お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.192~早稲田ラグビーの今期終了、そして~】

 東京に大雪の降った2日後、快晴の秩父宮ラグビー場は、早大、明大、慶応などのラグビー部員によって完璧な雪かきがなされ、絶好のラグビー観戦日和となった。ラグビー日本選手権1回戦。早大は、現在の早稲田ラグビーを作り上げた清宮克幸率いるヤマハ発動機と戦うことになった。ヤマハの先発メンバーのうち3分の1にあたる5人が、早大ラグビー部出身。他校出身の面々にはいささか心外かも知れないが、なにか早稲田ラグビーの身内対決の様相。その上双方の監督、清宮と後藤は早大ラグビー部の同期で、後藤はヤマハの主将まで務めたと言ういわくつきの一戦。早稲田ラグビーフリークを自認するぼくにとっては、何があっても観戦せざるを得ない勝負である。ヤマハに負けるのは判ってはいたが、少なくともいい試合、格好の付く試合をしてほしいとも思った。早大は大学選手権の前にヤマハの本拠地の磐田市に乗り込み、稽古を付けてもらった間柄。

 試合は前半にヤマハが立て続けにトライを取り、それも早大出身のウイングがとったことで勝敗は直ぐに決まってしまったが、早大は前半に一つ、そして後半にも期待のフルバック、藤田慶和がトライを決め見せ場を作り、それなりに見応えのある試合となった。ぼくを含む多くの早大ファンがホッと胸をなで下ろす内容だった。続く第2試合は大学NO1の帝京大がトヨタ自動車と対決、打倒トップリーグを標榜している帝京は力強さも見せたが、結局は敗れてしまい、社会人強しを印象付けた。試合終了後観客席の下に行くと、早稲田の垣永主将らがサイン攻めにあっており、にこやかに応じていた。

 例年だとここでぼくの今シーズンのラグビー観戦は終了となるのだが,今年は少し事情が違う。以前にこのコラムでも書いた通り、早大ラグビー部OBのスポーツライター藤島大氏による月1回30分のラグビー番組が1月からスタート、担当の才媛ディレクター、Hさんをフォローしてやらなければならない。完全なボランティア仕事だが、30年来の念願だったレギュラーのラグビー番組誕生だけに、ひと踏ん張りなのである。試合終了後3月の番組ゲストを、と後藤監督に出演オファーをHディレクターがすると、彼も快く引き受けてくれ万事めでたしめでたし。放送では後藤氏のリクエストがなんとあのトム・ウエイツの「ブルース・ナンバー」。ぼくも藤島氏もご贔屓のトム・ウエイツを選ぶとは何とも渋い。収録途中でぼくはコンサートがあり中座したが、後から携帯電話があり阿佐ヶ谷で監督と飲んでいるとお誘いがあり、一目散に店に駆けつけた。良く飲み、よく語り、やはり後藤氏は想像通りの好漢だった。部員が慕うのも良く分かった。早稲田ラグビーと再びいい縁が出来た。これからも見続けて行かなくては...。

 藤島氏のラグビー番組も、当初は3か月の短期ものだったが、リスナーのリアクションも好評で4月以降の継続も決まり、こちらもホッとしている。こうなれば3月で長寿レギュラー番組を終了する、あのジャズファンにして下手なトランぺッターであり、ラグビーにも目の無い大物芸人Tにも、出演オファーしてみないとならないかも知れない。後藤氏にも彼を引き合わせる約束までしてしまった。まあいずれにせよこの話題のラグビー番組、一度聴いてみて下さいね(次回放送は3月2日(日)22:00~22:30)。

お知らせ

お知らせ一覧