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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑪~NYからの女の子~】

 先日ぼくのジャズ番組にNYから来客があった。まだ20台のうら若き女性だが、活き々とした元気印の女性ピアニストである。名前はマナミモリタ。こう書くとNY在住の2世のようにも見えるが、れっきとした大和撫子。
 
 巷では“ポストひろみ(上原ひろみ)”といった呼び声もある上智大学出の才媛。彼女自身は“ポスト…”という呼び名には余り関心は無いようだが、確かにその若々しく弾け捲くるピアノ・スタイルには、どことなく“ひろみ“を連想させる所もある。

 独学でジャズを学んだ彼女は、大学卒業後ボストンの名門バークレー音楽院で学び、そこで色々な賞を獲得、NYに進出してまだ数年だと言うが、もう完全なニューヨーカーといった感じで、ジャズ以外にも様々なアート活動も行なっているらしい。彼女はバークレー卒業時に、その記念として何か記念をと考え、自身の友人を集めたトリオで、1枚のアルバム『カラーズ』をつくり自主製作の形で発表したが、それが偶然日本のタワー・レコードの担当者の目に止まり、同店で発売されるや、その意気の良さも相俟って大ヒットを記録。一躍時の人にもなり、その自主制作盤は、日本のレコード会社から再リリースされることになったという、ジャズ・シンデレラ・ストーリーの体現者でもある。

 その彼女が今回2枚目のアルバム『フォー・ユー』を完成、それを携えスタジオを訪れたと言う次第。今回もジャケットは自身で描いており、曲も彼女自身のオリジナルが中心でそこにはNYでの生活が、心象風景として色濃く反映されており、どれもイキが良い。更にここではあのJ-ジャズの夜明けを彩った名品”モーニン“そしてカーペンターズの”イエスタデイズ・ワンス・モア“の2曲のカバーもあり、これも魅力的だ。今回は東京ジャズ野外ステージ登場の為東京に戻って来たが数日でNYに戻ってしまうという。

 そんな彼女と進行役、山本郁との愉しげな会話は、9月11日の”ジャズ“の時間で聴ける。楽しみにしてください。


マナミ・モリタさん


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