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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.72~シカゴからのゲスト~】

 先日スタジオに、ウインディ・シティ(風の街)=シカゴから一人の女性シンガーがやって来た。シカゴ在住でアメリカ国籍のはずだが、生まれ育ちは生粋の浪速っ子ブルース・シンガー。名前は野毛洋子。学生時代にジャパン・ブルースの隆盛地、関西で名前を挙げ、学生の身分でブルース・アルバムをメジャーの“ビクター”から発表、その後ブルースを極めようと単身シカゴに渡って早や30年近い肝っ玉おっかーでもある。
 
 彼女の凄い所は、ブルース・シンガーにして日経新聞のシカゴ支局の敏腕商品市況担当記者でもあること。彼女のことは日経アメリカ在職時代に、色々交流のあった、ラジオNIKKEIの鈴木社長から紹介されたのだが。「小西さんこんな人がいるんだけども聴いて見ますか…」とアルバムを手渡され、その内容の素晴しさにびっくり。日本に来るならば是非スタジオに…、と頼み、実現したもの。

 日本ではほとんどその存在が知られていない彼女だが、なんとあの“ニューズ・ウイーク”誌で、世界が尊敬する日本人100名の中に、北野武や辻井伸行、岩代太郎などと共に紹介されている、知る人ぞ知る名士でもあり、30才年上と言う旦那はサックスの名手で、そのソプラノ・サックス・プレーも絶品。今回は高齢のため来日できなかったらしいが、これまでは毎年のように夫婦で日本演奏ツアーを行っていたとも聞く。

 それにしても単身シカゴに渡り、つらいこと怖い頃などを数多く体験し、それが浪速のど根性と結びつき、独自の“洋子ブルース”に仕上げられている、その手腕は見事と言うしかない。その野毛洋子さんのオン・エアーは11月第2週の予定。まさに自立し跳んでいる女性の先駆者とも言えるそのお話、なかなかに興味深いものですよ。


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