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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.129~ジャズ・ジャパンアワード2012~】

 まもなく2012年が終わってしまうのである。今年1年何をしてきたのか…、反省しきりの昨今だが、この時期は1年を振り返る時。様々な分野で1年間のベスト作品を選定する企画が行われるが、ジャズでも恒例のアワード選出があり、レギュラーでレビューを担当している!「ジャズ・ジャパン」誌から、ベスト・アルバムやニュー・スター、高音質アルバム、ベスト・ライブなど6部門程のベスト選出の依頼があった。

 ジャズ・ジャパンの前身、スイング・ジャーナル誌の選出は、年間のベスト作を15くらい順番に選出するもので、これにも頭を悩ませたが、ベスト1作だけを選べ、となると実に難しい。パット・メセニーやブラッド・メルドーなど、今世界のシーンをリードしている、大物達の素晴らしいアルバムも今年は幾つかあったが、個人的に最も惹かれたのは、昨年と同じ上原ひろみだった。今や彼女の活動は、ジャズと言う枠を超えてしまった感もあり、ワールド・ワイドで老若男女を魅了し尽くしている訳だが、フォルテからピアニッシモまで一瞬にその全領域を駆け巡る、表現・表情の多様さ、力強さなどは、言葉にならないほど。『ムーブ』と言う新作は、このところトリオを組んでいる、アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスと言うスーパー・スターたちとの共演作で、特にドラムのフィリップスはハード・ロック畑の大立者。しかしそのロック・スターも、ひろみと組むと素晴らしい化学反応を起こし、新たな音楽世界が開かれるのである。まさにヴィヴァひろみ!なのである。

 ニュー・スターには番組でも取り上げたフランスを本拠地にしている新人ボーカリストで「モンク・コンペティション」の優勝者、セシル・マクロリン・サルバンド(彼女に注目しているライターはほとんどいないはず)。それと前々から山下洋輔さんにその才能を聞かされていた注目のアレンジャー、国立音楽大出身の挟間美帆の2人を選んだ。挟間嬢は来年初めのジャズの時間に登場してもらう予定にしているので、乞うご期待。

 尚このジャズ・ジャパン・アワードは来年2月23日、今年と同じく横浜駅前の日産ギャラリーで表彰式と演奏会を実施する予定になっている。まだ正式決定ではないが、これも今年と同じく進行役は我らが山本郁が担当する予定。彼女の進行振りにも期待が高まる。ぜひ会場に足を運んでください。それと番組では12月30日に、ジャズ評論家の青木和富氏や話題のジャズ・ミュージシャン達を招き、2012年のジャズ・シーンを振り返ると言う特別番組もオン・エアーする予定ですのでこちらもよろしく。


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