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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.165~追分通信②祝1周年~】

 早いもので軽井沢の追分の地に来始めるようになって40年弱。そしてその一角に自身の小さな山荘を持って10年弱。清緑苑という名称の追分と御代田の境にあるこの別荘地は、全部で30軒余り。最初に入居したのが親父とその他4家族だったが、今ではほとんど残っていない。お袋が最も仲良くしていたTさんの所は、表札はあったがその奥の家は壊されている様子。ご夫婦はもうとっくに亡くなってしまわれたに違いなく、確かうちの娘と同じ位の孫がいたはずだが、今や家主になっている彼もあまりこの地に関心がなく、壊してしまったのかも知れない...、などと考えるといささか寂しい思いもあるが、なにせ数10年の時が経っているのだ。この周辺も景色が一変、別荘地を囲む林の先のにあった、火山灰地の荒れ野も今や県営住宅群。子供たちが怖がっていた、昼でも暗き追分に向かう細道(今や信濃自然道)の周りは別荘だらけ。変わらないのは毎朝散歩する御影用水ぐらいのもので、その周辺はかなり変ってしまった...。

 そんななか嬉しいニュースもいくつかある。用水には相変わらず主とも言えるはぐれカモが3羽。ただ今年は珍しく20羽位が、他所から飛んできて用水に群れている。その群れとは少し外れて、カルガモ親子が4羽遊んでいるのを今回発見。親子連れを見たのはこの30数年間で初めてのことで、嬉しくなってしまった。この辺はカラスが多く、連日集団で暴れ回っており、そのカラスにやられないか心配だったが、数日後にも親子ですいすいと泳ぎ回っていたので一安心。


 それとこの御影用水と言えば、今やこの東信地域でも名の知られた存在になっている用水畔の「カフェ・グルマン」。どうなっているか散歩ついでに見てみると、7月から土、日は朝食もやっているとのこと。早速ブレックファストを試してみることにした。パン食にサラダ、コーヒーorティー、簡単なメニューだが心がこもっている。テラス席は満杯盛況で、テラスには陽光カバーの覆いも新設されている。一服していると、マスターの平井さんが登場。この7月でまる1周年を迎えたという。パチパチ、祝1周年、オメデトウ御座います。テラスの日よけ(パーゴラ)も2週間ほど休んで、自力で作り上げたという。蒙古風パオ似の店舗兼住宅を3年間かけて自力でコツコツ作り上げた平井さんだけに、こんなカバー作りなどはお手の物。キット品ひとつ満足に組み立てられないぼくなどから見たら、驚異の人でもある。

 店もこの1年、それなりに順調だそうで、佐久市や東御市、上田市辺りからも評判を聞き付け人が来るらしい。流石である。平井さんはかつて東京・赤坂の溜池ツインビルに10年近く勤務していたことがあり、ラジオ日経が今年で引っ越す予定と伝えるとビックリしていた。もう東京に行くのも殆どないとのことで、完全なジモッティのようだ。仏語通訳をなりわいにしている奥さんは、夏の間はこちらにいるとのことで元気一杯。料理人の娘さんも交え微笑ましいいい御家族、お店である。

 そして1周年と言えば、古書店、追分コロニーの斉藤さんが主宰する「追分プロジェクト」。こちらも順調のようで、展覧会、朗読会、茶話会など、様々なイベントが組まれている。ジブリ・アニメ「風立ちぬ」で今脚光を浴びつつある、作家の堀辰雄、そして川端康成等々、多くの文豪が愛した「油屋」が、新たな芸術拠点として蘇りつつあることは大変に嬉しいこと。斉藤さんもラジオとも何か一緒にやれればと言う構想も持っており、何かお手伝い出来ればと言う約束もした。のんびりしているように見えて、結構動きもある追分周辺なのです。ジャズ・ライブも軽井沢周辺では時々あるようですし...。

【今週の番組ゲスト:ニューヨーク在住のヴォーカリスト&コンポーザーの須田宏美さん】
8月4日にリリースされた新作『RAIN DANCE』の発売記念で只今ジャパンツアーの真っ最中...と言っても、日本ではまだリリースされていないので、番組を聴いてライヴ情報をチェックして、直接お買い求め下さいね♪番組では『RAIN DANCE』から3曲、2ndアルバム『SOU』から2曲ご紹介しました。
M1「SOU」
M2「RAIN DANCE」
M3「水の器」
M4「光と影」

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