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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.534~ジャズと映画】

 ジャズと映画と言うテーマだと、直ぐに帝王マイルスが若かりし頃、その音楽を担当したハードボイルド犯罪映画「死刑台のエレベーター」(ルイ・マル監督)や、ジョン・ルイスとMJQが本格的に映画音楽へのモダンジャズ導入を図ったこれもミステリー映画の「大運河」(ロジェ・バディム監督)などと言った、1950年代の文化アイコンだった一連のフランスヌーベルバーグ(新しい波)映画のことが思い出される。だがここではそんな古典的な映画音楽のことではなく、ジャズメンやジャズ喫茶の親父をテーマにした、モノホン(本物)のジャズドキュメンタリー映画が、最近盛んに紹介されていることを記してみたい。
 ジャズドキュメンタリー作品と言えば、その古典的作品でジャズファンならば誰でもが知る(ぼくも大学時代に初めて見て大感激したものだが...)銘品「真夏の夜のジャズ」、この作品も今ニュープリントで再上映され、かなり話題を集めているようだが、今回紹介するジャズドキュメントは、まず帝王マイルスにスポットを当てその音楽人生を俯瞰した作品「マイルス・デイビス~クールの誕生」。このジャズ界のレジェンドのドキュメント映画の音楽監督が、今のジャズシーンをリードする牽引者とも言えるロバート・グラスパーだと言うのも、話題を集めている要因の一つだ。まだぼくは未鑑賞なのだが、「ジャズレジェンド=マイルスのスター性、カリスマ性を露わにし、その音楽人生を凝縮した」とも謳われる、このジャズドキュメントフィルム、この9月頭から公開が始まっており、中々に評判もいい。グラスパーが音楽担当と共に、ここでコメントを寄せているのが帝王に関わりの深い、クインシー・ジョーンズ、サンタナ、ハービー・ハンコック等々まさに大物揃いで、その証言を聞いているだけでもワクワク感も強い。

 そしてもう一本は、ぼくと早稲田大のほぼ同期で、大学フルバンドの雄~早稲田ハイソサエティーオーケストラ(ハイソ)のボスだった、菅原正二氏を主役に据えた、映画「ジャズ喫茶ベイシー」。ベイシーとは言わずもがなの、岩手県一関市にある菅原氏の銘店「ベイシー」のこと。その親父である彼にスポットを当てた映画と言うのだから、相当に物好きな作品と言えるが、そのプロデュサー陣の一人に、前のフジTVの役員、亀山氏も参加していることも結構話題にもなっている。まあ東北でジャズと言えば、その鳴らす音に強い拘りを持つ「ベイシー」、そしてそこのマスター、菅原氏と言うことになるのだが、ぼくがこのジャズ喫茶を訪れたのは2回ほど。音の良さ以外にはそうは売り物も無いと思っているのだが、初めて訪れたお客などはマスター菅原氏の、悪役張りの強烈な個性=キャラクターに圧倒されてしまうようだ。何せドキュメンタリー映画にまでなってしまう程なのだから...。

 こちらもぼくはまだ観ておらず、この原稿を物したらすぐに渋谷の上映館「アップリング」に足を運ぶつもりだ。彼とも葬式とかジャズ関連のパーティーなどで、年に1~2回会うだけなのだが、いつも結構な知り合いであるぼくでも、そのキャラクターに圧倒されてしまうこともある。同じ年代のチャンジー(爺さん)なのに、一方は映画の主役として登場、一方はつまらない災い事で頭を悩ます...(本当に毎日いらいらしているのですが...)市井の一介のジャズ好き男と、相当に差が付いてしまっている。まあこれも詮方ないことかもしれませんがね...。

【今週の番組ゲスト:横濱ジャズプロムナード プロデューサーの小針俊郎さん、中村誠一さん・紗里さん】

M1Exactly Like You
M2Shoo Fly Pie
M3Under Paris Skies
M4It's a Pity to Say Goodnight

横濱ジャズプロムナード2020
今年は無料ライブ配信
https://jazzpro.jp/jazzpro2020

山本 郁が司会で出演します。
是非ご覧下さいね!
https://www.youtube.com/channel/UCY9JghoqSFP4tb10YrUD94w







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