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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.480~リアクションあれこれ】

 「4年に一度ではない、一生に一度だ...」と言う、刺激的な触れこみが巷に溢れる「ラグビーワールドカップ」が開幕した。若いファン達にはこのキャッチ、どう映るかは分からないが我々チャンジー(爺さん)ラグビーファンにとっては、もう2度と巡って来ない世紀の機会だと言うのははっきりしている。そんなワールドカップをメディアの一員として参加できる...、正に望外の喜び。30年ほど前ラグビー人気絶頂だった頃、ラグビー番組実現を目指しかなり可能性も高くなった折、当時の局長の「俺は何も聞いていない...」の一言で、企画が頓挫してしまったあの時の悔しさ・無念さ...。それが当時では考えられなかった世界のトップと競い合うラグビージャパンの雄姿、その進化・深化。それにわずかでも関与している我がラジオNIKKEIのラグビースタッフによって喜び以外の何物でも無い形で迎える。栄えあるワールドップ初戦は、このコラム掲載の今夜、ぼくも取材陣の隅っこに入っている筈で、それについてはまたレポートをしたい。


 ところでこのワールドカップに並行し、もう一つのラグビーワールドカップ(?)
が実施されていることを知る人は少ない。こちらは世界の大学ラグビー7校が参加、互いの友好と親善を深める目的での対抗試合で、今年で2回目。4年前のワールドカップがイギリスで開催時に、オックスフォード大が世界の有力大学に呼びかけ始まったもので、2回目の今回は我が早稲田ラグビー部が主催して開催、全部で8大学が集った。その初戦早稲田対オックスフォードの試合を、小雨降り続く中だったが早稲田上井草グランドに見物に行って来た。拮抗した試合で内容的には早稲田が勝っていたが、オックスフォードがペナルティーキックを決め、3-0と言う珍しい低スコアでオックスフォードの勝利。親善試合だけに試合後は記念写真と中々に微笑ましい国際交流風景だった。

 ラグビー話題はもう少しワールドカップが佳境に入ってから...と言うことで、今回はこのジャズコラムについての読者からのリアクションについて一言...。前身のジャズコラムからするともう10数年。全部で500回以上、全く無償のボランティア作業としては実に良く続いているもので、我ながら驚いているが、これも担当してくれているO局長のおかげも大きく、彼には心から感謝・感謝である。どこ迄も自己勝手なコラムだけに、読者からの叱咤・激励・感謝など数多いが、どんなものでもリアクションしてくれるだけで嬉しく感謝の念に堪えない。そんな中でぼくの印象に残ったものを紹介してみたい。

 その一つはぼくと同年代(少し年下だが同じチャンジー世代)の盛岡市在住の方。昨年岩手の地方紙「盛岡タイムス」に、岩手ジャズ界の中心人物ジョニーさんこと照井顕氏(開運橋のジョニー店主)が我が「テイスト・オブ・ジャズ」とこのジャズコラムのことを紹介、絶賛してくれた。それを読んだ盛岡市在住のオールドジャズファンOさんからメールが届き、ジョニーさんの記事を読み懐かしくぼくの名前を思い出したのだと言う。「小西さんはあの「ジャズランド」誌創刊号にも書いていた人ですよね。岩手大生時代に読ませてもらいましたが、懐かしく思い出しました...。今でもジャズ関連で頑張っているのですね..."と言った感じのもの。1975年(なんと古い)創刊のこのジャズ雑誌、後輩のジャズジャーナリスト、故村田文一君が編集長を務めていた(彼は後年「スイング・ジャーナル」誌の編集長でもあったが、50代半ばで夭逝してしまった。惜しい逸材)雑誌で、確か10号で永久休刊になってしまったが、当時の先鋭的な雰囲気を色濃く映した想い出深い好雑誌だった。ぼくはここで初めてジャズに関する原稿を書いた(ペンネームも「啓一」にした)のだが、それを盛岡の学生だったOさんが読んでくれており、特に雑誌の創刊号だったので印象に残っていたようだ。そこでは「ジャズプロデューサーというもの」と言う大上段に構えたテーマで、偉そうなことを書いていたようで、「確固とした信念に基づく気骨ある制作の必要性...」等と説いていたと言う。まあ今の自堕落なぼくとしては何ともお恥ずかしい次第だが、まだ入局数年目で、時代も熱く燃えていたあの頃は、本当にそう思っていた筈。全く忘れていたのだが、ジャズとそして時代にぼくなりに真摯に向き合っていたあの頃を思い起こさせてくれたOさん(彼も学生時代は色々な活動に関与していた様だが...)、実に印象深いリアクションメールで、感謝の一言。

 まあこうした励まし・感謝のリアクションもあるが、中には苦言も...。前にショウケン(萩原健一)が死んだ折いくらか彼について書かせてもらったのだが、これを読んだ60代の女性の方、恐らくジャズなどは聞かないかなり熱烈なショーケンファンの方からお叱りが...、と言うより「小西と言う男の狭量さ」についてお叱りのメールを受けたのだった。狭量さと言う表現は確かに当たっているのだが、ぼくはショーケンと言う人、羨ましいなーとは思ってもそれ以上のものでは無いと記したはずだし、確かに無頼派気取りと言った表現もして、ファンにはかなりな嫌味以上のものに聞こえたかもしれない。更に昨今のSNS全盛の時代ならば、その行動などは世間的にかなり批判を浴びる筈...とも記したのだが、それは彼やカツシンさんなどかつてのスターの奔放さが失われたことを、惜しむ気持ちで書いたつもりだったのだが、それは受け入れられ無かったようである。まあ書く・表現すると言うことは、中々に難しいものだとつくづく思う。この年令になってもきっと精進しかないのでしょうね...。


【今週の番組ゲスト:キング・インターナショナルの関口滋子さん】
話題のピアノ作品をご紹介頂きました。

M1Poinciana / Ahmad Jamal
M252nd Street Theme / Shahin Novrasli
M3「Memories / Shahin Novrasli
M4
Escalier / Yes! Trio (Ali Jackson - Aaron Goldberg - Omer Avital)
M5
Song For Abdullah / Kenny Barron


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