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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日22:00-22:30(本放送)ほか、各曜日で再放送中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.183~年の終わりに~】

 2013年ももうジ・エンド。個人的には色々あった年ですが、この年齢になればそう慌てることも無く、泰然自若の心境で居ればいいのだが、そこは小心者、何かと心配の種が尽きない。まあ今年で言えば最大のイベントは、このラジオ日経の局舎移転だろう。日本短波放送(ラジオ日経)に入局して半世紀近く、この赤坂・アメリカ大使館前のビルに通い詰めた訳だが、それも25日から虎ノ門の金毘羅神社脇のビルに移転してしまった。

 ぼく自身はこの局で定年を迎えもう9年余り。全くフリーの立場で、番組制作やイベント企画等に関わらせて貰って来たが、新社屋に移るとどうなるのか...。まだはっきりと定まってはいないが、この「テイスト・オブ・ジャズ」は、来年以降も続けられるはずで、来年初頭には、この番組の生みの親でかつての局の先輩、ジャズ業界の有名人でもある、K氏にも登場してもらう予定。彼の話では来年はこの番組誕生50年目。まさにギネス物の長寿番組だが、先日台湾の民放社長連中が来局した折、その話をしたら全員が感嘆していた。まあ当然と言えば当然のこと。長いのだけが取り柄とは言え、本当によく続いたものだ。、日本の有名ジャズ・ミュージシャンはサダオさん(渡辺貞夫)以外は、ほとんどが一度は顔を見せているはずである。

 ところでこの赤坂のラジオ日経のはいっているビル(自転車会館ビル)の1階には有名なパブがある。「キングス・アームス」、日本のイングリッシュ・パブの草分けで、神戸にも同名の店がありそちらの方が一般的には有名だが、実は神戸はこの赤坂の分店として誕生したもの。古風ゆかしいこのパブ、ぼくなどには敷居の高い店だったが、入局直ぐに先輩に連れていってもらい、大感激したものだった。当時は美人のママがいて,これがなんとあの藤田まことの母親(義理かも知れないが)。「うちの息子も最近ようやく売れて来たのよ...」などと言うから誰だと思ったら、当時大人気のバラエティ番組「てなもんや三度笠」の主役のまことさん。ひやーと驚かされた思い出もある、この由緒正しき店で、かつてのラジオたんぱの先輩や仲間達30名程が集まり、「さよならキングス...」という私的なパーティーを開催した。遥か福岡から数年程しか在籍していなかった同期のH君なども参加(10数年ぶりの再会)、実に愉しくも嬉しい一時を過ごした、だがやはりちょっと寂しくも残念な、ラジオ日経局舎移転ではある。

 まあそんなこんなではあるが、来年からもまた新たな気持ちで番組続けて行きます。何卒御支援の程よろしくお願いします。それとこのコラム担当のO大部長。色々ご迷惑おかけしますが、こちらもよろしくね。では皆さんまた来年!

【今週の番組ゲスト:放送作家の中野俊成さん】
ビフォーアフターやアメトークなど第一線でご活躍です。業界では大のジャズファンとしても知られています。中野さんが今年一年のジャズ界を振り返り、お勧めのアルバム5枚選んで下さいました。
M1:I DON'T EVEN CARE/Robert Glasper Experiment『Black Radio2』より
M2:It's All Over Your Body/Jose James『No Beginning No End』より
M3:LIQUID SPIRIT/Gregory Porter『LIQUID SPIRIT』より
M4:BLUEPORT/3 Cohens『Tightrope』より
M5:ORBITS/Wayne Shorter『WITHOUT A NET』より

 

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