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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.215~追分通信14年①~】

 今年こそは7月の半ばから追分の山荘生活を...、と考えていたのだが、収録や原稿書きなど何かと野暮用が多く、結局7月の末それも「軽井沢ジャズ・フェス」のライブ評を依頼された為、ぎりぎり前日の夜にこちらに入ることになった。そのうえ8月半ばには台湾関連の美術特番を作らなければならないはめになり1週間ほど帰京、何ともせわしないことである。まあこちらにいる時ぐらいはゆっくりと、早朝に御影用水などを一日1万歩を目安に歩いているが、御影用水も完全に綺麗に様変わり。ただ残念なのはあの3羽のはぐれ鴨がもう見られなくなってしまったこと。

 用水脇のおなじみ「カフェ・グルマン」の平井さんの話だと、3羽は野生だが近所の人が餌をやっていた様子。用水工事がj始まってからは陸に上がらざるを得ず、最初の1羽が野良犬か何かに殺されてしまうと残りもどこかに行ってしまったか、殺されてしまった様子だとのこと。哀れな話だし用水散歩の密かな楽しみが無くなったしまった。合掌!。しかし散歩していると、また親子連れ鴨が数家族でいるではないか...。そう言えばこの季節ははぐれ鴨以外にも結構鴨が集まっていたはず。しかし当然定着はしていない。これも世の道理なのかもと...、寂しくはあったがあきらめの境地である。

 さて肝心の軽井沢ジャズ・フェスだが、今年で第3回。あのソニーの元代表の大賀氏が軽井沢の街に寄贈してできた豪華ホールで行われる数少ないジャズイベント。だが主催者の「88」こと伊藤八十八氏がかなり調子が悪く、軽井沢にも来れない状態。軽妙な司会も彼がこなしてフェスを進行していただけに、今年はフェス自体も大分寂しい。しかし今年のテーマは今話題の「女子ジャズ」。寺井尚子、ケイコ・リーと言った女子ジャズをけん引してきた大物2人の他、SHANTI、AKIKOと言った話題のボーカルクイーン、市原ひかり&纐纈歩美と言ったLadyTraveler、代表格にボストンから里帰り中の寺久保エリナなど多士済々、現在の女子ジャズの隆盛ぶりがはっきりと窺えるラインアップで、かなり愉しむことが出来た。唯一、肝心の88プロデューサーが不在なため、事前のPRや宣伝活動も不足がちで、客席はいささか寂しい感じもあった。

 ただ軽井沢町、大賀ホール双方にとって極めて意義ある好イベントだけに、88氏が元気になってまた来年も是非この地でジャズ・イベントが継続されることを切望して止みません。願わくばもう少し街全体を巻き込んだイベントに出来ればいいのでしょう。88氏には前から言ってはいるのですが...。

【今週の番組ゲスト】来月9月5~7日に開催される第13回東京ジャズフェスティバル事務局の八島敦子さん。
M1『ボース サイズ ナウ/ハービー・ハンコック』
M2『ブルー ラグーン/高中正義』
M3『チェンジ ザ ワールド/ケニー"ベイビーフェイス"エドモンズ』
M4『バベル/ロイ・アサフ』
M5『ニュー シネマ パラダイス/ファブリッツォ・ボッソ』

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