5月12日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2018/05/11(金) 19:00 番組スタッフ
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.409~信濃追分春景色2】

 先週に引き続き追分の山荘滞在記を...。5月のGW大体天気も良くお山(浅間山)や八ガ岳そして北アルプス連峰まで見渡せる日も多かった、この期間後半は4連休、いつもはひっそりと閉ざされている各別荘も、流石にこの時期はどこもオープンされそれなりの賑わいを迎える。ぼくのいつもの早朝散歩コースは、御影用水からその下の越生学園グランド周辺迄、およそ1時間余りを速歩で行うのだが、この時期はどこの別荘が開いているか...と言った探索も兼ね、用水の上部の方~ここはかなりな高級別荘地帯、、あの悪名高き(?)「オスカー・プロ」の社長さんや美容コンサルタント、イッコウさんなどの別荘、そして四谷の有名レストラン「ミクニ」の軽井沢店などが散在する、森深き一帯を歩くことにしている。特にオスカー別荘などは堅固な要塞といった趣きもあり、いささか静かな別荘には似つかわしくないとも言えそうだが、これはこれで又良しなのだろう。そんな中を早朝トレッキング・ポールを携え歩き廻る、これもまたなかなかに乙なもので、この一帯の散歩では雉の姿を見掛けるのもしばしば。なかなかに御愛嬌でもある。


 さて今回はGW明けに、軽井沢の病院での眼科検査などもあり、およそ10日ほどの長滞在。その間色々と車で走ったり歩き廻ったりして、今までは気づかなかった嬉しい新発見も幾つかあった。まず第一は新しい温泉、八千代温泉「芹の湯」を見つけたこと。この温泉間違いなくこの地域の秘湯と言った感じで、温泉案内書などでも見掛けたことも無い。ただこの地域と言っても正確には群馬県下仁田町。軽井沢と下仁田の街との中間位の山中に位置する秘湯なのである。この温泉自体は、時々下仁田のインターで降り、軽井沢まで山登りする途中の集落に案内が出ていて気付いてはいたが、なんてことも無いお風呂だろうと推測、まさかこんないいお湯だとはついぞ知らなかったし、殆ど知られていない筈。ここがいいよと教えてくれたのは、軽井沢で最も美味なカレー専門店「アラ・ガール」(中軽井沢駅前)の奥さん。軽井沢からは車で下ること40分程、集落の案内板からも10分ぐらい山にわけ入った人家など無い秘境の地。こんな所に良く温泉が...と言う感じなのだが、いざそのお湯に浸かってビックリ。決して広くはないが小じんまりとした好い雰囲気の温泉で、なによりその泉質の素晴らしに驚かされる。一寸なめてみるとこれが実にしょっぱい。いわゆるナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉でこれほど塩分の濃い温泉もかなり珍しい。本当にたまげてしまった。各地の温泉を巡り、特に関東・甲信越の温泉は知り尽くしている筈の、温泉マニアを自称するぼくも、今回ばかりは脱帽もの。「姫街道の隠れ湯」とパンフレットにあるが、下仁田と軽井沢を結ぶ裏道路(=姫街道or
もみじ街道)にこんな秘められた良所があったとは...。2時間ほどいたがその間に訪れたのはたったの一人だけで、それもどうやらジモッティ。まだまだこんな温泉があるんですね。東京に帰ったら直ぐに温泉好きの愛好家達に教えないと...と一人ニヤッとしたが、彼らのうちの何人かはもう既に入っているかも知れません...。

 そして今回の山荘滞在での次なる発見は、小諸の市立図書館。軽井沢の図書館は数年前に新装なって素晴らしい施設になったのだが、小諸市図書館はこれを上回るもの、是非行ってみるべし...と知り合いから発破を掛けられ足を運んでみると、これがその通りの素晴らしさ。蔵書数も多いし何よりレイアウトが抜群で見易く、閲覧スペースも最高。1年半ほど前に新装なったこの図書館、これまで公立図書館で最高なのは家の近所では府中の市立図書館と信じていたが、小諸もそれに匹敵し、実に使い易く蔵書も豊富なグッド図書館だった。その上東京住まい(追分に山荘があるとは言え)のぼくでも、10冊まで貸し出しも可だと言う。なんという太っ腹で好待遇。直ぐに図書カードを作り限度の10冊まで借りてしまった。そうなると今回の10日ほどの滞在で、軽井沢、御代田、そして小諸と3か所の図書館で借りた本がなんと20冊余り。そのうち4冊ほどが絵本だけにどうにか読み通すことが出来た。それにしても欲張りな男だとつくづく思ったが、これで山荘暮らしもぐっと愉しみが増えた。せいぜい頑張って読書に励まねば...。


 そしてもう一つ嬉しいことは、あの改装中の「カフェ・グルマン」が、いよいよ7月頭には再オープンだと言う。マスターの平井さんは孤軍奮闘、再オープンに向けて一人で改修工事中。もうそれなりにお年の筈(ぼくよりは若い)だが少しも疲れを見せない。今までのカフェ店舗部分は2つの宿泊部屋に作り替えられ、お山の姿を眺めるのには軽井沢随一とも言えるオープン・バルコニー、そこはカフェ&ダイニングのメイン・ルームで、周りを壁で囲った本格的なダイニングルームに作り変わる様だ。それに伴い慣れ親しんだ「カフェ・グルマン」と言う名称も、カフェ&プチホテルに相応しいフランス語名に変わる可能性大とのこと。渋い風情のカーペンターと言った趣きで貫録充分な平井さんが、色々説明しながら案内してくれる。再オープン以降はぼくの様な庶民にはそうそう気軽に通えなくなってしまうのは、いささか寂しくもあるのだが、またまた素敵なカフェ&洋風旅籠屋になること請け合い。私設応援団としてはPRなどお手伝い出来ることがあれば、どんどん指示して欲しいと彼に伝え、工事中の現場を後にしたのでした。

 さて今回の1枚はヴィクトリア・トルストイの『ホワイト・ラシアン』からお馴染みの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」。この時期にヴァレンタインとはいささかピント外れかも知れないが、山荘のCD整理の最中に見つけ出した1枚で、北欧の美形シンガーだが話題は彼女があの文豪トルストイの直系だと言うこと。どうしてスエーデン在住なのかは知る由もないが、革命時代に曾祖父が欧州に亡命しこの国に流れ着いたのかもしれない。そんな彼女はジャズ系シンガーソングライターといった趣きで、このアルバムではスタンダードはこの1曲のみ。これがかなり意欲的な唄いっぷりでいいんです。バックも同地の有名ミュージシャン達で、もう10年以上前のアルバムだけに廃盤なのかも知れないし、彼女がまだシンガーを続けているかもしかとはしませんが、このスタンダー仲々に拾いものとも言えるお勧め曲です。
【今週の番組ゲスト:名古屋を拠点に活動されているDear Blues のピアニスト 中嶋美弥さん】
4thアルバムの「Walking Cats」から

M1inception

M2MofMof

M3Something hot

M4Take Five

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