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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.20~坂田明~】

 少し前のこのコラムでお約束したとおり、ジャズ・アルト奏者にして世界的なミジンコ学者でもある、快人&怪人坂田明先生が、わが“テイスト・オブ・ジャズ”に御登場下さることになった。先生の登場はなんと20数年振り。彼が『20人格』などのジャズお笑いアルバムを発表し、脚光を浴びていた時期以来だから、本当に久し振りだ。昔は彼を主役に3時間の特番”坂田明と5人の美女”などと言う、トホホな特番を作ったりもし、ここには桃井かおりなど5人の美女が登場し、坂ちゃんと談笑するという、大分危ないところも織り込んだ、2時間半ほどのジャズ・バラエティ特番だったが、これを彼の奥さんが聴いていて、一部の美女と彼の関係をやっかみ、いささか家庭不和の原因にもなったとかならなかったとか…。

 そんなことなどもあり、坂田大先生にはあまり御登場いただけ無かったのだが、高平哲郎氏の出版パーティーで久しぶりに話をして、新しいトリオで初めてのアルバムを出すんだということから、じゃあ久し振りに番組にと言うことになって、11月第2週に登場という運びになった次第である…。
 
 先日スタジオに現れた彼は、相変わらず意気軒昂。得意のミジンコから、交通事故で無くなったアメリカの水産学者の話迄、縦横無尽に愉しげに語りつくしてくれた。その彼が持参した新作は『チョット』英語タイトルは“I'm here”。ジャケットには彼が自分で写した“…カニ”(正確な名前忘れました)の鮮やかな写真が映し出されており、その赤い甲羅が実に印象深い。そして中身はこれはもう保証済みの素晴しさ。やはり世界的なアルト奏者だと改めて感激させられた。オーネット・コールマンの名作“ロンリー・ウーマン”、なき友人の学者を偲んで、クラリネットで切々と唄いあげる“レイク・メンドータ”。こんなにどっしりとした実質を持った音、久し振りに聴いた感じがした。さすが坂田先生。11月13日の放送是非お聴き下さい。


坂田明先生(左)と山本アナ


最新CD「チョット! I'm here!」


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