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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.641~菅平22年夏~】

 山荘生活の大きな愉しみの一つが、「菅平詣で」である。根子岳と四阿山と言う2つの名山をバックにした標高1300メートルに何なんとする広い高原。冬はパウダースノーで知られる日本有数のスキー場だが、夏は一転してラグビーのメッカであり、全部で大小百近いラグビーグランドが点在し、全国各地から大学や高校のラガーマンが集い、夏合宿のメッカにも成っている。その中で我が早稲田ラグビー部は、古くからこの地に自前のグランドと宿舎を持っており、ある意味この高原のラグビーの顔と言った感じもある。それだけに早稲田ラグビーファンとしては、ひと夏に一度はこの高原を訪れ、ラグビー部員達の鍛錬振りとその成果としての練習試合を見る...というのが通例と言えそうでもある。

 まあそれが身上と言えるかはしかとはしないが、夏の最高の愉しみであることは間違いなく、今年も8月下旬の日曜日に菅平詣でに行って来た。この日は夏合宿初の練習試合で、それも昨年の覇者帝京大学が相手とあっては、何をおいても...と言った感じなのだが、実情はいささか異なっていた。当日の天気予報は曇りのち雷雨、これだけでもげんなりするのだが、これに追い打ちをかけるかのように同行するはずだったチャンジーのラグビー仲間が2日程前にTelして来て、自転車で転んで足首を痛め行けなくなった...と言うではないか...。となると今年は止めろと言うことか...と、直前まで迷っていた。そして当日の早朝は濃霧とかなりな雨、これはもう止め...と決めた直後、霧と雨もさっと止み少しばかり青空も顔を覗かせる。こうなると逸る気持ちを押さえられなくなり、一転菅平詣でを決め車に乗り込んだ。

 山荘から1時間ちょっとで会場の菅平サニアパークに到着する。ここは全部で4つのラグビーグランドと400メートルのトラックを持つ陸上競技場。まさに菅平のメッカとも言えるこのスポーツ公園は、高原の中でもかなり高い場所にあり見晴らしも抜群、下の早稲田のグランドが雲に覆われていても、ここは晴れ...等と言うことすらある格好のロケーション。当然早稲田―帝京戦と言う最高の組み合わせなので、メインのAグランドでの試合かと思ったのだが、実際はⅮグランド。はしっこのグランドには観客席も無くバックの高台の芝生からの観戦。どうにか試合に間に合ったがグランドがいささか遠く、その上にチャンジーで目が悪いので選手のジャージーも良く見えず、どちらが早稲田かもはっきりしない。その上にどんな展開になっているかもあまり分からず、思わず隣のチャンジー早稲田ファンに聞き一応確認する。
 試合は前半早稲田が見事な攻勢で21点差をつけ、これはひょっとしたら楽勝か...等と思わせたのだが、そこは実力に勝る帝京大、徐々に点差をつめ前半は拮抗して終了。ただ残念な事には後半は1ゴール差で帝京に押し切られ、残念なことに我が早稲田ラグビーチームは惜敗してしまった。口惜しい思いで高原を後にしたのだが、まあ春大敗したことを考え合わせればこの結果は大進歩とも言え、秋本番にはきっと勝利するに違いないと確信した。
 
 山荘からの菅平詣で、この歳になると何時まで続けられるかとも思うが...、そんな弱音は吐いていられない。まあくたばる迄早稲田ラグビー部の菅平練習試合見続けたいと切望する。そう言えば20年ほど前、この菅平サニアパークのこけら落とし試合が、有料試合で行われた早慶戦だった。上田市の早稲田稲門会と慶応三田会のOB連中の努力で開催されたこの試合を見れたこと、やはりぼくの一つの誇りでもあり、その記念パンフレットをこの前山荘の本棚の中に見つけ出したこと、これも懐かしくも嬉しいことだった。この9月からいよいよ大学ラグビー開幕で、最初の試合は青山学院。そして今年こそは久々に大学選手権優勝を勝ち取り、国立競技場のグランド上で「荒ぶる」を歌って欲しいもの。頑張れ早稲田ラグビー部!

【今週は母をテーマとした日本ジャズ界のレジェンドによるオムニバスアルバムSong for my mother~思慕』をご紹介】

M1Obi(帯) / 佐藤允彦(Pf.)」
M2「故郷の人々(スワニー川)山下洋輔(Pf.)」
M3「ベージュの帽子 / 増尾好秋(Gt.)」
M4Woman from hot country (火の国の女) / 豊住芳三郎(Dr.)」
M5「母へ / 坂田明(A.Sax.)」

電話出演 : 山下洋輔さん増尾好秋さん / 棚橋牧人さん(ラッツパックレコード)




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