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テイスト・オブ・ジャズ

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テイスト・オブ・ジャズ」は、毎週木曜22:30~23:00(本放送)と金曜18:30~19:00(再放送)で放送中。番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.611~別府再訪~】

  正月明けに恒例の別府温泉詣でに2泊3日で行って来た。コロナ禍も落ち着いたか...と思う矢先、今度は感染力抜群と言われるオミクロン株で、またまた旅行業界はかなり厳しい状況。特に別府やそのお隣の湯布院は、メインターゲットだった韓国からの旅行客が激減、かなり厳しい状況とも聞く。でその実態は...と言った興味もあり、また50を超すとも言われる別府市内の温泉銭湯のうち、今までに30近い温泉施設に入らせてもらったが、今回もそのまた幾つかを味わいたい...と言う、チャンジー(爺さん)ならではの興味もあり大分空港に午前中に到着。

 空港からはレンタカーで別府市街まで45分ほど、到着の日はあいにくの曇り空で、朝から雪も...等と言う予報すらある悪天候。流石に寒いのだが市内に入り、あの鉄輪温泉の脇を通ると、周辺は寒さのせいもあってか湯煙も一段と激しい。凄い・凄い。この激しく立ち上がる湯煙、これを見ているだけで温泉フリークの気分は高調、寒さなんか吹っ飛んでしまう。やはり別府は日本一いや世界一の温泉都市、興奮都市である。

 鉄輪温泉の周辺も午前中だけでここは軽く通過、早めの昼飯を食べに鶴見岳の山腹にある今話題の国際色豊かな大学~立命館アジア太平洋大学(APU)のキャンパスまで上がる。ここの学食は国際色に溢れ、一般の人も立ち寄ること可能で当然旨くて安い。しかしそれ以上にここの学食から望める別府湾の景色、鉄輪温泉の湯煙を通してはるか市街からお猿の高崎山迄、あっと驚くほどの絶景が拡がる。別府に到着すると最初の昼食はここの学食と毎回決めており、学生達に混じっての昼食、実に楽しみなものである。昼食後は別府温泉を特色付ける別府8湯の中でも、最も特色のある明礬温泉に軽く浸かり、同地の名物明礬温泉の素を大量購入、ホテルに向かい一休みした後、駅前高等温泉や不老湯など3湯を制覇、ゆっくりと眠りにつく。

 2日目は車で由布院温泉へ...。雪に覆われた由布岳の横を通り湯布院へと向かう。ここは観光地としては余りにも有名だが、温泉地としては余りお勧め出来ない。湯質が良い浴場が余り無い...と言った感じをぼくは持っている。その上韓国からの旅行客が皆無で、街は寂しいことこの上ない。しかしここの旅館はどれも素晴らしく、なかでも高級旅館の「無量塔(ムラタ)」のカフェルーム「タンズ・バー」。ここでお茶するのがぼくの極上の愉しみの一つで、この時期雪を冠った由布岳を眺めながら優雅にお茶を...などと思っていたらお休み、残念至極である。湯布院の小高い丘の一角にある、この無量塔の周辺はアトリエも幾つかある文化地域。30年ほど前最初に来た時には「わたし美術館」と言う館長が自身で集めたコレクションを展示、フンデルト・ワッサー風なおどろおどろしい絵がメインで、一寸驚いてしまったものだが、今回久しぶりに訪ねてみると印象は一変。前の所有者が亡くなり今は新たな人が始めており、彼は長年品川に住んでいた美術好きなサラリーマンの人で、定年後縁があって見ず知らずのこの土地で美術館を始めたのだと言う。彼としばし歓談し、その美術趣味の良さに感服、又訪れる約束をした。なかなかにいい出会いであった。この日は別府に戻ってから、ジモッティに教えて貰ったみかえり温泉に立ち寄る。鉄輪の外れにある分かりにくい場所だが、地元の人推薦だけに自噴泉を持つ中々の温泉で、湯煙が囂々と立ち上る中での露天風呂三昧。これだから別府は応えられません。

 最終日は全面雪雲に覆われるあいにくの天候。引き返さないと飛行機も飛ばないかも...等と脅かされ、早々と組項に向かったが、この日も幾つかの温泉制覇を考えていただけに残念至極。この借りは来年返さないと...等と思いながら帰京の途に就いた。今回制覇した温泉は6つほど。やはりチャンジーになると今一つ元気が出ませんが、出来るだけ別府温泉詣で...続けたいものです。

【今週の番組ゲスト:NY在住のピアニスト海野雅威さん】
M1Time Is Not What It Used To Be
M2Flappin' From Here
M
3Trouble Ain't Always Bad
M4JC's AC」(Jimmy Cobbリーダー作『Remembering U』より)


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