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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(4月より放送時間が変わりました!ご注意ください)+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.43~ジャズ入門~】

 4月、新入生、新入社員と街は新人が闊歩する季節なのに、あの大震災のせいで活気はゼロ。その上に忌まわしい人災の原発事故。東電を筆頭に御用学者や御用政治家が、今なお事故の実際を隠蔽しようとする。これでは外国人記者たちが、理解しがたいと嘆くのも当たり前だ…。

 そんな4月だが、わが“テイスト・オブ・ジャズ”では、例年通りジャズ入門講座を開講することにした。第1回の講師はジャズ・ライターの青木和富氏。氏が持参した入門アルバムは、デイブ・ブルーベックの『タイム・ファーザー。・アウト』、今アメリカで注目の若手ピアニスト、ヴィゼ・イアーの『ソロ』、韓国系シンガーでヨーロッパで活躍しているウン・サン・ナンの『ボヤージュ』、ベースの巨匠、チャーリー・ヘイデンの『ランブリン・ボーイ』、そしてわが寺久保エリナの『ノース・バード』と上原ヒロミの『ヴォイス』であった。青木氏はジャズ入門などと言っても、まず“自分が面白いと思うアルバムじゃなければ、どんなに歴史的価値があるものでも、意味が無いんじゃないか…”と語っていたが、まさにそのとおり。ジャズをこれから聴こうと思っている方は、なるべく多くアルバムを聴いて、自分の気に入ったミュージシャンやシンガーを発見すべきだろう。そうすればそこから色々と広がって行き、ジャズの面白さ、深さも分かる筈なのである。
 
 青木氏のあげたアルバム、ぼくもエリナとヒロミは大賛成だが、それ以外は当たり前だが、彼とはいささか異なる。そこでぼくが推薦したいのは、オーソドックスなジャズでは、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)の『ジャンゴ』とピアニスト、ビル・エバンスの『ワルツ・フォー・デビー』。ボーカルではメロディー・ガルドー、そして今活力を得たければ、ラテン・ジャズの諸作、初めての人には日本のバンド“熱帯ジャズ楽団”のものなどがいいのではないだろうか…。いずれにせよ好きに何でも聴いてもらえればいいのですよ…。


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