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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑯~今夜は最高な日々~】

 ぼくのラジオでの仕事は、今年でもう40年以上。大学卒業後直ぐにこの業界に入り、その間いくつかの制作関連の賞をもらったり,ジャズのライターとしてもそこそこやって来たりと、好きな仕事を続けられただけでも、まあまあ満足といえるようだ。

 ラジオ人としては、自慢出来ることはそう多くないが、一つは企画したラジオ特番が映画の企画になったこと。裕次郎さんや旭さんなど日活映画黄金時代のヒーロー達を映画の音入りで再現した4時間のドキュメント(宍戸錠さんがパーソナリティー)を、日活の宣伝部が高評価し、ほとんど同じ企画でドキュメント映画(タイトルも同じ“愛しのヒーロー達”で、監督はパーソナリティー候補の一人、作家の矢作俊彦氏)になったこと。

 そしてもう一つが、今や演出家でもある構成作家・エッセイストの高平哲郎君を、ラジオの世界に引き込んだこと。高平哲郎、マスコミの世界では知らぬものも無い大物になってしまった彼は、タモリ他の仕掛け人だし、今のお笑いブームを、裏で作り上げた人物でもある。フジテレビが軽チャー局として定着できたのも、ほとんどは彼のおかげだと言ってもいいし、上記の日活ドキュメントもある部分、彼に協力したところもあった。その彼を最初にラジオの世界に引き込んだのが、ほかならぬぼくで、それからTVの世界へと移っていくわけだが、最初の仕事はラジオたんぱの文芸番組(紀伊国屋提供)のパーソナリティーだった。その頃雑誌“宝島”の初代編集長でもあった彼は、インタビュアーとして様々ないい仕事をしていたので、新しい番組のパーソナリティーとして是非にと頼み込み、あまり喋りが旨くないといってはいたが、結局受けてもらった次第。それももう30年以上前の話。

 その彼が自分の関係した番組(タモリの一世を風靡した“今夜は最高”など)や山下洋輔など親しい仲間との交遊などをまとめた著書“今夜は最高な日々”を新潮社から出した。それで久し振りにスタジオにゲストとして来てもらうことにした。映画やTV・ラジオ、そして何よりジャズが最高に輝いていた日々の生き証人として、高平哲郎が何を語ってくれるのか、それはぼく自身にとっても大きな楽しみでもある。オン・エアーは10月23日を予定。

なお10月16日の「テイスト・オブ・ジャズ」は、ボーカリストのギラ・ジルカさんをお迎えしてお送りします。


ギラ・ジルカさん(左)と山本アナ(右)


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