「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中(再放送は毎週金曜日 18:30~19:00 ※特別番組放送により休止の場合あり)。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.688~オールブラックスジュニアチーム】
今年は4年に1度のラグビーワールドカップ(RWC)イヤー。この秋は大いにラグビー談議で盛り上がると思われるが、その前哨戦とも言える国際試合が7月から始まっており、日本代表~ジャパンのメンバーも最終メンバーに残るために必死の様子。このくそ暑い中大変にご苦労様だが、ここはひとつ何が何でも頑張ってもらわないとならない時。
その前哨戦とも言える国際試合、今のところジャパンはあまり意気上がらない戦績だが、最初の2試合の相手、これがなんと世界最強のミュージーランド=オールブラックスの予備軍というのだから、これ以上の対戦相手はなかった。この予備軍(ジュニアチーム)には何とオールブラックスのメンバーに選ばれたことのある強者も参加しており、その上にこの遠征の活躍によってはワールドカップ参加のオールブラックスのメンバーに選ばれる可能性もある...と言うのだから、若手達も張り切っており実力は世界の8強にも相当...とも言われている程。ここでジャパンの面々も頑張れば...ということで、この2試合はオールブラックス人気も加味され、チケットの売り上げも上々、前人気もかなりなものとなった。
この国際試合、初戦は聖地の秩父宮ラグビー、そして2戦目はなんと熊本の競技場で行わたのだが、入場者の数も万々大変な盛り上がりだったようだ。初戦の秩父宮は所要のため観戦できず、2戦目は遠隔地ということで当然無理なので両試合ともTV観戦となった訳だが、結果は初戦はひとつのトライも取れずに惨敗、2試合目はトライも取って一時は逆転するなど、結構オールブラックス予備軍に食い下がったのだが、結果は敗戦であった。まあこの2試合の結果でファンの失望は拡がり、ワールドカップの本番も期待薄...などという意見が充満したようだが、かつてのジャパンとオールブラックスの試合を知っているものには、かなりな善戦だと思う(特に2試合目)し、これだけでワールドカップ云々などと言うのはおこがましい限りだとも思われる。この2試合は確かにメインとなるスタンドオフ(SO)の不安定さやバックスのパスミスなど余りにも課題が多かったとは思われるが、FWバックローの福井やバックスのセンター長田と言った、次世代のスター達が躍動したのは特筆もの。決してそんなに失望するほどのものではなくかえって希望も多かった試合だとも思っている。特にぼくの御贔屓は、早稲田ラグビー部の主将も務めた鉄人=長田智希。卒業後強豪のパナソニック・ワイルドナイツに入団、当初はかなり悩んだようだが途中からその力量を評価され抜擢、レギュラーに定着してからの活躍振りはトップリーグ新人王の獲得により見事に証明され、その勢いのままこの前哨戦シリーズに突入し、このままジャパンのレギュラーもうかがおうという勢い。その力量は本当に頼もしい限りでもあり、その後の国際試合=テストマッチでも彼は先発のレギュラーメンバーとしても登場、見事にその役割を果たしワールドカップへの道を引き寄せてくれている。
大会までもう少しだが、この長田や福井と言った新星達が、フランスの地で心行くまで活躍してほしいと今切に願っている。頑張れ福井&長田、そしてジャパンフィフティーン!
【今週の番組ゲスト:ジャズピアニストでコンポーザーの藤井郷子さん】
M1「Torrent」
M2「One Hundred Dreams, Part Four」
M3「Cut the Painter」
M4「Horizon」