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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.629~イギリスから社長来日~】

 数年前のことになるが、ロンドン在住のジャズレーベル社長のダレル・シャインマンからメールが届いた。「私が立ち上げたレコード会社"ギアボックス"は、もう10年以上の歴史があり、今イギリスの音楽ジャーナリズムでもかなり注目を集めている。そして最近日本の代理人とも契約し、日本支社も立ち上げたので、年の終わり辺りに日本を訪れたいが、その折には貴局を訪ね是非挨拶したい...」と言った趣旨のもの。どうもどこかのパーティー辺りで知り合った、イギリスのミュージシャンからぼくのジャズ番組のことを聞いたらしい。メールを読み終わって資料を見ると、確かにこのレーベルは今イギリスでもかなり注目のものだった。それからしばらくして代理人と言うⅠ嬢から連絡があり、「社長が来日した折にはぜひ会いたいのでよろしく...」とのこと。しかしその後はコロナ禍に...、どうやら社長のダレル来日などは考えられず、来局の話も立ち消えかと思っていた。ただ「ギアボックス=GEABOX RECORDS」のアルバムは、興味深いものばかりだったが、それも律義に送られて来ていた。

 そんな折今年の4月初めに、再びⅠ嬢からTELあり。今年の5月末に1週間ほど社長の来日が決定したので、是非貴局を訪問させて欲しいと言うこと。それと知り合いのジャズ関連出版社やライターなども紹介してもらえれば...ともある。まあ喜んで...と言うことで、知り合いのジャズ雑誌関係者やライター等も紹介した。そして肝心の社への訪問だが、こちらはダレルが離日する1日前の5月30日の昼間と言うことにした。

 そして訪問当日、今はぼく自身がラジオNIKKEIの局員でないので、局の概要説明などは営業のトップでイギリスのロック等にも関心の深い営業局長のⅠ氏に頼み、2人で迎えに出る。すると社長のダレルと代理人兼通訳のⅠ嬢が到着、ダレルはアフリカンかカリビアンの血が混ざったミックスと思われる好男子で、実に知的な感じの男。Ⅰ嬢はもっと年配の女性かと思ったがかなり若い人で、英語堪能にしてジャズ知識も豊富だった。局の説明をして音楽番組も多いことを告げると、2人の関心度も高く、特に50年以上もジャズ番組が続いていることに感嘆していた。ダレルの話では、肝心の「ギアボックス・レコード」は既に10数年の歴史を有しており、タイトル数は80枚に及ぶと言う。このレーベルの路線は大きく2つあり、現在の活況を呈しているロンドン・ジャズシーン、それの主力になっている若手達を取り上げるものと、ロンドンのジャズクラブなどを訪れたアメリカのビッグネームの未発表ライブに、イアン・カー、ロニー・スコットと言ったイギリスの主要ジャズメンのアルバムなど、オーソドックスなジャズ路線と言うことになっている。

 局の説明ののち、スタジオでダレル社長にレーベルの沿革や最近のロンドンのジャズ状況、また日本のファンへのメッセージなど10分程のインタビューをした。その内容はまた夏ごろに番組で放送する予定にしている。スタジオの時間が少々足りなくなり、短いインタビューになってしまったが、レーベル概要やロンドン(イギリス)のジャズ状況などを掴めるそれなりの内容になったと思う。また何かあれば一緒に協力してやろうと言う話にもなり、2人はかなり満足の様子で帰途に就いた。
 ダレルお勧めのアルバム、イギリスの若い有望ユニット「ピンカー&モーゼズ」や、南アを代表するピアニスト、アブドゥーラ・イブラヒムのソロなどをかけながら、愉しいジャズ談義、その模様は7月末辺りのオンエアーになる筈で、乞うご期待と言った所。

【今週の番組ゲスト:ジャズ ヴォーカリストのギラ・ジルカさん】
Geila Zilkha & Super Soul Jazz の新譜ORIGINALS』と『COVERS』から

M1SPAIN
M2All Real
M3TOMATO
M4Long Train Runnin'」



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