お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら

「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中(4月からは毎週土曜22:00-22:30に引越し予定)。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.144~台湾あれこれ~】
 もう3月もお終い。例年以上に早い桜の開花に続いて、直ぐに新年度・新学期が始まる。例年この4月の初めのジャズの時間は、色々なジャズ評論家の方に登場してもらい、その人のお勧めするジャズ入門講座を開設することになっており、今年もまた気鋭のジャズ評論家が登場するはずだが、それは来週お伝えするとして、今日はちょっと趣向を変えて、ぼくがここ10数年関わっている台湾関連のトピックを紹介してみたい。

 ひょんなことからこの「イル・フォルモサ(美しい島)=台湾」に関わりを持ち、台湾・日本の友好特番を年2回ほど行うようになって、はや十数年。そんな関係で台湾の大使館~経済文化代表処から、台湾の文化イベントなどにも時々お誘いを受けるが、先日外人記者クラブのホールで台湾のドキュメンタリーを上映する会に招かれて行ってきた。会場は満杯、客の中には台湾特番のパーソナリティーを頼んでいる一靑妙さんもいた。あの売れっ子シンガー・ソング・ライターの一青窈さんは彼女の妹さんで、自身は歯科医にして女優。最近は台・日両方の血を受け継いだ、自身の家族の思い出を書いた「わたしの箱子」と言うエッセイが評判を呼び、第2弾も今年の5月に出すと言うエッセイストでもある才女。そんな様々な人であふれた会場で上映されたのは2本のドキュメンタリー。

 一本は台湾の高令者の方達の台湾一周バイク・ツアーの模様を収めたもの。その元気印に圧倒されたが、作品としていまいち...。続いてのメインは、台湾の高地に住む少数民族、タイヤル族のある集落の人々の暮らしを追った、BBCのスタッフによる司馬庫新と言う1時間半の長尺ドキュメントで、様々な賞も獲得しただけあって、素晴らしいものだったし実に興味深い作品でもあった。台湾はおよそ九州位の面積。そこに10を超す少数民族の人たちがいて、その大部分は高地(台湾には何と110を超す3000メートル峰がある山国でもある)に暮らしているのだが、このドキュメントに登場する集落も、台湾のシリコン・バレー、新竹市から車で3時間ほどの高い山奥にあり、自然豊かな土地で深い森と谷、高い峰々を有し、その中で自分たち民族の伝統を守りながら暮らしている。その自然と共存する貧しいが充実した生活。そして興味深いことには、ここの20余りの集落は全員がキリスト教徒だと言う事。自然やその暮らし振り、画面も美しく、生きると言う意味を考えさせらる、学ぶところも多いドキュメンタリーだった。代表処の文化組(広報)に言えば閲覧も可能かも知れないから、興味ある方は是非電話してみて欲しい。台湾、まさにイル・フォルモサ~美しい土地と人々です。

【3月30日の番組ゲスト シャイマエストロ(p)さん(=写真右)とズィウ゛・ラヴィッツ(ds)さん】
オンエアー曲
アルバム『SHAI MAESTRO TORIO』から
M1 Sleeping Giant        M2 Painting
M3 Angelo                   M4 One For AC

お知らせ

お知らせ一覧