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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.204~信濃追分春景色~】
 
 

 GWを挟んで1週間ほど追分の山荘にいた。都会ではこの時期もう初夏を思わせる陽気にもなると言うのに、こちらはようやく春の初めと言った感じ。桜、桃花から水仙、芝桜、ツツジ迄、まさに百花繚乱といった趣きで様々な花々が咲き誇り、山国の春満杯を実感させる。鳥も鶯から時鳥、そしてケーン、ケーンと鋭く周りの空気を切り裂く雉まで、早朝の小鳥の合唱は無いが、なかなかの賑わい。

 こちらに来れば老犬を連れて1時間ほど朝の散歩が日課だが、昨年の暮れ頃から、散歩道の御影用水が全面改修工事に入っており、水は抜かれ川底が見え、かなり悲惨な状態。用水の畔を歩くようになってもう35年余りだが、今まで一度も修繕工事を見かけたことが無かっただけに、傷みも多いはずで、ようやくの大改修と言った感じ。どうやらわたし目も本格的改修をしなければ...、などと老犬を連れながら反省しきりだったが、用水改修で大いに気になったのは、長年その元気な姿を見続けた3羽のはぐれ鴨たち。水の抜かれた用水には当然その姿を見かけることもなく、どうしてしまったのか心配である。工事が終了するのは夏休み前の7月初め。その時に元気な姿を見れればと願っているのだが...。そして御影用水と言えば、今やこの用水の畔の名所にもなった感のある、平井マスターと料理人の娘さんコンビの「カフェ・グルマン」。平井さんが手作りで3年ほどかけて完成させた、6角形型のユニークな外見のカフェ。今回も一度立ち寄ったがかなりな盛況。もう完全にこの地に定着したようだが、ここの手づくりテラスから見るお山(浅間山)の姿は最高。その美しい姿はいつまでも眺めて飽きることなく、実にのんびりとして癒される、軽井沢の最高スポットの一つとしてお勧めものだ。

 ところでGWはさすがに人が多かった軽井沢だが、かつてのように本家の旧軽銀座に人が溢れるということも無く、ほとんどどが駅前の「プリンスショッピングプラザ(アウトレット)」へ直行。車で5分ほど(込めばこれが40分以上かかるのだが...)の旧軽迄は足を延ばさないようだし、レンタサイクルで名所を走り回る軽井沢族も激減してしまった。完全に町の重心が駅周辺の新軽に移動してしまった。それだけに昔からの旧軽の店もだいぶ様変わりし、潰れてしまった所も少なくない。ただ嬉しいことにはあの赤坂の飲食店「榮林」軽井沢店は健在で、GW直前から店もオープン。ラジオ日経が溜池にあった頃は良く通って、ここの名物「スーラ・タンメン」を頼んだものだが、老舗の健在は嬉しいかぎりだ。

 そしてこのGW時期に、佐久や軽井沢など長野の東信地区最大のイベントは、佐久市の千曲川河川敷で3日間行われるバルーン・フェスティバル。今まで何度か会場に足を運んだのだが、競技会は早朝に行われるので実際に多くのバルーン(熱気球)が空を乱舞する姿を見たことが無かった。そこで今年こそはと最終日、早朝に車で会場に向かったが何と風があるため(こちらの感じでは微風なのだが...)競技会は中止とのこと。弱い風でも煽られて気球がどこに行ってしまうか分からないとの判断で中止、多くのファンもため息交じりに家路に着き、ぼくもその流れに逆らえず残念ながらリタイアである。バート・バカラック&ハル・デビッドの名コンビに、このバルーンを歌った名曲「アップ・アップ・ザ・ウエイ」があり、渡辺貞夫さんも『バカラック集』で取り上げていたはずだが、現実に勇ましいバルーン乱舞が見られなくて大変残念だった。

 今回は2000枚近くあるこちらのCD整理も、訪れる一つの目的だったが、気になるアルバムがあるとどうしてもトレーに乗せてしまい、作業が遅々として進まない。それにしてもまだ耳にしていない拾いものが、今回も数多く見つかり自身の迂闊さに気付かされた。やはり何事もこまめなチェックと整理は必要なんですね。

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