8月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2017/08/11(金) 19:00 番組スタッフ
テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.370~追分通信17(Ⅱ)祝5周年!カフェ・グルマン】

 さて今週は先週のお約束通り「カフェ・グルマン祝5周年」と言うことで...。追分の山荘に7月末に着いて以降、今年の天候はかなりな絶不調で晴れの日も少なく、朝晩などは涼しさを通り越し長袖でも寒い位。まあ天気具合は今イチだが、日常はまったりとして悠々モードなのは例年どおり。山荘に到着した夕方、郵便ポストを見ると何かが括り付けてある。請求書ぐらいで後は殆ど郵便物も来ないので、何事かと思って手に取ると、これが招待状。「カフェ・グルマン5周年パーティーのお知らせ」とある。そうか平井さんのお店「カフェ・グルマン」もとうとう5年目を迎えたのか...と、グルマン勝手応援連の一人としてもいささか感慨深いものがある。「このたび当店は7月8日をもって開店5周年を迎えることになりました。これもひとえに皆様の多大なご愛顧とお力添えの賜物と厚くお礼申し上げます。つきましては日頃の感謝をこめて5周年パーティーを開きたいと思っています...」とあり、パーティー日時が書かれていた。見ると前週の金曜日の夕方から...、もう終ってしまっていたのだ。残念至極。しかし前もって知っていたとしても、その日は東京で仕事があり参加は叶わなかった。じゃ明日の朝(モーニング営業中)お祝いも兼ねてお店に寄ろうかと決め、その夜は早めに就眠。

 
ところでこのカフェ・グルマン(Tel0267-31-6554)というお店、今までこのコラム、特に数年前からの追分通信ではしばしば登場の常連だが、知らない方の為におさらいを...。追分の外れの御影用水脇にある(正確には我が山荘と同じく御代田町の端)、軽井沢随一の眺望と食事を誇るドームハウス型の銘店。知り合いなどが来ればいつも歩いて20分ぐらいのこの店に連れて行き~先日もぼくの台湾取材旅行のパートナーを務めるミス・エミリーとその旦那(ともにラジオたんぱOB)もここに案内し感激されたが、お勧めの軽井沢グルメ&眺望のカフェ(絶品クレープとガレットが売り物)である。そして何よりモンゴルのパオにも似た多面形の独特なドームスタイルの建物で,それを元広告マンのマスター平井さんが、一人で設計から建築まで3年以上かけて作り上げたと言う、涙の結晶とも言える建物。その経過を3年間ほどぼくはうちの亡きバカ犬、ピーちゃんと共に散歩の途中に見続けて来たと言う曰く付きの物件でもあり、それが完成し初めてカフェなのだと知って感嘆、開店2日目に店に顔を出し、直ぐにお馴染みになった次第。

 
翌朝、御影用水脇の小道(少し前まではバカ犬を連れて毎朝散歩していた所)を通って店に着くと、丁度朝8時のモーニング営業開始時。マスターの平井さんの奥さん(フランス語堪能で通訳をこなす)が色々準備をしている最中で、ぼくは当然一番乗り。「あーら、小西さんお久しぶり、何か交通事故にあったんですって...大丈夫なの?」と気さくに話しかけてくる。5周年のお祝いとパーティーに出れなかったお詫び、事故の概要など積もる話をし、娘さんの作るパリパリの皮が病み付きになる絶品ガレットセットを注文。ここのBGMはフランス語の有線トーク放送で、内容はさっぱり分からないがトークが音楽の様でなんとも心地良い。少ししてマスターも登場。改めてお祝いとパーティーの話などを伺う。パーティーには全部で60名ほどが参加、かなり盛況だったと言う。「出たかったんですけどその日は仕事が...」と詫びると、「別荘の方達には余り知らせなかったんですが...」とのこと。

 
それにしてもこうしたお店は5年続くことが一つの目安で、店が始まった頃平井さんも確か「5年持てばいいんですがね...」とも語っていたので、その目標を完全にクリアー、次の10年目を目指しまた新たなスタートを切ったところでもある。「店は5年目ですが、ここで店を始めようと思い立ってからは、もう10年近くになりますかね」とのこと。場所を決め設計をし、ほぼ一人で基礎工事から建築を始め、3年余りでこのパオ形状のドーム建物を作り上げた。キットの工作や電気器具など説明書があっても、容易に組み立てられない不器用なぼくなどからすると、平井さんのこのお仕事振りはもう何とも形容しがたいもの。それだけで驚きなのだが、一方パティシエの娘さんの方は、本場のクレープ、ガレットなどの料理修行にフランスに渡り、そこで腕を磨きお店で披露...。まさに喝采ものの親娘鷹なのである。

 「毎朝バカ犬との散歩の折、変わった作りの家なので、何ができるのか...バカ犬ともども大変愉しみだったんですよ。それがカフェとは本当に驚きましたね」「そういろいろ苦労はありましたが...、まあどうにか出来上がって...」とあくまでも謙虚なマスターで、彼や奥さんの人柄、そして娘さんの腕前等々も相乗され、別荘族だけでなく地域の人達にも愛されている。「矢張り春先とか冬場は地元の人が主体ですから...」と言う通り、地元にも着実に根を下ろしている様だ。
 
そしてこのお店の大きな特色の一つが、犬同伴が許されるお店のテラス席。ここから鴨が群れ集う御影用水越しに眺めるお山(浅間山)の景色は間違いなく浅間山麓地域随一で、いつも犬連れのお客で満杯。その上近くの御影用水脇にドッグ同伴をメインにした小規模高級ホテルも1年ほど前に誕生、そこの客も口コミでやって来るようでもある。まあそれやこれや、これから5年、10年とお店が続くのは間違い無いと思われる。
 
これからも頑張ってください平井さんご一家!ぼくも出来るだけ勝手連で応援します。尚お店の情報はホームページで...、お客の口コミなども載っており、かなり好評です。軽井沢に来たらこのカフェ・グルマン、足を運ぶべきです。きっと満足するはずです。
 
最後に祝5周年と言うことで、ぼくからお店「カフェ・グルマン」へ...、フランスが生んだジャズ・アコーディオンの天才、リシャール・ガリアーノの「リベル・タンゴ」を...。天才がタンゴ界最大の鬼才、ピアソラナンバーばかりを取り上げた傑品アルバムに収録されているこの演奏、フランスならではの強靭さと優雅さのバランスが秀逸です。
【今週の番組ゲスト:
ジャズジャーナリストでSelim Slive Elementzのギタリスト・小川隆夫さん】
8月23日リリースの
1stアルバム『Resurrection』から
M1Strange Vibes
M2Call It Whatever
M3Dark, Dark, Dark
M4Double Image
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