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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.150~ジャズコーラスの老舗~】

 ジャズ・コーラス・ユニットと言えば、今最も知られているのが、何回も来日を果たし、その洗練されたステージで、ジャズ・ファンだけでなく多くのショウ好きを魅了している「マンハッタン・トランスファー(通称マントラ)」と言う事になるだろう。男女2人ずつのこのコーラスユニットは、一人ひとりがピンでも活躍できる実力を備え、実際にソロ活動も行っているが、4人のモダンなハーモニーや自在なスキャットなど多彩なテクニックは圧巻とも言えるもの。このユニット誕生の基となったのが、モダンコーラスユニットの草分けとも言える「ランバート・ヘンドリックス&ロス」。50年代の半ばから後半にかけて大人気だった彼らは、デイブ・ランバートとジョン・ヘンドリックスと言う男性陣と紅一点のアニー・ロスの3人組。ジャズのアドリブ演奏に歌詞を付けたり、スキャット処理をしたりと、その奔放なボーカル技は今聞いても新鮮で、この前彼らの2枚組ベスト・アルバムを買って聴いたが、余りの素晴らしさに感激しきりだった。

 そんな彼らより早くから、ジャズ・コーラス・ユニットとして活躍していたのが「フォー・フレッシュメン」。ユニット名通りの男性4人組のコーラスで、ダークダックスやデュークエーセスなど日本のコーラス・グループの師匠格にあたる。1947年に結成された彼らは、コーラス・ハーモニーだけでなく全員が楽器を演奏し、それも素晴らしい腕前。初期のメンバーはもういないのだが、現在もなおメンバーを変えて70年近くユニットは続いており、世界中に多くのファンもいて、ファン・クラブも世界的規模で活動しているのだと言う。

 そんな「フォー・フレッシュメン」ファンクラブの日本代表が市原靖さん。彼は早稲田大が世界に誇るフルバンド「ハイソサイエティー・オーケストラ(所謂ハイソ)」でトロンボーンを吹いていたコンマスで、ぼくの同期でもある。知り合ったのはつい最近だが、そのファンクラブの世界大会には日本代表として毎年出かけていると聞き、興味深かったので「フォー・フレッシュメン」の魅力やそのファン・クラブの活動などを紹介してもらうことにした。世界には面白い活動をしているクラブがいくつもあるのだが、このクラブもその一つと言えるだろう。

 市浦氏は無類の好人物。番組出演を世界中のフォー・フレッシュメンファン・クラブにすぐに発信してくれたとのことで、結構「期待しているよ...」と言うリアクションもあるようだ。我らが「テイスト・オブ・ジャズ」も、南米や北欧各国のジャズ・ファンからも注目を集めるかもしれないと、今期待ワクワクと言った所です。

【今週のゲスト:サックスプレイヤー 宮地スグルさん。昨年末にリリースされたアルバム『The Grooves Around the Globe』 から4曲お届けします】
M1:「The Elements Of Gravity」
M2:「No Hay Mojito」
M3:「Meu Espirito」
M4:「Djemaael-Fna Square Parc-1/Recorda-Me」

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