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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.98~追分とジャズ~】

 GWを挿んだ5月初旬は、軽井沢~追分の山荘で過ごした。今年初めての山荘生活、水出しや、庭先や屋根の落ち葉掃除、布団乾しなど何かとやることも多い。4月の末まで台湾特番や原稿書きなどで忙しかったが、ようやく一息と言うことで山荘に来たのだった。大学時代の友人も来るはずだったが、所用と言うことで急きょキャンセル。

 一人では…と思い前々から来たがっていた明石の友人にTELすると、何にもやることが無いらしく、夫婦で関西から来ると言う。彼らは夜中の10時ぐらいに明石を出て、朝早く山荘に着いた。驚くべきタフさである。2人を朝6時からやっている近くのカフェに招待しようと思ったが、どうやら満杯の様で止めにした。このブレックファスト・カフェ(午後2時ごろに閉めてしまう)、3年ほど前に登場したのだが、口コミで大評判を呼び、同じような軽朝食カフェが軽井沢の各所に誕生するといった意外な効果を生んだ(隠れ)名店でもあり、ぼくはその3番目の客で、結構気に入っている。まあ仕方ないのでジャズでも聴きながら定番のパンと紅茶の朝食にしたが、ようやく芽吹きつつある林を眺めながらの食事と音楽を、明石の夫婦は気に入ってくれたようだった。

 午後からは追分の名物古本屋、追分コロニー(今や長野県でも有数の有名古書店になっており、ぼくも色々なイベント企画で協力している)に顔を出した。堀辰雄や川端康成など、軽井沢にゆかりのある文豪が愛した格式高い旅籠で、“油屋”というのがあるが、今はその管理を追分コロニーが任されている。店主の斉藤氏に、この1室で猫に関する本やレコード・ジャケットの展覧会をやっているから、是非覗いて欲しいと言われ、昔の本陣でもある“油屋”に出向くと、猫ジャケットが数多く展示されており、ぼくの知らないものも結構あり、興味津々。猫ジャケットと言えば写真集も出ているほど、レコード・ジャケットの一定番なのだが、なんと言ってもジャズ関連が圧倒的。と言うのもキャット(猫)はジャズメンの愛称でもあるだけに、ジャズにキャットは付き物。よくこんなに集めたなーと思って聞いてみると、持ち主は元レコード店をやっていた人とのことで納得。油屋の一室に設けられた“猫町カフェ”(この7月から通年営業予定)で、代表的な猫ジャケットであるジミー・スミスの(そのものズバリ)『キャット』を掛けてもらいながら、唐松林に彼のグルーヴィーなオルガン・サウンドが消えていくのを愉しませてもらった。友人夫婦も油屋の雰囲気、ジミー・スミスのオルガンにいたくご機嫌で、“追分もジャズもサイコー”と喜んでいた。やはり前々からの念願、“軽井沢ジャズ倶楽部”早く立ち上げねばならないようですね。努力します。


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