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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.163~追分通信①ジャズ・フェス~】

 今追分の山荘にいる。今年は7月半ばからこちらに来るつもりだったが、打ち合わせ、番組収録、飲み会などなど、仕事や野暮用等、とかく浮世はままならない。結局こちらに来たのは、ライブ評などを頼まれている軽井沢ジャズ・フェス(7月27&28日)の前日の夕方になってしまった。翌朝は早朝のうちの老バカ犬を連れて、御影用水から越生学園グランドなどを通るいつもの散歩道を歩くことおよそ45分間、ちい散歩流に言うと6000歩強のウオーキング。朝早いので雉やカッコウなどの鳴き声を聞き、用水ではいつものはぐれ鴨3羽が遊んでいた(翌日の朝は、雨上がりと言うこともあってか、20羽近くが遊んでいたのにはビックリ)が、気持ち良い散策だった。

 そして軽井沢ジャズ・フェス。今年は2回目で2日間昼夜2回公演。よく続いたものとはたはた感心するが、主催の伊藤八十八プロデューサーには番組にも来てもらって今年の利き所を語ってもらった通り、昨年よりさらに豪華な面々が集まっている。初日の昼は山中千尋トリオ、3人組のポップス&ジャズ・ユニット、ジルデコことジルデコ・アソシエーション、トリが日野皓正クインテット。夜の部は小曽根真のピアノ・ソロ、TOKUグループ、マリーナ・ショア&チャック・レイニー以下のLAオールスターズと言ったライン・アップ。マリーナ&LAオールスターズが目玉で、さすがと言う腕達者揃いで聴かせどころを心得たステージだった。ただ、いかんせんチャンジー(じいさん)&チャンバー(ばあさん)ユニットのいぶし銀の好さは光ったが、日野さんのような若さ爆発と言った感じはなかった。それにしても日野さん、息子の賢二との共演だったが、ジャズ・ラップを織り交ぜた見事なもの。しゃべりだすと途端にムードが崩れてしまうが、プレーは凄い。小曽根のソロも見事だった。小曽根とは昼間街で顔を合わせ挨拶したが、どうやら買い物途中の様子だった。そして初日に共通していたのは、大震災の死者への熱い思い。日野さんの曲は3・11を織り込んだジャズ・ラップだったし、小曽根やTOKU(早大ではないがジャズ研後輩)も、あの惨事にインスパイアーされた曲を取り上げていた。


 2日目の昼は所要でパス。夜の部はソルトこと塩谷哲のピアノ・ソロ、チエ・ウメザワ&中村善郎のボサノバ、エリック・ミヤシロに話題の寺久保エレナが加わった特別セッション。エレナはもう数回番組に登場してくれているが、ボストンのバークリー音楽大学の特待生。毎年進歩しているが今年も期待通りの出来栄え。山下洋輔&寺久保の異種格闘技ともいえるミス・マッチ的絡み合い、相変わらずエキサイティングで愉しめた。山下御大を楽屋に訪ねようと思ったが、リハーサルが大幅に遅れ全員殺気立っており。それどころではなかった。

 それにしても主催の八十八氏。司会役も含め、よくやりましたね。帰りの列車の時間の為早めに失礼したら、出口でばったりと出会い「もう帰ってしまうの...」と嫌味を言われたが、来年もぜひまた開催してくれることを頼んでおいた。欲を言えばもう少し街イベントとして町中を巻き込んだものにできればとも思い、ぼくも協力を約束した。来年どうなるかなんとも言えないが、ぜひ続けてほしいもの。継続こそ力なりである。

【今週の番組ゲスト:ビデオアーツ・ミュージックの服部幸弘さん】
世界最高峰のドラマー、スティーヴ・ガッドの25年ぶりのスタジオレコーディングのリーダーアルバムが世界に先駆けて8月7日、日本でリリースされました♪ 服部さん曰く、ガッドの新境地が楽しめると大絶賛。『ガッドの流儀』から4曲ご紹介します。
M1「Africa」
M2「Country」
M3「The Mountain」
M4「The Wind up」

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