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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

    
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.247~ザ・レジェンド~】

 先日ジャズ関係の集まりがあり、その席である人から「小西さんの番組コラム(このコラムのこと)良く読んでますよ。仲々面白いじゃないですか。ただラグビーだとか温泉だとか、あまりジャズに関係ないものが多過ぎません...」と指摘された。「いやこれで良いんです。ジャズを筆頭にどれもぼくの趣味なんですから...。それと貴方も早稲田出身で結構ラグビー好きだし、温泉も好きなんじゃないですか...」等と秘かに呟いたものの、口に出したのはお詫びの言葉。「すいません、ジャズから離れないように気を付けます...」。

 と言う事で丁度シーズンも終了したことだし、もうラグビー関連はこの前のコラムで打ち止めの筈だったが、お叱りを受けるかもしれないが事情が変り今回は再度ラグビー関連コラムとした。その理由はラグビー日本選手権で優勝した、あの「ヤマハ発動機」の清宮克幸監督が、我らがラグビー番組「藤島大の楕円球にみる夢」の4月ゲストとして登場。先日収録が行われ彼とも少し話をしたので、これは是非載せないと...、と言う事に勝手に決めたのである。
 今回大方の予想(?)を覆して、ヤマハを見事ラグビー日本一に導いたことで、清宮克幸はラグビー界でまさにレジェンド的存在になったと言えそうである。これが古巣の強豪サントリーだったならば、アンチ清宮連中はあのメンバーだから当然と囃し立てたろうが、着任時にはほとんど廃部寸前だったヤマハを、僅か4年間で立て直し優勝まで導いたのだから、そのサクセスストーリーは明白。これに長年低迷していた早稲田ラグビー部を完全に蘇らせたあの実績が加わり、ラグビーレジェンド誕生と言った図式になる訳である。

 ぼく自身は彼を最初に見たのはTVのスポーツドキュメンタリー。当時彼は大阪の高校ラガーマンで、高校ジャパンのキャプテンとして本場ウエールズに遠征。その実録は高校生なのに本場のプレーヤーにも堂々と伍し貫録充分。この男が早稲田ラグビー部に入るならばと、大変に頼もしく思ったものだった。後で聞くと彼は高校からラグビーを始めたらしく、中学時代はあの荒い大阪で名うての番長だったと言う。彼も収録後関西のラガーメンは言葉づかいも荒く、スクラムなどを組む時など、「ワリャー...」などと言った言葉の荒さ、勢いで、他の地域のチームを圧倒してしまう事も良くあるんだと語ってくれた。藤島氏から聞いた話では、早稲田時代の大学選手権で大阪体育大との試合、フォワードのもみあいの中、相手の選手が彼を踏みつけたことがあったらしく、試合後清宮はキャプテンにも拘らず相手の選手一人一人に「お前がやったのか...」と眼付けをして、相手陣をビビらせたと言う有名なエピソードがあるそうだが、さもありなんと言った感もある、迫力充分な好漢でもある。

 いま早稲田ラグビーファンの間では低迷している母校の状況打破の為に、清宮カムバック待望論が充満しており、彼が復帰すれば帝京一強の大学ラグビー地図も一変するはずなのだが、彼はもう次のジャパン監督の座を視野に入れているので、早稲田に帰る気はありそうにもない。残念なことだがそこら辺の本音も、ラグビー部先輩の藤島氏が番組で上手く引き出している。4月第一週の「楕円球にみる夢」、ラグビー好きならば必聴の番組である。
 一方で豪快な好漢、清宮だけにさぞ豪放な飲みっぷりで魅せるのかと思いきや、彼は下戸でお酒は全くダメとのこと。これにも驚かされた。番組では毎回ゲストのリクエスト曲を中に挟み込むのだが、彼は音楽はあまり聴かないとのことで、初めてリクエスト曲無しの構成。これまた興味深い所で、色々な意味で面白い番組になっています。乞うご期待!

【今週の番組ゲスト:トランペッターの原朋直さん】
M1『Dark Dance』
M2『Lay Line』
M3『Gauge』
M4『Wait, With Hope』

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