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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑧~リゾート・ジャズ~】

 8月の頭から追分の山荘に来ているが、ここに居るとTVも新聞も無い生活なので、世間との接触はもっぱらインターネットと言うことになる。足もないので余り町(旧軽井沢)に出る事もない、いわば隠居生活だ。もっぱら読書と音楽鑑賞、そして我が家のバカ犬を連れての散歩となるが、音楽はやはり煩目のジャズは聴く気になれず、ドルフ・ギュスタフソンなど北欧系=ECM系の清真サウンドか、ボサノバ、そして意外と会うの伊がクラシックのジャズ化アルバムで、東京に居ると馬鹿にして余り耳にしないこの手のジャズも、BGMとしては意外なほどに良くフィットする。これらがぼくにとってのリゾート・ミュージックとなるが、やはり一番聞くのはバッハ。無伴奏のチェロ、ヴァイオリン組曲だ。 

 ところで今年はショパン生誕200周年。軽井沢音楽祭もショパンが一つのテーマになっているようだし、ジャズ気あされたショパン・アルバムも数多い。そんな中でヨーロピアン・ジャズ・トリオ〈EJT〉のショパン・ジャズ集が良かった。ジャズとクラシックの相性はバッハが一番と思っていたが、ショパン者も言い。ショパンのジャズと言えば、彼の母国ポーランドの代表的ピアニスト、ヤゴティンスキーのジャズ化アルバム、これが何より素晴らしいのだが、山荘には置いていない。この2枚のショパン・アルバムがないのは残念だが、EJTのものなどを聴きながら、それなりに優雅な時を愉しんでいる。ボッサ・アルバムでは、日本を代表する中村善郎、小野リサが抜群。本場の名手達ではいささか重すぎる感じもある。音楽とは聞く場所で幹事が替わってしまう、やはり微妙なものなのだと、改めて納得した。 

8月21日の「テイスト・オブ・ジャズ」は、ベーシストの中村健吾さんをお迎えしてお送りします。


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