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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.188~ブルーノート創立75周年~】

 ジャズの3大レーベルと言えば「ブルーノート」「プレスティッジ」「リバーサイド」と言う事になるが、このうち現在も続いているのはBNの愛称で知られる「ブルーノート」だけ。そのBNは今年で創立75周年。我が国で最初にジャズ・ブームが起きた1960年、アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズ(JM)の来日時にも、いわゆるジャズ喫茶であるBNでの彼らのアルバムを愛聴しているファンは多かった。当時3大ジャズ・レーベルのうち、BNだけは国内販売が無く、輸入盤は相当に高価、貧乏学生はジャズ喫茶で聴くしかなかった。
 BNの特徴はその内容、レーベル・ポリシーの良さ、ジャケットの素晴らしさ等、いくつか上げられるが、何よりあの当時(それからもかなり長いこと...)輸入盤しか手に入らず常に高嶺の花だったことが、日本での圧倒的人気には大きく影響して居るように思われる。レーベル番号順に1番から続けて出す...、などと言った無謀とも思える企画も、ここだったからこそ可能だったとも言える。

 さてそんなBNも今年で創立なんと75周年。昨年プレ75周年と言う事で、新しく社長に就任したドン・ウオズ(自身も有名ミュージシャンで、素晴らしいアルバムを出している)が来日し、ミュージシャンも獲得し、次々と新企画を実施するから期待していて欲しいと宣伝していたが、ホセ・ジェームズやグレゴリー・ポッター等と言った、新しいタイプのシンガーの作品を次々に出すなど、いよいよ動き出した感が強い。このドン・ウオズに対し、日本のMr.BNとも言える存在が、ここのトップをやっていた行方均氏。BNがここ10年ほど最注目を集め、1番から順番にすべて出すなどと言うある意味無謀企画が通ってしまうのも、行方氏の功績とも言えそうだが、その彼も昨年末に退社してしまった。レコード会社大手は完全な外国資本。それだけにユニバーサルに昨年買収されてしまった、EMI出身だと何かとやりずらかったかも知れない。
 仕事も出来るが態度もでかい。今日のBNの隆盛の立役者、行方均プロデューサーに75周年を語ってもらうべく、今交渉中である。色々な面白い話が聴けるはずである。

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