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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、土曜曜22:00~、日曜22:30~で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.421~追分通信18-1】

  ようやく追分の山荘に来ることが出来た。本当はもう5日ほど早くこちらに来るはずで、番組収録や原稿、打ち合わせなどをかなり無理して済ませ準備万端だったが、なんと移動する前日の夜にメールとTelが入り、局の先輩と古くからの知り合いが相次いで亡くなってしまってと言う。その葬儀が行われるので予定は即キャンセル、両方の葬儀参加の為に5日ほど山荘にたどり着くのが遅れてしまったのである。7月の東京は歴史始まって以来とも言われる酷暑、2人とも癌を患っていたようでこの暑さに耐えきれず逝ってしまったのか...。それにしてもこの葬儀は対照的で、一方はほとんど人がいずの寂しい思いだったのに対し、もう一人の方は通夜には人が溢れ賑やかこの上無し。この2人年令は6つほど違うが同じく悠々自適の身、この年令の差、それに人徳など様々な要素でこうした差が出てくるのだろうが...、自身のことなど色々考えさせられるものだった。

 さてどうやらの山荘到着だったが、いつもだと北陸長野道を使ってダイレクトに軽井沢入りとなるのだが、今回は中部横断道が八ガ岳山麓の八千穂ICまで伸びたこともあり、うちから近い中央道を使い小淵沢ICで降り蓼科高原、麦草峠を越え佐久の八千穂に至る高原ルートを走って山荘入りすることにした。このうち中部横断はまだ全線開通していないせいか、八千穂から山荘近くの佐久北ICまでは無料のこともありこの道路を使ったのだが、出発の朝はいくらか曇り具合が甲府盆地に入る頃から快晴、、流石に富士山は見えなかったが南アルプスや八ガ岳はどれもバッチリ、少し暑かったが実に快適な山岳ドライブだった。
 メルヘン街道と名付けられた麦草峠越えは吉永小百合のJR広告の影響もあり、白駒池周辺の苔の森が大評判となり今回も駐車場は満杯、池に通じる遊歩道も混雑していた。麦草峠にある麦草ヒュッテで一休み。ここはもう35年ほど前のGWに行楽地を繋ぐ休日特番を組み、部長だったぼくは勝手に山班を担当、北八ッの素晴らしさを中継するはずで、今は亡き山岳写真家の近ちゃんこと近藤辰郎さんを伴いこのヒュッテに一泊、前日は遅くまで酒盛りだったがこれが悪かったのか中継のある翌日は夜中から猛吹雪。ヒュッテの電話を借りて生中継なのだが外は吹雪で何も見えず、近藤さんも担当女性アナも何も伝えることは出来ず実に困ってしまった苦い思い出のあるヒュッテ。間の悪いことには中継が終わると徐々に晴れだし夕方は快晴。そこでもう一泊伸ばし横岳に上り帰りは蓼科の共同浴場で入浴、帰京とそれなりに楽しい思いもしたが、局に出るとスタッフから「日頃の行いが悪いせいですよ...」などと窘められてしまったものだった。今になってみれば苦くもありつつ愉しい想い出山行でもある。


 さて山荘到着の翌日は早朝の恒例一万歩ウオーキング。御影用水を歩いていると2か月ほど前には、一羽も見掛けなかった鴨の親子集団がなんと上流から下流にかけ3つもいて、その総勢はなんと20羽を超す大所帯。こんな数の鴨は今回初めて見たがどれもコガモがメイン、母親らしき鴨が世話を焼く様子も実に微笑ましい。それにしてもかつての用水の主だった3羽のはぐれ鴨、そしてぼくの散歩のお供だったバカ犬ピーちゃん。みんなもういない、寂しい限りである。用水脇のおなじみ「カフェ・グルマン」も店主の平井さんが自力で半年ほどの改装作業を済ませ、丁度この原稿が載る土曜日に「オーベルジュ・グルマン」としてレストラン及び一日2組限定のペンションとして再出発。御目出度いことなのだがぼくはどうもフランス料理が苦手、「オーベルジュ」等と聞くと腰が引け気味になってしまう。丁度その日は軽井沢ジャズフェスの当日で朝から会場にいるので店には窺えないが、翌日には立ち寄ってみないと...。果たしてカフェ時代の様な気さくさも残しておいてくれればと願うのだが...。

 次回はオーベルジュに変身したグルマンの様子や7回目を迎えた「軽井沢ジャズフェス」、そしてぼくの軽井沢お勧めスポットなども紹介するつもりです...。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富さん】
今週はジャズトーク、白人の女性ジャズボーカル特集として青木先生にお話をうかがいました。
M1「 Boogie Blues  / Anita O'Day」
M2「I'm Glad There Is You/ June Christy」
M3「He was too good to me / Chris Connor」
M4「Sweet Talker / Karin Krog」

M5Waltz for Debby  / Monica Zetterlund



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