4月9日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2016/04/08(金) 19:00 番組スタッフ
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.300~とうとう300回】

 先日このジャズコラム担当のO部長~ラジオ日経を代表する敏腕営業部長が「小西さん1~2回の増減はあるかも知れませんが、4月半ばで番組コラム300回になりますよ、どうします...」と仰る。そうかこのコラムも300回、局から金一封か記念品か...などと、欲張り爺さんのような虫のいいことは当然一切考えませんでしたが、まあ300回とはなかなかに良く続いたものです。前身の「ジャズ徒然草」が3年半ほどの連載なので、ジャズコラムはそのスタート以来はや10年弱。ぼくがラジオ日経を定年退職しロートル・フリーディレクターになったのより少し短い位で、定年後の悠々自適の自身の徒然な姿、思考をそのまま映したものとも言えそうで、ジャズプレーヤー&シンガー、ジャズ関係者など番組ゲストのことをメインに、折々のジャズ動向、ラグビー関連(念願のラグビー番組まで誕生してしまいました)、温泉探訪、山行、映画鑑賞、ハードボイルド小説、更には年5~6回程度の軽井沢にある追分山荘からの「山荘通信」等々、色々と好き勝手に書き散らしてきましたが、それを許してくれた担当のO氏、番組パーソナリティーの美形アナの山本郁嬢、それにこのコラムを読んでくれている、ジャズファンの皆さん一人々に本当に感謝の念で一杯です。更には数カ月前に亡くなってしまった、良き読者の一人でもあった我がバカ犬~ピーちゃんにも感謝しないとなりません。

 さて馬齢を重ね今ジャズ関連で最も困っているのは、増え続けるCDの山。追分の山荘に行くときには毎回かなりな数を帯同、向こうのごみ処理場でプラごみとして廃棄し続け、今や現地でちょっとした有名人でもありますが、捨てる一方でやはり暇に任せCDショップ漁りも止められず、結局トータルの数はあまり変わりません。国立の家には6千を超すCDの山がありそのうえアナログ盤も数多い。この処理方法誰か教えてください。こう言いながらも人が来て持っていくとやはりムッとする。この度量の狭さ、根性の悪さどうにかならないものですかね...。

 まあこんな話はさておきこれはジャズコラム。少しジャズ本体についても書かなければなりませんが、あまりいい話は少ないようです。特にジャズ関係者が集まると元気のない話ばかり。これはジャズだけでなく音楽業界全般に言えることですが、肝心のアルバムが全然売れない、だからアルバムリリースも極端に少なくなっている...、そのうえ音楽配信も伸びていないし、特にジャズなどはほとんど期待薄と言った様相で悪循環そのもの。ぼくも音楽評論家、音楽ライター、プロデューサー達の団体「ミュージックペンクラブ」の一員ですが、まずジャズアルバムなども出ないし、音楽を扱う媒体も減少。ペン一本の若いライターなどはもうほぼ存在出来ない状態で、ぼく自身も以前は年間20枚以上はジャズアルバムのライナー(解説文)を担当していたが、昨年は僅かに5枚。それも自身がプロデューサーなどで関係したアルバムだけと言う寂しい状態でした。

 こんな閉塞状況にあるジャズ~ポップ音楽の世界ですが、最近は「ジャズネクストチャプター」とも呼べそうな新しい黒人ジャズ=ジャズとラップやヒップホップなど(若い黒人達の皮膚感覚に呼応したストリートミュージック)が融合したネオジャズがかなりな勢いで台頭、ジャズ地図も大きく変わりつつある予感もします。

 さてジャズに関するこんな個人的愚痴ばかり言っていても仕方ありません。まあ先行きもあまり長くないので、せいぜい目いっぱいジャズを楽しむだけですが、まあそんな所で我が歴史あるジャズ番組「テイスト・オブ・ジャズ」(イギリスのとあるジャズ関係者から、番組が50年以上続いていることを激賞されましたが...)では、この4月から月の最後に同世代のジャズ評論家、青木和富氏を講師に迎え、もう一度ジャズの歴史を体系的におさらいし、現代のジャズの中にどうその歴史が反映されているのか...、などを見て行こうという「ジャズのお勉強」と言う新授業をスタートさせることにしました。博識で話も面白い和富先生がどんな授業を展開、それが今のジャズ~ニューチャプターとも言われるジャズの中にも聞き取れるのか...、皆様も楽しみにしてくださいね。
 いずれにせよ300回を超えたお祝い気分を維持しつつ、増々意気健康に年齢をものともせず、気楽に頑張るつもりですのでこれからも何卒よろしくお願いします!。
【今週の番組ゲスト:Audio Fabのオーナー古屋明さん
M1「Poinciana/Ayuko」
M2「I Thought About You/志賀由美子」
M3「Meu Escudo/上田裕香」
M4「The End of the World/田中真由美」

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