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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.134~私の好きなもの~】

 昨年の12月半ば、毎日新聞の文化部の女性から電話があり、コラム原稿を頼みたいとのこと。これまで音楽(ジャズ)やトレッキング関連以外で、新聞社や出版社からの原稿依頼などは無かっただけに、少し緊張もしたが嬉しくもあった。タイトルは「わたしの好きなもの」で3枚ぐらいのものだが、これまで文化人をメインに、政・経・芸能・スポーツなど、角界の様々な有名人が150人ほどこのコラムに登場しているとのことで、その一人に選ばれたのだから、結構嬉しくなってしまうもの。毎日新聞の文化面書籍欄に掲載予定で、好きなものを3つ挙げ、そのうち一つは本に関したものであれば、後は何でもお好きなようにと言う鷹揚な注文。

 依頼した女性の担当者は、音楽関連、特にジャズに関したものを挙げるだろうと、期待したのかも知れないが、今やジャズは趣味~好きなものを超えてしまっているので、あえてジャズは封印した。洋輔さん(山下洋輔)の辛口面白エッセイでもとも考えたが、これもやめて、ここ10年余り続けている仕事、台湾との友好促進を図る特番関連として、一靑妙さんの初エッセイ『私の箱子(シャンズ)』にした。妙さんはこの台湾特番の取材の中で知り合った、台湾出身の父と日本人の母を持つハーフの女性。女優にして歯科医と言う変わった経歴で、父親の実家、顔家は台湾5大名家の一つで、ある意味大変なセレブであり、妹は歌手の窈さん。両親を早く失くし、その思い出が詰まった箱(箱子)に眠っている、家族の愛の絆の物語が淡々と印象的に綴られ、その思いは台日両国の絆へと拡がって行く感動的なエッセイで、この両国の関係を知るのにピッタリな1作。

 妙さんのこの本以外は、好きなものとして「温泉」「早稲田ラグビー」を挙げた。それぞれに短い想いを付け加えたが、残念なことに早稲田は正月にあえなく敗退。こんなことならばジャズの何かにすれば…とも思ったがもう後の祭り。この「わたしの好きなもの」は、毎日新聞の1月20日前後の書評欄に載るはずなので、興味のある方は覗いてみて下さい。それにしてもあえなく負けてしまった早稲田ラグビー。国立競技場の敗戦の後には、久我山の日帰り温泉に行き、さっぱりと憂さを晴らした1日でした。


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