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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.135~新たなジャズフェス~】

 今からふた昔ほど前ごろまで、すなわちJ-ジャズが元気いっぱいだった頃には、大規模な国際的ジャズ・フェスが、首都圏を中心にいくつも開催されたものだったが、ここ数年はNHKが実質主催する「東京ジャズ」以外には、そうしたジャズ祭もほとんど見られなくなってしまった。そんな厳しい環境下にあって、大々的にジャズフェスを立ち上げようと言う大胆なプロデューサーが現れた。3月22日~27日まで、今話題の渋谷ヒカリエにある「シアター・オーブ」で開催されるビッグ・ジャズ・イベント「ジャズ・ウイーク東京2013」の主催者イースト・ワークス・エンターテインメントの代表、守崎幸夫氏である。

 1500名ほどの収容人数を誇るこの大ホールは、ミュージカルやお芝居がメインで、コンサートで使われる事はほとんど無いという。そこを6日間ぶっ通しでジャズコンサートをやろうというのだから、なかなか大変だが、その心意気は立派である。彼との付き合いはもう30数年。彼がCBSソニーのジャズ担当だった頃からで、その後独立し今の会社を立ち上げ、綾戸智恵などのジャズコンサートやブッキング、そしてアルバム制作などに励んできたJ-ジャズ牽引者の一人である。 

 その彼がコンサート・ホールで聴くジャズの伝統を復活しようと図り企画したこのジャズフェス。その心意気を買って、ぼくも手助けのつもりで彼をスタジオに招き、この一大ジャズイベントのプロモーションをしてもらうことにした。6日間のコンサートは、初日の22日が今やジャズシンガーとしても名前が売れてきた八代亜紀、ゲストは日野ちゃんこと日野皓正、23、24の両日は、このフェス最大の売り物、現代屈指のサックス奏者ウエイン・ショーターのユニット。25日は若者に人気のソイル&ピンプ・セッション。26日は若者カルチャーのリーダーとも言える菊池成孔のユニット、そしてラスト27日がブラジルを代表する世界的ミュージシャン、エグベルト・ジスモンチという豪華なラインナップ。いわゆるドジャズだけに止まらず、幅広い音楽・ファンに受け入れられる内容にしたと言う守崎氏の意気込みを反映した顔ぶれで、大変に共感が持てるものだし興味も尽きない。個人的にはショーターのライブが一番惹かれるところだし、実際前売りの状況もいいようだが、ぼくはもう一つ、ブラジルの巨星ジスモンチのライブにも強く惹かれる。いずれにせよジャズだけにとどまらないこのコンサート、ぜひ今年成功させ、渋谷のそしてJ-ジャズのビッグ・イベントに成長させたいもの。守崎氏の出演は明日26日の「ジャズ」の時間。彼の熱いジャズ談義が聴けますよ。


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