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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は7月より、木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.524~ウインピー・ジジイ】

  今関西弁でアウトドア全般を軽妙にツッコミして語る、高齢のアウトドアユーチューバー「ウインピー・ジジイ」が、15万を超えるフォローワーを誇り、結構評判になっているらしいとある友人から聞いて、早速そのユーチューブを覗いてみた。キャンプ、釣り、マウンテンバイクやバイクツーリング、アウトドアクッキング等々、確かにアウトドアの様々な分野に良く通じているのが分かる。但しトレッキング(登山)だけはあまり得意ではないようで、立山弥陀ヶ原キャンプと言う回ではキャンプ場に夫婦で行き、立山にも実際登っているのだが、3千メートル峰は初めてとも語っており、マウンテンバイクやモーターバイクで疾走する時の様な元気さは全く無い。まあそれも無理からぬことで、どうもぼくなどよりも、少し年下の70台前半だと思われる彼が、3千メートル峰を昔から山登りでもやっていれば別だが、やはり制覇するのはなかなか苦しいだろうと思う。その他には彼の簡単キャンプ料理術など、ぼくは料理などやらないのだが、それなりに面白く見させてもらった。

 ただ今回ぼくが彼に最も興味を惹かれたのは、そのニックネームと言うかユーチューバー名なのである。ジジイはそのまま爺さん。ぼくと同世代なのでそういう呼称は当然だが、その前についている「ウインピー」と言う単語。結構新しい単語で載っていない辞書もあったが、小学館の辞書にあり意味は意気地なし、などと言う意味合い。それから転じて気弱な少年などと言う使い方もされるようである。すなわち「ウインピーじじい=少年ジジイ」といった意味合いで、「ライフ・イズ・キャンプ」という本にも「少年ジジイの全て」等と大きく取り上げられている。そうかこういうことか...といたく納得、これまで「オールドボーイ」などと括弧付けて自称していたのだが、実際はウインピー・ジジイ=少年ジジイに過ぎないことが分かり,これからはこの少年ジジイと言う造語、時にスタイリッシュに「ウインピー・ジジイ」等とも言わせていただくが、基本は自身のことを少年ジジイと言わせてもらおうと思っている。

 少年のように好奇心旺盛で結構色々なことに興味を抱きながらも、気弱な面が良く顔を覗かせるいい年齢をしたジジイ。ぼくと同世代のジャズファンそして何より現役のジャズプレーヤー達には、この言葉まさにぴったりで、それぞれが自分のことを指しているようにも思えるのではないか...。過度の好奇心と面白がり精神が無ければ,ジャズ関連やラジオ屋などはやってられない。さしあたりこのコラムも「少年ジジイのジャズ日和」と言った感じに改めた方が良さそうだが、ジャズから温泉、山行、ハードボイルド小説、そしてラグビー等々、これからも「少年ジジイ」ことわたくし小西啓一は、ジャズをメインにいろいろなことを書き綴って行こうと思っていますので、又々よろしく。

【今週の番組ゲスト:音楽評論家の青木和富さん】

今週はジャズトーク、青木和富先生の最近お気に入りのアルバムをご紹介します
(特別ゲストにMUZAKの福井亮司さんをお迎えしました)

M1 「Silly Little Love Song / Joshua Redman、Brad Mehldau、Christian McBride、Brian Blade」『Round Again』より
M2「She Was Young / John Scofield」『Swallow Tales』より
M3「Say No More / Norah Jones」『Pick Me Up Off The Floor』より

M4「Sonata No.8 Third movement(L.V. Beethoven)/山中千尋」『Rosa』より

M5「 Love Theme (From "Blade Runner") /  ANDY BROWN」『Alone Time』より


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