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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30+再放送毎週日曜日20:00-20:30でオンエアー。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.53~台湾ジャズ事情~】

 先週に引き続き台湾取材報告。台湾の特番取材を始めて12年。自身の加齢現象もあるのだが、今回は最も厳しく辛い取材だった。何せ3本の特番を10日余りで録り、その上ほとんどアポも取れていないと言うのだから…。パーソナリティーの一青妙さんも驚いていたが、担当者としては本当にビクビクものだった。そんな事情だけに、今回も山下洋輔さんに頼まれた、台北“ブルーノート”のマスターへの挨拶も出来なかった。

 台湾ではジャズは“爵士”と書く。公爵のような由緒ある音楽、と言った意味かは、しかとしないが夏には台北の数箇所でジャズ・フェスも開かれ、ロイ・ハーグローブなどの有名ミュージシャンも、登場するようなことが、チラシに書かれていた。ジャズメンの呼び名も、渡辺貞夫さんが帝王。これだけ見るとあのマイルス・デイビスの様だが、確かにJ-ジャズの帝王に違いない。山下さんは爆弾小僧。“俺60才超えても小僧だぜ”と嘆いていたが、如何にも彼らしく若々しく元気ていいではないか…。 

 ジャズ・クラブも”ブルー・ノート”(勝手に名前を拝借しているらしい…)を始め幾つかあり、殆どが台湾大学(台湾の東大)の近くの、学生街の中にある。CDショップは以前も行った、誠品書店本店の地下のショップが抜群。今回も取材を兼ねてここに立ち寄ったが、まだまだCD健在だったのは嬉しかった。“ECM”“DREFISU”などインディペンデントの大所レーベルも充実しており、なにより日本の“沢野商会”のアルバムばかり集めた1コーナーが設置されているのにはびっくりした。それにしてもこの秋の取材ではもう少し余裕を持って、ジャズ・クラブ巡りでもしたいものである。台湾のジャズも頑張っているようなのだから…。


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