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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.164~マレイ~】

 この所海外ミュージシャンがあまり登場していないーと思っていたら「ブルーノート東京」のスケジュール表に、7月末にデビッド・マレイ出演とある。あのマレイがなんとビッグ・バンドを率いてブルーノート東京のステージに登場するのだと言う。なにはともあれこれは聴かなければと思い、広報に連絡し席を確保、同時にレコード会社の担当に彼が番組に出演出来ないかと打診してみた。するとステージの直前ならばOKとの返事。忙しい時間だがバック・ステージインタビューの約束を取り付けることに成功した。

 
 ところでこれほど入れあげるようなデビッド・マレイとは何者...、といった方達もおられるに違いない。テナー・プレーヤーで今ちょうど60才台になったばかりの彼は、ジョン・コルトレーンやアーチー・シェップと言ったゴリゴリ・バリバリと吹きまくる60年代から続くジャズ・テナー前衛派の闘将。時代が極端に右傾化&軟弱化した今では、あまり受け入れられないタイプの硬派ミュージシャンだが、ジャズの熱気を象徴するような素晴らしいリージェンドでもある。そんな彼は最近、自身のコンボを再編成。そのカルテットのメンバーをメインに、フルバンドも作ったのだが、今回はそのメンバーを引き連れての来日。カルテットの新作は、グレゴリー・ポッター、メイシー・グレイと言った今話題のボーカリストをフューチャーしたブルージーで黒っぽさを強調したサウンドになっており、その中のメイシーは(彼女は俳優としても売れている)、今回のステージでも大々的にフューチャーされている。

 
 インタビューは演奏直前の慌ただしいさなかに行われたのだが、マレイは実に気さくによくしゃべってくれ、アルバムのこと、日本のファンなど、時間をオーバーするほどの勢い。恥ずかしいことにぼくの携帯が鳴りだし、そこで終了と言うことになったのが不幸中の幸いといった感じでインタビューを終了した。

 終わっての彼とメイシーのステージ、想像とは少し印象が違い、黒人色の強いもので前衛派の闘将と言うより、力強いブルース・ジャズ演奏会と言った感じで、メーシーもファンを実にうまく乗せまくり、あたかもハーレムのライブ会場にでもいるような、中々に感動的で素晴らしいステージだった。デビッド・マレイの番組登場は、8月の半ばになります。雄々しいテナー・プレーを存分にお楽しみください。

【今週の番組ゲスト:デヴィッド・マレイさん】
テナーサックスのレジェンドであるマレイさんのインタビュー、7月24日に東京・南青山のブルーノート東京で収録しました。
M1「Be My Monster Love feat.MACY GRAY」
M2「French Kiss For Valarie」
M3「About The Children feat.GREGORY PORTER」
M4「Army Of the Faithful feat.GREGORY PORTER」

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