「テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週日曜19:00~19:30で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。
【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.718~山恋い~】
ぼくの今住んでいる国分寺市西町は、国分寺の外れで直ぐにお隣の立川市と接した辺り、言わば国分寺の辺境の地でもある。生まれは杉並区だが結婚してからは国立市に長く住み...、その後は国立の北口に移転して40年弱。だが国立駅の北口はもう直ぐに国分寺市の領域になる訳で、ぼくも当然国分寺市民なのだが...、どうも全ての生活基盤が国立に在る為か、今も国立が第2の故郷といった意識もあり、なにかと国立...と言いがちでもある...。
さてそんな我が家は、国分寺市の西野高台の外れで、坂道も多い場所でなんと国分寺西地区坂道マップ...なる、散歩マップも出ている程。それだけに西方は多摩川や浅川などの低い平地が拡がり、その先には多くの山々が鎮座する。引っ越して来た頃は、近くの神社の参道から丹沢から奥多摩そして秩父など、多くの山々が見渡せたが、今は神社の木々も葉が茂ったり木々も大きくなってしまったりで、以前ほどには見晴らしも良く無くなってしまった。だがそれでも冬の晴れた朝などは、霊峰富士山をバックに丹沢から秩父迄、周辺の山々が見渡せ見事とした言いようが無い程...。
でもそうした山々を見ていると、何か物悲しい思いに捕らわれてしまうのだ。一番南が大山そして丹沢の塔ノ岳に連なる丹沢尾根、その外れに一際大きな山容を見せているのが大室山、それから高尾山に始まり御岳、御前山などの奥多摩、そして奥武蔵から秩父、奥秩父の山々へと連なり、その北の端にあるのが武甲山...と言う訳である。流石にこの国分寺の段丘てっぺんからでは、我がお山~浅間山は望めないのだが、浅間山さえ見えればもう言うこと無しの眺望で、かなり心躍る山岳図が開ける。これら見渡せる山々のピークは、もう殆どがかつて自身の足で踏みしめたものばかりなのだが、残念ながら今はもうそれも叶わなくなってしまっている。やはり年齢を重ねチャンジ―(爺さん)になるのは、何かを諦める~ぼくの場合は山行を諦めざるを得ないのだが、そうした悲しみをも受け止めないといけないのだ...と、遥かな山々の連なりを見ていると寂しいことながらいつもそう思ってしまう。まあ今でも少し頑張れば、あれらの半分ぐらいは踏破出来るかも知れないが、その意欲が今は沸かない。それだけに山恋いとでも呼べそうな、それらの峰々への強烈な憧れがふっと胸を去来することもしばしば。まあこんなことを書いてじくじく思い悩むよりは、少し頑張って混雑の極みにあるあの高尾山にでも足を運んでみようか...とも思うのだが...。そうだ晴れた日は高尾山なのだ...。
【今週の番組ゲスト:ジャズヴァイブラフォン奏者の赤松敏弘さん】
『 MY REAL BOOK - Season 1 & 2』から
M1「80's 」
M2「PINWHEEL」
M3「LILY POND」
M4「CROWN」