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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.199~桜咲き、散る~】

 4月はわが町国立が最も美しく輝く月。国立駅から南北に続く大学通り、それと東西に交差する桜通り。この通りがそれぞれ桜の並木で、鮮やかに咲き誇る桜並木は見事の一言。この時期街の内外から多くの人が集まり,休日などは動きが取れないほど。桜といってもほとんどがソメイヨシノ。「桜の命は短くて...」の例えどおり、一瞬に咲き誇り散ってしまう。このコラムが出るころはもう葉桜になってしまっているはず。このソメイヨシノはやはり日本人好みの桜である。これに対しワシントンのポトマック河畔の桜は八重桜がメイン。もう数10年前、民間放送連盟のアメリカ・ラジオ局訪問ツアーの一員として、ワシントンDCを訪れた時は丁度この桜の満開。大輪の花だけに実に見事だったが、散り際がボトンと落ちる感じで余り綺麗とはいえないが、やはり花の豪華さで、こちらのほうがアメリカ人受けするのだろう...。そういえば国立の桜並木もそれを維持しているのは、ボランティアの人達。「役所は冷たい」とボランティアをしている、大学のクラブ仲間(生粋の国立っ子)はぼやいている。お役所とはどこでも仕方のないものなのである。

 ところで4月のはじめに雪の具合の確認と、初夏のジャズ・イベントの打ち合わせで追分に数日間行ってきた。3月初めにはまだ4~50センチは残っていた庭の雪も見事にとけ切っており、屋根から落ちた分が少し残っているほど、さすが季節の移り変わりは速い。小諸や上田の城跡での桜並木が満開になるのは、4月の終わりから5月の連休あたり。東京とは1ヶ月ほど間があるが、この両所とも満開は豪華で見事である。

 その桜だがジャズでも結構取り上げられており、やはり邦人ジャズメンのものが多い。代表格は山下洋輔。洋輔流「さくら・さくら」は豪快に花咲き、豪快に散ると言った趣き。アルバムには入っていないが、上原ひろみも外国でのステージではよく取り上げているようである。外人ではベースの弾き語りで人気の高い美形、ニッキ・パロットがたどたどしく歌うバージョンも忘れ難い。 まだ北東北の弘前城址、北海道の松前城址など、北国の桜はほとんど見たことが無い。ぜひ一度はと思っているのだが、その希望が叶うのは果たして何時のことでしょうかね...。

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