お知らせ:

テイスト・オブ・ジャズ

番組へのお便りはこちら
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.179~FPO~】

 最近フル・バンドが結構面白いし、中々に人気も高いようだ。ある意味でこれも当然で、個人のアドリブ中心のコンボ演奏はジャズ100年以上、モダンジャズ・エイジになっても既に半世紀以上の歴史の中で、ある意味頭打ちになっているのも事実だろう。その点フル・バンドは作曲&アレンジャーによって、書かれ練り上げられた部分も多い。
 そんな辺りもフル・バンドが注目されてきたある要因だろうし、何より中・高校生のブラバン在籍出身者が全国に多く、彼らがジャズファンの多くを形成している所も見逃せない。そんな中今注目のフルバンドの一つが、三木俊夫率いるフロントページオーケストラ(FPO)である。

 FPOオーケストラは普通のフルバンドとはちょっと違う。と言うのも一般にフルバンドと言うのはペットが4人、サックス5人、そしてトロンボーンが4人と言った編成で、管楽器陣はかなりな人員がいるのだが、FPOはこのフロントメンバーが7人でほぼ半分、それにリズム隊を加えた10人編成。言うなればスモールフルバンド。これには訳があって、一つはリーダーの三木(ts)が、普通とは異なったバンドをやりたかったこと。そしてもう一つはなるべく全員がソロを取れるバンドにしたい~少人数ならばソロの機会が増える~と言った理由からだった。このフルバンドが結成されて既に15年以上。しかし売れっ子の実力派が集結しているだけに、スケジュール調整も大変なようだが、月に一度は六本木の「ボディー&ソウル」でライブを敢行している所は凄い。

 そんな彼らが久しぶりの2枚目のアルバムを今回発表。初めての全国ツアーも行うことになり、是非番組で紹介して欲しいとのこと。そこでリーダーの三木俊夫にスタジオに来てもらうことにした。いまファンの大きな注目を集めているバンドに、人気者、小曽根真が率いる「ノーネーム・ホーシズ」があるが、このバンドを結成したのはFPOの公演を小曽根が聴き、自身でもバンドをやりたい思ったからだとも言われている。そして三木自身もその小曽根フル・バンドの一員にもなっているのだ。聴くたびに新しい物語が聴こえる「This Is REAL JAZZ Enjoy!」と小曽根はこのバンドの新作を絶賛しているが、確かにその通りに素晴らしい。
 スタジオでは三木も密かにその自信を披露してくれたが、世界に誇れるフルバンドと言える。その気さくな人間性も魅力だし、何より音が素晴らしい。ぜひ聴くべし。放送は11月30日。期待してください。

【今週の番組ゲスト:ジャズサックス奏者の塩川光二さん】
2009年リリースの「COTICO(コチッコ)」から3曲、2003年リリースの「シカリ」から1曲、御紹介します。タイトルでもあり、ユニット名でもある「コチッコ」は、東風(こち)に「っこ」をつけた造語で「シカリ」はマタギの頭領を意味する方言だそうです。ネーミングもユニークです♪
M1「Mr. J.B」
M2「シカリ」
M3「Lacos Da Minha Terra(ラソス・ダ・ミンニャ・テハ)」
M4「The Daydream In A Rainy Day」

お知らせ

お知らせ一覧