お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら
テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.546~年の最後に

 コロナ禍による「災」と「(ノー)密」に明け暮れたこの1年も、ようやく終わりを迎えることとなった。ぼくはほとんど見ないのだが、あの国民的番組、NHK紅白歌合戦も密を避ける意味合いから、無観客歌合戦になると言うし、暮れの恒例行事=ベートーベンの第9コンサートも、大人数の合唱隊を間引いて実施などと、どこも「薄」が強調され、ますます日本人の人間関係も薄味になり、厚顔の政治家ばかりがのさばる...と言った悲惨な状態になっている。
 ジャズ界でも「薄」は浸透、ライブなども次々に延期ないしは中止、ミュージシャンやシンガー達は寂しくもやるせなく、中には生活の行き詰まりすら伴う連中も少なくなかった。そしてジャズ界では今年の一文字がもう一つ「閉」。これはジャズだけでなく、飲食業界全般に言えることだが、老舗の飲み屋・居酒屋等も次々に閉店に追い込まれ、コロナ禍第3波到来と言われるこの冬は、ますますその傾向は増している様である。我らが拠点だったジャズ銘店=新宿「J」も3月に遂に店を締め、全国各地のジャズ喫茶も閉店が続いているとも聞く。寂しい限りである。

 そんな中我がジャズ番組「テイスト・オブ・ジャズ」、なんと怒涛の57年目(?)に突入、恐らく世界のラジオ音楽番組の中でも、最長の一つとして頑張っている。特にジャズ番組に関しては、ほぼ間違いなく世界最長記録を更新中...、とぼくや進行役の山本郁嬢は固く信じている。中身の充実度では他にも数多くの素晴らしジャズ番組があるが、その放送期間の長さ、ノーギャラと言う過酷な状態で50数年も続けられている、この2つだけはどこにも負けない自負がある(そんなことを自慢して何になるかと言うご指摘も多いが...)
 まあこれだけ続けられたのも、ファンの皆様のご支援もあるが、やはりジャズと言う音楽の持つ素晴らしさ故だろう...。まあ後どれくらい番組を続けられるかは、今はしかとはしないが出来るだけ頑張るつもりですので、ご声援よろしく。
 
 番組来年第1弾は、今ジャズのフィールドだけでなく、各方面で大活躍中のピアニスト、作・編曲家のクリヤ・マコトに登場してもらう。アメリカの大学で数学の学士を獲得、その道に進むはずだったのが、どういう訳かジャズピアニストになってしまい、今や日本のポップス音楽界の最も売れっ子の一人と言われるクリヤ・マコト、久々の番組登場です。そしてその次週も、ジャズ以外の分野での活躍も目立つ、才媛ピアニスト&作・編曲家の宮本貴奈。名門バークリー音楽大学を優秀な成績で卒業後、なんとカントリーの本場とも言われる、中西部の大都市ナッシュビルに移り様々な一流アーチスト達のバックを務め、その力量を高く評価されながらも帰国、今は郷里の結城市に住みながら(観光大使でもある)、仕事の時は東京などに通うと言う優雅にして超多忙でもある彼女。なんと7年ぶりの番組登場でもある。
 この2人以外にも山下洋輔さんなど大物や注目の若手など、多彩なライン・アップが並びますので期待してください。よろしく。

【今週の番組ゲスト: 音楽評論家の青木和富先生】
2020 今年のジャズ」
M1Undertow  / Joshua Redman Quartetto」『RoundAgain』より
M2Part Ⅰ / Keith Jarrett」『Budapest Concert』より
M3Civet / RS5pbRuike Shinpei 5 Piece Band)」『RS5pb』より
M4This Dream Of You / Diana Krall」『This Dream Of You』より
M5Look for the Silver Lining  / Brad Mehldau」『Suite: April 2020』より


お知らせ

お知らせ一覧