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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.155~アルバムデビュー~】

 最近は以前に比べて、アルバムを出すのもそれほど難しく無くなっているようだが、何せこのご時世、セールスと言う事になると大変に難しい。それと最近はCD不況とも言われているが、これはもう構造上の問題で、ポップスのどの分野においても、AKB48の様なかなりあざとい仕掛けでも行わない限りは、かつてのようなビッグ・セールスは到底望めなくなってしまっている。

 ジャズと言う音楽も、勿論ポップ音楽の一隅にあるだけに、当然CD不況の波をもろに受け、アルバム売り上げの極端な減少にプロデューサー達は一様に嘆いており、業界の集まりなどではもっぱらそれについての泣き言ばかり...。しかしこんな中でもそれなりに元気に映るのが、ボーカルの分野で、このボーカルは当然女性ボーカルと言うことになる。

 そんな女性ボーカルの分野では、毎月のように新人のデビュー・アルバムが発売されており、その多くはOLなどの仕事をしながらボーカルを勉強、一念発起してボーカリストとして自立したという経歴の人なのである。男性の場合にはこういう経歴の人は、川島哲郎や多田誠司など余り多くないのだが、女性は一旦決めるとぶれないようである。と言ってもやはりアルバムを出すと言うのは大変なことで、その頑張りにはいつも頭が下がる。


 そんな新進ボーカリストの一人で、この春にアルバム・デビューを果たした松岡ゆかりが、先日スタジオに遊びに来た。彼女のデビュー作は,偶然に雑誌「ジャズ・ジャパン」でぼくがレビューを担当、アルバムの評価役を任されることになった。デビュー作だけにまだ粗削りな所も聴かれるのだが、耳慣れたスタンダードを連ねたありきたりのデビュー作とは違い、彼女のレパートリーは魅力的だがあまり取り上げられない自身の好きな曲でまとめられている。特にぼくも大好きなジャズ・ボーカルの異才、アビー・リンカーンのオリジナルを2曲も取り上げている辺りもあり、かなり好意的な評価をしたものだった。

 その後彼女の友人でぼくのジャズ仲間の一人から、是非番組に出してほしいと言うオファーもあり、喜んで来てもらったのだが、想像通りのかなり意欲的な人で、その歌に取り組む姿勢に好感が持てたし、明るい人柄も魅力的だった。デビュー・アルバムは出せても2枚、3枚とコンスタントに出し続けられるかが、今後の課題だが、彼女ならやれそうな気もした...。そんな彼女のボーカルとトークは、今週のジャズの時間で聴かれますよ。

【今週のゲスト:ジャズボーカリストの松岡ゆかりさん】
今年2月に1stアルバム『Song Travels』をリリースされました。最近よく聞くラッキーデビューとは真逆で、時には無茶をしながらも自分の夢に向かって目標を立て一歩一歩着実に進み、間違いなく自分のその手で夢を掴み取った松岡さんのお話に勇気がもらえます♪

ご紹介する曲は
M1 『A BLOSSOM FELL』
M2 『AM I BLUE』
M3 『FALLING IN LOVE WITH LOVE』
M4 『THE WORLD IS FALLING DOWN』

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