お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.625~ジャズフェス復活~】

 ロシアによるウクライナ侵攻は、ずるずると決着を見ないまま続いており、ひょっとすると世界大戦など...と言う恐ろしい観測まで飛び出し落ち着かない毎日だが、一方コロナ禍の方も変異株登場などと...、こちらも予断を許さない状況。何とも恐ろしい事態が続いているが、何も出来ないのが寂しい限り。

 そんな中音楽イベント業界では、ウイズコロナ禍...と言った感じもあってか、大型ライブイベントやライブハウスなどでの活動等も、GW明け位からそろそろ始動...と嬉しい状態を迎えつつある。その先陣を切って...とも言えるのが、先週我がジャズ番組でも取り上げた、5月14&15両日に秩父郊外のミューズパーク、野外公園シアターで開催される大型ジャズイベント「ラブ・シュープリーム・コンサート」だろう。このイベント、コロナ禍もあって2年間も中断を余儀なくされたが、今年どうやら開催と言う運びになった。2013年にイギリス発祥のライブジャズイベントで、現地では多くの有名ミュージシャンが登場し、かなりな人気を誇るジャズイベントだが、ぼくは全くその存在を知らなかった。今回のライブジャズイベント、いささか落ち着きを見せているらしいとは言え、流石に外国からのミュージシャンは多くなく、今ジャズ界の中心に要るピアニスト&キーボード奏者のロバート・グラスパーのバンド,それに日本で人気の高いセルジオ・メンデスのブラジリアンバンド位のもの。国内の若手バンドや注目バンド中心のラインアップだが、目玉は2つの外国バンドと並びドリ・カムこと「ドリームズ・カム・トゥルー」が我等が上原ひろみと共演するステージ。ドリカムと上原の共演は10数年振りと聞くが、果たしてジャズかどうかは別として...、大変に興味深いステージであることは間違いない。秩父ミューズパークとは秩父駅から離れた山の中。数回その前を通ったことがあるが、良くこんな所に...と思うほど立派な野外ホール。もう既にいす席は完売で後ろの芝生席のみの販売...と言うことだが、大型ジャズイベントの復活を望んでいたファンが多かったことを如実に物語っている。ぼく自身は健康の問題などあって参加は敬遠する予定だが、是非の成功を祈っている。

 一方都内のホールコンサートで興味深いのは、今最もクリエイティブな活動を展開しているピアニスト、ブラッド・メルドーのライブだろう。7月の半ばに4回ほど行われる予定になっているが、これは何としても行きたいもの。アルバムを出すごとに様々な顔を覗かせ、そのダイナミックな変化も興味深い、才人のメルドー。アッと言わせる大胆なプレーを聴かせてくれる筈である。今から大いに楽しみでもある。
 ようやく巣籠もりから街へ...。ウクライナ侵攻を除くと、状況は徐々に変化しつつある。鬱を吹き飛ばし陽気に愉しく。何といっても春です、春なんですから。

【今週の番組ゲスト:ラテンシンガーの 岸のりこさん】
M1「My Foolish Heart(Mi tonto amor)
M2「Contigo aprendi」
M3「Obsesion」
M4「Caravan」

お知らせ

お知らせ一覧