5月26日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2018/05/25(金) 19:00 番組スタッフ
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.411~日大アメフト部悪質事件】

 このジャズコラムでも再三書いているとおりのラグビーフリーク。これは半世紀以上前のぼくの高校時代に遡るのだが、当時の高校(都立進学校高校)の体育主任は後に教育大(現筑波大)の教授になる男。彼はその頃日本でただ一人の国際審判委員の資格を有しており、それだけに当時来日チームの国際試合の主任審判はその先生で、彼が常に笛を吹いていた。そんな学校だけに秋から冬にかけてはラグビー漬けの日々で、その極めつけが1月末にあるクラス対抗ラグビー大会。1年間の4分の1程は毎日ラグビーの日々だったが、その上高校3年のこの大会でぼくはトライした後ゴールラインのポールに顔をぶつけ、2週間ほど入院を余儀なくされ、これもあって(当然これだけでは無いが...)1年間の浪人生活を送らなければならなかった。
 そしてその後進んだ早稲田大はラグビーの名門。大学時代はそうでもなかったが局員になって直ぐのイングランド代表とジャパンとの「世紀の国際試合」(ジャパンが大接戦を演じた歴史的試合)を秩父宮で生観戦、再度ラグビーの魅力に取りつかれ今に至っている。更には局のH嬢の努力もあり数年前にはラグビー番組も実現、ある意味長年の夢も実現と言う嬉しくも幸せな状況にもある。

 
と長々書いてきたのだが、今回のテーマはラグビーでは無く今話題のあのアメリカンフットボール(アメフト)。このアメフト、元々はラグビーが基盤になってアメリカで誕生したもの。それだけにこの2つは決して無縁な競技ではなく、実際に早稲田、慶応などでも高校時代の有力ラグビー部員が、大学では一度アメフトを経験、その後にラグビー部に入部などと言った例も少なくない。しかし結構近いこの競技も実際の試合になると大分様相が違う。防護服とも言えるあのユニフォーム姿から見ても、アメフトの危険度はラグビーの比では無い。それだけにラグビーの倍以上の7人もの審判がグランドに目を光らせている訳なのだが、その実態はお寒いもの。TVで何回もその試合の模様が流されており、その余りのひどさに怒りが高まる日大のディフェンスメンバーによるあの悪質なファール。これはもうファールと言うよりも傷害罪を適用した方がいいもので、ラグビーならば一発でレッドカード、選手生命も断たれかねない追放もののファールプレー。しかし7人も審判がいてその事件を見ていながらも試合は続行、この選手はその後も数度ラフプレーを続け相手選手との乱闘まで繰り広げ、ようやく退場となっている。審判の権威も何もありはしないと言った有様。ベンチに帰って来た彼も結構意気揚々で、他の選手も拍手を送っているのだから...。もう何をかいわんやで、ラグビーから派生しアメリカナイズされ独自の進化を遂げたこの競技、いかにも今のアメリカならではのスポーツ...だとも言える。

 
その上問題は日大の内田と言う監督。試合前の指示でまず相手の司令塔のQB(クオーターバック)を潰すことを選手に命じ、これを実行すれば彼にレギュラーの座を約束...などと指示したという(本人は否定)。更にこの男、日大の理事会の実力者で、スポーツ部関連と全日大の事務方の人事権を握っている常務理事だとも聞き、開いた口が塞がらない。2週間後にようやく記者会見を開くと何の説明もなく即監督辞任。これで事態収拾を図る構えだが、何の解決にもならない。この事態、更に驚かされるのは、何と日大の理事長は相撲部上がり、そして筆頭理事がアメフト部等々、全くスポーツ部OBが大学全体を仕切っている独裁の世界だと言うこと。スポーツ部上がりが悪いとは言わないがこれはもう論外。これではあのぼくらの若い頃の象徴、伝説の秋田明大をトップとした日大全共闘が挑んだ、50年前の悪名高き日大当局と何ら変わっていない。正に「日大帝国」の構図なのである。全国に数百万いるに違いない日大のOB、OGが何故この事件を機に声を上げないのか。今やこの大学自体の存在意味が問われかねないのに...。

 
そしてこの事件何かに良く似ていると思ったら、あのモリカケ疑惑や財務省隠ぺいなど、一連の政治疑惑と正に構図がそっくり。何か日本のモラルが崩れつつあることは明白。その男が憲法を改正し日本を強き良き国へ...などと宣うのだから、余も終焉と言った感じで、一方の内田は辞めたがもう片方の安倍はついぞ辞める気配すらない。全く困ったものである。
 といった所で今日の1曲は、日大全共闘などの怒りが充満していたあの時代を象徴する怒涛のナンバー、ブラックネスの闘士と称えられたアーチ―・シェップ(ts)渾身のプレーが聴かれる、30分を超す力演「マジック・オブ・ジュジュ」。怒りがある種のカタルシスに転嫁されるこの演奏。いまでもロートルのぼくでさえも血沸き肉躍らせてくれる。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富先生】
今週は「ジャズトーク」。ジャズボーカルについてのお話です。
M1WHAT A LITTLE MOONLIGHT CAN DO / BILLIE HOLIDAY
M2AUTUMN LEAVES / SARAH VAUGHAN
M3TAKE FIVE / CARMEN MCRAE
M4ROLL 'EM PETE / ELLA FITZGERALD
M5I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN / DINAH WASHINGTON



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