5月14日の「テイスト・オブ・ジャズ」 [テイスト・オブ・ジャズ]
2016/05/13(金) 19:00 番組スタッフ
「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.305~信濃追分16春景色】

 GWは例年通り追分の山荘で過ごした。4月28日から5月7日まで10日ほど、結構長くいたものだが、8日は山下新監督の新生早稲田ラグビー部の大事な初戦が早稲田上井草グランドであり、これは是非見ないとならない試合。山荘での用事を切り上げ、泣く々7日の夜中に帰京した次第だった。このGW期間、軽井沢~追分もさすがに車も混んでおり、この間軽井沢の街に出たのは、しなの鉄道の中軽井沢駅の上にある軽井沢図書館(全国でも有数の好図書館で、館長は元NHKアナで朗読家の青木裕子さん)に本を借りに行ったのと、大賀ホールでこの夏のお盆の日(ぼくの誕生日でもあります)に行われる堤剛のバッハ無伴奏チェロ組曲の全曲演奏会の前売りチケットを買い求めに行った2回だけ。大賀ホールは軽井沢駅の近くだけにかなりな混雑具合、チケットを入手したら早々に引き上げてきたのだが、このGW混雑も一昔前に比べたら雲泥の差。以前は全く車など動くあてもなかったのだが、今はそんなことも無く軽井沢も駅南口の有名なアウトレット以外はさしたる混雑も無い。軽井沢の象徴とされた旧軽銀座もさしたる混雑も無かったと聞くし、全く人の動きが変わってしまったようで、これもまた時代の流れなのか...


 
さてその堤剛のバッハ無伴奏チェロコンサートだが、いつもは音楽会チケットを買うなどと言うことはほとんど無く、これも大賀ホールの支配人に無理に頼み込めばどうにかなったかも知れないのだが...、誕生日と言う記念日コンサートだし、以前大賀ホールで世界的チェロの名手、ヨー・ヨー・マがやはり無伴奏をやると言うので、発売日に予約を入れたのだが発売数分で数万円の席は売り切れ完売...と言う苦い経験もあって、今回わざわざチケットセンターに出向いたという訳。この無伴奏コンサート、全部で6つあるバッハの無伴奏チェロ組曲を、一日で全曲演奏すると言う、かなり大胆にして無謀とも思える企画。名手堤剛にしても体力・気力ともに全てを使い切る大仕事なのだが、それに果敢に挑戦したその意気込みを評価,これは是非ものの必聴コンサートだと今から大いなる愉しみで、この夏のぼくにとっての追分一大イベントにもなっている。

 
そしてもう一つの軽井沢イベントと言えば、やはり「軽井沢ジャズ・フェス」。このジャズイベントについてはこれまで数回このコラムでも紹介してきたが、これを立ち上げた伊藤八十八(やそはち)くんが一昨年惜しくも亡くなってしまい、昨年は奥さんがそれを受け継いで街イベントとして実施。今年もまた彼女がヤソさんの遺志を継いで実施することになっている。イベントの構成は古くからのぼくの友人で、フジTVお笑い路線を確立した立役者の高平哲郎氏。今年は彼の進言で7月30日の日曜日一日限りの公演になったのだが「ぐっと充実した内容にするから期待してて...」と言う高平氏の言。そこで今度伊藤氏夫人と高平先生にスタジオに来てもらい、ジャズフェスの話や伊東氏のジャズ業績・その思い出などを、2人に語ってもらうことにしている。皆様も楽しみにしていてください。

 
ところでGWの追分山荘暮らし、これまでだと亡き我がバカ犬ピーちゃんを連れて、御影用水の畔の小道から森の中の遊歩道など毎朝一時間ほどの遊歩が日課だったが、連れがいないとこれが億劫で一度も散歩に出なかった。持病の糖尿病には良くないのは判っているのだが、意志薄弱だけに足が動かず、反省しきりである。今年の収穫は我が山荘の庭を闊歩するつがいの雉の親子3羽を早朝に見かけたこと。雉自身は時々見かけるし「ケーン・ケーン...」と言う甲高く鋭い鳴き声も良く耳にして、犬に襲われなければ...などとも心配してしまうのだが、その朝は鳴き声が異様に近くで聞こえうるさい感じ。これはすぐそばにいるのかと窓から見ると、なんと3羽も庭を歩き回り鳴きかわしており、その雄雉の立派さにしばし見とれてしまった。少し経つとこの家族いずこかに消えてしまったが、森の中に家も多く道路もあって車も通るだけに心配一入だった。だがまあどうにかなったのだろう。彼等を見れて何かホッとするいい想いがしたのも事実だった。そういえば以前サルが2匹屋根で寝そべっていたこと、シカが庭を横切って行ったこと等も思い出され、一寸した追分山荘動物交遊録でもある。

 
山荘では相も変わらずCD整理を行っているがこれも遅々として進まない。このGWで良く聴いたのは、チケットを買ったバッハの無伴奏チェロ組曲。今は亡き名匠シュタルケルの鋭く激しい演奏が最もフィットしたが、ジャズサックス奏者としても知られる、清水靖晃のサックス無伴奏によるこの全曲、かつて大きな話題を呼んだサックスソロによる全曲アルバムも、改めて世界に誇るべき素晴らしいものだと思った。まあいずれにせよ仲々にいいGWでした。
【今週の番組ゲスト:ヴォーカリストでフルーティストの若生りえさん】
M1「Tea For Two」
M2「CUTE」
M3「きっと青い空」
M4「The Gift」


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