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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑤~日本の夏は~】

 日本の夏と言えば“金鳥”の蚊取り線香。今年は見られないが昨年までは、あの寺井尚子がCMで、妖艶にバイオリンを弾いていたものだが…。

 では日本の音楽シーンの夏、となればフェスティバルにボサノバ。やはりこれでしょう。フェスの方はジャズはもうさっぱりで、専らロックの天下。10年以上前までは夏はジャズ・フェスと相場が決まっていたものだが寂しい限りだ。そこでもう一つの方のボサノバ。こちらも余りパッとしないが、やはりこの時期、何枚かのアルバムが発売されている。そうなればと言うことで、我らが“テイスト・オブ・ジャズ”でも、その中の一人にアプローチを掛ける事にした。

 犬塚彩子さん。今回『イパネマの娘』でデビューを果たした彼女は、キャリア10年余りだが、元々OL出身だけにお年はちょっといっているようでもあるが、コケティッシュで可愛らしい個性の持ち主で、夏向きのボッサにはぴったりの存在。働く女性に流行の自分探しの旅をした結果、ボッサ・シンガーに落ち着いたようだが、本場ブラジルでも修行を積むなど、ホンワカとしたお人柄に似合わぬ頑張り屋の様で、ギターの腕前もなかなかのもの。ボッサを歌う女性は、まあ大体がある程度の水準に行っており、ジャズ・ボーカルなどと違ってある程度聴ける人が多いが、それ以上の個性を発揮するのが難しい所。彼女もまだ充分な個性を聴かせるまでには至っていないが、その唄い口はなかなかのもので、結構癒されて心地良い。そうした彼女のゆったりとした歌と語り口は、今週末の番組で楽しんで頂きたいが、その生の声を味わいたいと言う方は、8月の初旬に渋谷のライブ・ハウスでアルバム・発売記念ライブがあるとのことなので、行かれたらどうだろうか…。暑い夏の一時の清涼剤になること間違いなしです。

 ということで7月31日の番組では、ボサノバシンガーの犬塚彩子さんをお迎えしてお送りします。


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