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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.236~2015年幕開け~】
 明けましておめでとうございます。2015年の幕開け、また1年間「テイスト・オブ・ジャズ」をご贔屓くださいますよう宜しくお願いします。個人的には色々とありそうな年になりそうですが、どうにかやって行くしかありませんね。それにしても21世紀ももう15年も経ってしまったんですよね。改めて歳月の過ぎる速さを実感している訳ですが、どうなることやら...。健康だけはと思っていますが、この年令になるとそれもままならず困ってしまいます。

 さて新年第1弾の「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎年新春と言う事で大物ジャズプレーヤーをお招きしており、ここ数年は山下洋輔さんの登場が多かったのですが、恒例の洋輔新春コンサートも終了してしまったので、誰か他の人をと思っていたところ、いました、いました。昨年11月末に久々の新作を出された大物、それも飛び切りのいいオンナの方が...、早速スタジオにお呼びすることにしました。J-ジャズ界きっての美形ディーバ、阿川泰子さんです。
 昨年の終わりに出された彼女のアルバム『クロスオーバーナイト/アンチェインド・メロディ』は六本木にある豪華ライブシアター「ビルボード・ライブ」での実況盤でおよそ7年振りの新作。ライブ盤としてはなんと30年以上になるというものだけに、彼女も大分力が入っている様子。ライブが行われたのが9月の半ばでアルバムが11月末発売と、その期間の短さにも驚かされるが、今は発売サイクルも相当に短縮されているようです。曲は「A列車で行こう」等のスタンダードから、全世界で大ヒットして一躍「YASUKO」の名前を有名なものにした「スキンドレドゥドゥ」などのヒットチューン、それに今回のライブで初めて取り上げた「アンチェインド・メロディー」等々、ディーバ阿川泰子の全貌がわかる好ライブに仕上がっており、その出来栄えには彼女自身も相当に自信を持っている様子。タイトルからも分かる通り彼女の絶頂期、70~80年代のクロスオーバー時代にスポットを当てたもので、当時彼女のバックを務めていた野力、岡沢、松本等と言ったフュージョン界の大物達が、このライブの為に再度結集したまさに豪華な顔ぶれ。ジャズ雑誌でアルバムレビューを担当して、ぼくも高評価を与えたものですが、やはり「ザ・スター」と言った感じで貫録充分。

 スタジオでの彼女はその年令を感じさせない程、相変わらず美しく若々しい。何より魅力的なのはその優雅さ。鎌倉在住のレディーで、元々文学座の研究生で女優でもあった人だけに、知性と教養にも溢れており、佇まいも何とも言えず麗しく、その歌声もまたそれを写し取ったような華麗さ。スタジオには数年に一度遊びに来てくれますが、何時も聞き惚れ、見とれてしまいます。「小西さん、相変わらずお元気ね...」と毎回励まされのですが、こちらは年相応に青息吐息。それに比べて泰子ちゃんは...。羨ましい限りですよ。

【今週の番組ゲスト:ジャズシンガーの阿川泰子さん】
M1「A列車で行こう」
M2「アンチェインド・メロディ」
M3「スキンドゥ レレ」
M4「イン ア センチメンタル ムード」

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