10月13日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2018/10/12(金) 19:00 番組スタッフ
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.431~横浜ジャズ】

 10月の連休は横浜にいた。そう横浜で開催されたジャズフェス「横浜ジャズ・プロムナード」鑑賞である。今年で25周年を迎え、国内最大にして最高の出演者・入場者を誇るこの一大イベント。ぼくは第一回目以降、結構小まめに通っている口で、20回以上は参加している筈である。25年前の初回はかなりフェスも意欲的だった感があり、それこそ横浜中のホールでジャズが聴かれた。あの港の見える丘にあるクラシカルなホールから横浜駅直ぐ近くのホール迄、横浜の町を端から端まで駆けずり回らないとならないので、実に疲労困憊だった感があったが、最近ではメインの開港記念館(事務局もここに設置されている)の周辺会場がほとんど。それでも移動が結構大変なのは今も変わらない所で、その移動の大変さも含めてがこの「横浜ジャズ・プロムナード」の愉しみ方。ただ今回25回目のジャズフェスは、これまでこのフェスの象徴的立場にあった横浜球場代表でジャズクラブ「バー・バー・バー」のオーナーでもある鶴岡博氏が昨年暮れに急逝、ハマの財界の重鎮でスポンサー獲得などにも力のあった鶴岡氏の急逝で、フェス存続にも色々と支障が出てきたとも聞き、そんな中での開催、色々と心配もしたのだが、どうにか無事に運営された様で目出度し々でもある。

 
さて今回は10月6日(土)7日(日)の2日間の開催だったが、ぼくが行けたのは初日の土曜日の方。プログラムとしての面白さは外来ミュージシャンも多数登当日した日曜日の方だった。このフェスでのホール公演は、横浜ランドマークホールなどの大会場を含め全部で7つほど。その他街中にあるライブハウスや路上ライブも各所で行われており、それらを全て数えたらかなりな数になり正に、日本最大のジャズフェスと言う謳い文句に偽りなしの感じ。

 
フェス当日はJR横浜関内の駅で降り、事務局のある開港記念館迄徒歩で15分弱、事務局のスタッフに挨拶してパスをもらい、まずその記念館ホールでドラマーの芳垣安洋率いる「オルケスタ・リブレ」のステージを鑑賞。ジャンルを超えて様々な音楽を演奏するこのラージアンサンブルには、山下洋輔の直弟子のピアニスト、スガダイローと男性タップダンサーもゲストに加わり、今回はエリントン・ナンバーをメインに、にぎにぎしくも華麗なステージを展開。ヨーロッパ各地のジャズフェスでも大好評だというのも頷ける、先鋭的にして知的でエンターテインメント性も加味した、面白激烈な演奏で観客を魅了してくれた。
 続いてどこに行こうかとプログラムを見るとサックスの厚ちゃんこと峰厚介が、若手リズムセクションを率いた自身のカルテットで、横浜赤レンガ倉庫ステージに登場とあり、結構歩くと時間がかかるのだが顔繫ぎに出向くことにした。厚ちゃんのユニットは、ピアノの清水絵理子以下若手を代表する面々が揃っており、それに相応しい力演を展開、リーダーもベテランらしいかなり張り切った演奏振りだが、全盛時の彼を知る身からすると、やはり今イチ物足りない感は否めない。まあぼくより少し年下の彼だけに力感が薄れているのは仕方ない所。彼はこのほど7年振りのレコーディングを行い、この秋以降その新作が出るとのことだが、それが発表されたならば久しぶりにスタジオに...などと考えながら会場を後にした。
 続いてはNHKの横浜放送局スタジオにタクシーで向かう。ここでは横浜ジャズ界のボス、柴田浩一氏がライブ演奏を含めた生放送をオンエアー中。そこへ押しかけ今回同行している女流マリンバ奏者の北沢恵美子嬢を紹介、エディイ・ゴメスと共演した彼女のアルバムを番組で紹介してもらうように頼む、ボランティアプロモーション活動を行う。会場は無料でジャズライブが聴けるとあって超満員。生放送の合間をぬって彼女を柴田氏に紹介、アルバムもなるべく番組で取り上げて貰うように約束を取り付ける。やれやれである。

 
一仕事を済ませた後は2つばかりジャズライブを廻り、桜木町駅裏の野毛町きっての居酒屋「叶屋」へと場所を移し一杯。この叶屋はなんと先日、惜しくも亡くなってしまった女優、樹木希林さんの実家。野毛の歓楽街のど真ん中にある旧居酒屋、彼女も月に1、2度は訪れていたとも言われているが、彼女の死亡のニュースを受け、店は追悼を兼ね満杯かと思いきやそうでもなかった。希林さんと言えば彼女が未だ前の芸名、悠木千穂を名乗っていた時に、ただ一度だけだがぼくの演出したラジオドラマに出てもらったことがあり、その時も確かかなりな老け役だったが、実に的確な演技で恐れ入った思い出がある。惜しい人を亡くしたとの思いを込めつつ、女流マリンバ奏者と共に焼酎の水割りで献杯した。 

【今週の番組ゲスト:ピアニストの太田寛二さん】
8月にリリースされた4枚目のアルバム『A Day in New York』をご紹介頂きました。

M1
Well You Needn't
M2Brooklyn Bridge
M3Deep in a Dream
M4Tricotism





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