイドルなどにはおよそ関心もないし、アイドルの追っかけをいい年をした輩がそんな行動を取っているのを見ると何とも言えない寂しい気もしてくるのだが、ことスマップだけは別の感情が働くのは不思議なこと。何より彼らの歌がいいのだが、それに加え娘が子供の頃大ファンで、レコード会社の知り合いに頼みこんでようやくチケットを手に入れ珍しく大感謝されたことなども、彼らに関心を寄せた一因かもしれない。更に彼らのバックバンド「スマッピーズ」の音は、ハリウッドで録音されデビッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーなど超一流のジャズミュージシャンが参加、ジャズフルバンドと聞いても実に素晴らしもので「スマッピーズ」だけのアルバム(スマップのヒットナンバーのバックバンドサウンド)も出されている程で、そんなところもこのグループに好感を抱いている所でもある。

 
さてそんなジャニーズ事務所の御大将は、ジャニーさんとメリーさんと言う姉弟コンビで、純日本人なのにこんな名前どういう感覚か...とも思ってしまう。だがまあそれはさておき、数年前の週刊文春のインタビュー記事、全てはここからスマップ崩壊は始まった訳。キムタクが悪い、中居の態度が、あるいは女性マネージャーの陰謀等々、様々な憶測は飛び交っていたが、全ての原因はこの婆さん副社長の態度にあったことは間違いない。記者が彼女にスマップの敏腕女性マネージャの独立問題(?)について質問すると、突如怒り出した彼女は件のマネ女史を呼びつけ人前で詰問・罵倒。メリーと言うバタ臭い名前にしては余りにもお粗末な態度で、普通はどんなお偉いさんでも会社の内部問題、その真相はどうあれその場を穏便に収めた後で詰問でもなんでもすればいい訳であり、そんな会社の醜態をトップが、特に芸能と言う人気稼業分野ならば絶対に明らかにすべきでは無いのだが、婆さんだけに堪えると言うことが出来ない、と言うよりも自身が権力者だと言うことを世間に見せつけたい...という誘惑に勝てなかったということなのことだろう。これによってスマップという稀有な存在はすっ飛んでしまったわけだが,一方のアベちゃんは世間を丸め込みつつ、霧消することもなく悠々と楽しんでいる。悲しい日本の現実がここにはあるのです。

 
まあそんな騒動は別にして、スマッピーズのアルバムはまだカタログに載っているはず、時間があればこちらの音聴いてみてはどうですかね...。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富さんをお迎えして「ジャズトーク」】

M1 Well You Needn't  / Thelonious Monk

M2Bemsha Swing / Thelonious Monk

M3Rhythm-A-Ning / Thelonious Monk

M4「ハートブレイクヒル / 山中千尋」

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