4月15日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2021/04/15(木) 19:30 番組スタッフ

テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.561~追分21春だより

 3月末から4月初めの数日間、信濃追分の山荘に居た。恒例の山荘開け~水通し作業の為である。国立を土曜日の午後に出た時は、大学通りの桜並木はもう満開を過ぎ葉桜気味、しかしこの時期未だ追分周辺は...と思いきや、小諸の懐古園などはちらほら桜の開花も見られた。例年は連休前の開花だけに、桜の時期も大分早まっている気がする。コロナ禍だけに目を奪われるのでなく、気候変動・地球環境にも注意すべきなのだろう。 

 国立を昼過ぎに出て途中寄る所ありで、追分に着いたのは夜の8時ごろ。昨年の晩秋に山荘を訪れた時には、温水暖房機の調子が悪く今回もいささか心配だったが、到着時には危惧した通り動かない。スイッチなどを数度動かしてようやく点火、どうにか稼働し事なきを得たのだが、翌日はもう、うんともすんとも動かない。設置以来20年弱どうやら寿命が尽きてしまったのだが、夜は標高900メートル近くだけに、さすがに冷えてチャンジーの体では寒くて仕方ない。月曜日の朝一番で、機器メーカーのⅯ電気のサービス所にTELを入れるも、現在はもう温水ボイラー本体を扱っていないと言われ、一応点検はするが部品も無いことだし...とつれない返事。火曜日には補修係が来てくれることになり、1時間ほどボイラー本体を弄っていたが、「これスイッチは点きますが、水を温める器具が故障、もう寿命で部品も無いことなので駄目ですね...」と冷たく宣告される。何時かこういう日が来るとは...と想像していたが、土曜日はどうにか稼働していただけに、失望感・喪失感が余りに大きい。実際こたつしか暖房が無い状態で、ほとほと困り果ててしまったが、滞在中は連日それなりの好天、どうにか数日は無事に過ごすことが出来た。後は季節もどんどん暖かくなるので、この冬まで心配は持ち越し。その後は金も無いことなので、ケセラセラ(成るように成る)の心境だ。

 ところで現在、軽井沢(信濃追分含む)から御代田に掛けての長野県の東信地域は、いま東京のサラリーマン達の在宅勤務の影響もあって、不動産事情が過熱気味。特に中古家屋の物件は、もう出物が無い状態だと聞く。山荘の近くでも林が伐採され続けており、冬を越したこの数か月の内に、見知らぬ新築の別荘...と言うよりも、定住宅が立ち並ぶ状態。「森の中の暮らし」どころではなく、気づけば住宅街の真ん中の山荘がぽつんと...などと言う、笑うに笑えない有様になりかねない。もう少し町当局も、秩序を保って住環境整備を進めれば...とも思うが、世の流れには逆らえないもの。

 そんな折、以前に時々山荘にも訪れてことのある、局の若い制作部員だった女性(その後他社に転身)が、軽井沢を気に入り結婚し数度の引っ越しを経て、この4月子供たちの成長なども考え合わせ、一家で軽井沢に移住すると言う連絡があった。「探し始めたのが少し早かったから良かったんだけども、これがもう少し遅かったら、全く物件なんか見つから無かったです...」と彼女は語ったが、我が山荘の近隣状態を見ても、今の軽井沢など東信地域の不動産状況の異常な活況ぶりは良く分かる。今回は彼女の転居先(どうも中古物件を求めそれをリフォームしたようだが...)も訪ねて欲しいと言われ、行ってみるつもりだったが如何せん暖房機故障など問題山積で、今回は失礼し又ゴールデンウイークにでも...と言うことに決めた。

 帰京時には茅野の友人の山荘を訪れる用事があったので、白樺湖~蓼科周り中央道経由で東京に戻ったのだが、茅野や蓼科の周辺地区は余りそんな土地・建物争奪の狂詩曲は起きてはいないと言う。特に蓼科や原村の別荘地域は国立公園の範囲に在るため、森や林の伐採が認められていない。そこで元々の風景は余り変わらないのだが、軽井沢・御代田辺りはその変貌が酷すぎる感も強い。まあこれもコロナ禍が引き起こした、在宅ワークの弊害と言えるかも知れないが、追分の山荘近くの林を散歩していても、次々と建つ新築住居を眺めながら、日本のこれから結構心配になって来るものだ。まあそんな心配をチャンジー(爺さん)のぼくがしても仕方ないのかも知れないが...。

【今週の番組ゲスト:AA 50年後のアルバート・アイラー」編著者の細田成嗣(なるし)さん カンパニー社代表の工藤遥さん】
M1Ghost / Albert Ayler」('64Spiritual Unity』より)
M2 Ghost / Albert Ayler」('64Ghost』より
M3 Ghost / Albert Ayler」('67Love Cry』より)
M4 New Ghost / Albert Ayler」('68New Grass』より




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