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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日19:30-20:00(再放送毎週日曜日20:00-20:30)好評放送中です。番組進行は山本郁アナウンサー。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol⑨~新雑誌誕生~】

 戦後直ぐに創刊され、60年以上の歴史を誇ってきた、世界でも稀有な存在のジャズ専門誌“スイング・ジャーナル”が、今年の7月号で突如休刊になってしまったことは、各新聞にも載っていたし、本コラムでも書いたので、もう皆様ご存知のはずである。何か動きがありそうだと言う噂が出てから、わずか2ヶ月余りでの休刊決定のニュース。ぼくのようなライター連中には本当に驚きだったし、残念なことでもあった。

 思えば20年ほど前、“ジャーナル”からレギュラーのレビュー担当者を依頼されたときは本当に嬉しかった。なんと言っても高校の頃から見続けた雑誌だっただけに…。それがさしたる理由もなく突如休刊。どうやら2世社長が雑誌を出し続ける意義、言い換えればジャズ・ジャーナリズムというものに対し、殆ど興味を持っていなかったか、と言うことを端的に物語っている訳でもある。ただぼくのようなライター以上に大変なのはそこで働いていた編集スタッフ。彼らとしてはこの決定、到底我慢出来ないものだったもではないだろうか…。

 その結果スタッフは自分達で資本を出し合い、ある企業の協力も得ながら、この8月末に新雑誌“ジャズ・ジャパン”を創刊することにしたのだ。天晴れである。6月に“ジャーナル”を辞め、8月に新雑誌の立ち上げ。オフィスを探し、TELを引きなど相当に忙しかったようだが、どうやらスタートを切れたようで、ぼくのところにもインタビューや原稿依頼が来た。何せばたばたの仕事のようで、インタビューした2日後には原稿を仕上げて欲しいと言った、かなりはハードな要求だったが、これも新雑誌のためとあれば仕方ない。頑張って原稿をまとめた。

 そうした原稿は今月26日発行予定の“ジャズ・ジャパン”創刊号で読めるはずである。ぼく自身も全体がどんな雑誌になるかは、はっきりは判らない。しかし新しい試みに挑戦する姿勢。それはジャズの魅力でもあったはず。大いに期待したいし、是非ご声援、ご購読してあげて欲しい。切に願う次第です!

 8月28日の「テイスト・オブ・ジャズ」は、トランペッターの川崎太一朗さんをお迎えし、最新アルバム「HIT THE ROAD」を中心にお話しをうかがいます。


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