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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.125~J-ジャズの未来を背負う二人~】

 自身紹介の愛好欄に、昔は「ジャズ鑑賞、ラグビー観戦、ハードボイルド~ノワール小説、山登り、温泉探訪…」、などと記したものだが、このほとんどが今や爺臭いものになってしまった。山はこのところ山ガールの出現で人気が高まっているが、ここ最近はぼく自身がほとんど登っていない。ハードボイルド小説はまず主役のディックとも呼ばれる、私立探偵に魅力ある存在が出現していない。大学ラグビーは大学生の観戦がほとんど無く、観客の加齢臭が若い連中に嫌われているといった情け無さ。そしてジャズだが、これも小難しい音楽としてかなり敬遠されている模様…。どうやらぼく自身の趣向は、今や完全に時代に遅れたものになっているようだが、まあそれも自身の年齢を考えれば仕方ないこと。

 しかし、しかしである。肝心のジャズについてはそんな寂しいことも言っていられない。次代が育たねば大変である。と言うことで1年半ほど前から「ジャズ版・友達の輪」という安易な企画を考え、若い優秀なミュージシャンに友達を紹介してもらい、彼らが次々と番組に登場、その輪を広げている。少しでもジャズの底辺拡大になればと言った浅知恵である。この友達の輪には入らない(と言うのはかなり有名人だということ)のだが、よく番組に登場する若いミュージシャンもいる。その代表格がトランぺッターの市原ひかり嬢。いまや日本のトップ・プレーヤーとして認識されており、ラジオNIKKEIにも数人ファンのいる彼女だが、アルバム・デビュ^前から番組に登場してもらい、その後はアルバムを出すごとにスタジオに顔を見せる常連の一人でもある。これには師の原朋直、父親のドラマー・市原康(早大ジャズ研の後輩)が、番組と深い繋がりを持っていたこともあるが、何より彼女自身の実力、そして可愛らしさによるもの…。 
 そんな彼女の最新作は、洗足学園のジャズ科の1年後輩のピアニスト、佐藤浩一とのデュオ作『プレシオーゾ』。学生時代からの仲間であり、長い間地道にデュオ活動を続けてきたという、この2人のアルバムは実にいい感じに仕上がっている。“ボーツとして聞いていられる音楽”と言う通り、少しの無理もない実に心地良いジャズなのである。
 番組ではこの仲の良い2人が登場、アルバム誕生秘話から2人がお互いをどう見ているかなど、愉しいトークを聞かせてくれている。これからのj-ジャズを背負う、期待の2人のトーク・セッションは、来週24日の「テイスト・オブ・ジャズ」の時間です。ジャズ、やはりまだまだ面白いですよね。


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