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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.75~ジャズ隠語~】

 ジャズメンが使うバンドマン用語というのがある。これも最近の若い連中は余り使うことも無いようで、もっぱら愛用しているのはTV局の芸能班やレコード会社のベテラン・ディレクター達で、だいぶん時代遅れと言った感じもあるが、元々軽薄タイプのぼくなども、よく使ってしまい反省することもしきりである。しかしなかなか便利な面もあり(相手が理解していない場合など)、“今度のギャラ、D万でいいかな…“等と言ってしまい、相手に不審がられることもしばしばである。このDとはドレミ音階の2番目、D=2を意味し2万円となる。
 
 Cが1、Eが3、F、G,…となっていく具合である。このバンドマン用語で一番多いのは言葉を逆さに言うこと。すなわち森田ならタモリで、この命名が今のあのタモリ一義を生み出したわけだが、金は「ネカ」or「ネーカ」、ギャラは「ラーギャ」、飯は「シーメ」、薬は「スリク」(これは結構やばい意味合い)、旅は「ビータ」、女は「ナオン」、仕事は「ゴトシ」…。以上お分りのように、2字の場合にはただ逆さにするのでなく。ネーカ、シーメの様に、中に長音を挟み込むのが原則になっている。

 昔、山下洋輔さんの結成したユニットに“ソーク・メナーズ”と言うバタ臭いバンド名があり、ある司会者なども”なかなか洒落たユニット名ですね”などと、山下さんに尋ねるのだが、彼を困惑させたという話がある。このユニット名は“糞を…”と言うなんとも汚い意味でちょっと公表をはばかれるものなのである。ただぼくなども判らない使い方も多くあり、その代表的なものの一つが“ジャッタ神”。「あのAさんも遂にジャッタ神だよ」などと言うのだが、これは“死んじゃった”の逆でお亡くなりになったということ。最後の“神”が良く利いているところがミソだ。言葉遊びとしてはなかなかにユニークで面白いのだが、では最後に難問を”あの2人はクリソツで、クリビッテンギョウだなー“。これを訳しなさい。お粗末でした。なお回答は次回に…。


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